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IMF、融資原資1兆ドルへ増額か?

なんだか次々とユーロをサポートする内容の報道が出続けていますね。
今度はIMF融資原資増額の噂

ブルーンバーグに載っている記事ですが、IMFが融資原資を1兆ドル規模に増やすんじゃないか?というもの

現在IMFが債務危機解決に向けて使用可能な額は3,850億ドル規模  昨年12月、欧州はユーロ圏債務危機解決に向けIMFへ1,500億ユーロの資本増強で合意  もしこの「1,500億ユーロ」が融資原資1兆ドルの中に含まれるとした場合、今回増加分の手当ては約4,200億ドル規模となる模様です。

*2月のG20で話し合われる可能性

2月25・26日に予定されているメキシコG20の席で、この「1兆ドル規模への融資原資増額」案が話し合われるようです。

このリンクは IMFへのクォータ(出資割当)率一覧表 ですが、現在の時点でのIMFへの主な出資国は 米国(17.7%), 日本(6.5%), ドイツ(6.1%), 英国(4.5%) そしてフランス(4.5%) となっています。

しかしG20の席で話し合われるというからには、新興国である中国、インド、ロシア、ブラジル、湾岸産油国などにもそれ相応の出資を要請する可能性は高いですよね、やっぱ.....

*米露の反対

米国ではオバマ政権が既に「これ以上のIMFへの負担増は認められない」「欧州の問題は欧州自身の手で解決すべき」という姿勢を強くしているので、果たしてどのような態度に出るのか?が注目されます。

ロシアは3月に大統領選挙を控えているため、IMFへの出資に反対という態度ではなく「少なくとも大統領選挙が終了するまで、出資内容に関する決定は出来ない」と釘を打っています。

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[ 2012/01/18 21:19 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

ギリシャ債務交換交渉の結果予想

ゲ~~~~~~~~~~~~ ネットの接続が切れて書いた記事がまた全部消えました 
でも、今回は「あ!切れた」と感じた瞬間、記事をワードにコピペしたので助かった 

*ギリシャの債務交換交渉を巡る議論

昨年メルケル首相が「民間関与」という一言を吐いたお陰で、一気に注目を浴びてきた ギリシャ国債の債務交換交渉。本日午後からギリシャ政府と民間代表による交渉が再開されます。

当初は民間負担となるヘアーカット率は21%でしたが、昨年冬には50%と拡大しました。そして本日はとうとう「ヘアーカット率(債務減免)68%」という数字が一人歩き  しています。

*ギリシャ債務交換交渉結果予想

交渉結果として考えられるものなんですが......

1)ギリシャ政府と民間部門が合意する   ヘアーカット率がどのくらいになるかに注目 
2)両者の間で合意がなされない   ギリシャ政府が一方的に債務交換条件を決定する (あとで説明します)
3)両者の間で合意がなされない   EU/IMFからの次期金融支援を受け取る資格がなくなる  ギリシャはデフォルトする 

*CDSに対する影響

国債額面の約7割もの損失が発生するこれだけ大規模な債務減免  は、理論的に考えれば’’デフォルト’’と呼ぶには十分過ぎるものである  「いざという時(=デフォルト)のリスクに対しての保険の役目をする」CDSから支払いを受けるに値する内容であると考えられます。

しかし昨年ギリシャのヘアーカット率適用の話しが出た時に、ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)のおっさんは「ギリシャに関する’’秩序あるデフォルト’’はISDAのルールではデフォルトと見なさない」と発言して、マジかよ  と市場関係者を驚かせました   どうしてギリシャの場合をデフォルトとみなさないのか?という理由についてですが、民間部門の関与が’’自発的’’である点をおっさんは挙げていました



私はISDAもCDSも全然詳しくない  のですが、調べてみたところ、ISDAが設定しているCDS契約のルールでは、

・債務再編が’’強制的’’に行われる
又は
・集団行動条項(CACs)が行使された場合    に限られているからだそうです。



ところが今朝、ギリシャのパパデモス首相は「民間部門の債券保有者が債務交換プログラムへ100%参加しなかった場合、参加を拒む民間債権保有者に’’強制的に’’損失を負担させる法律を成立させる可能性がある。」  と発言したみたいなんですね....... 



ただ.....例えそうなったとしてもCDS市場での混乱は最小限に食い止められるという楽観論があるのも事実。
それはどうしてか?と言うと、現在CDS市場でのギリシャ国債に対するCDS残高は40億ドル以下なので、ある意味「誤差」に過ぎない程度の小規模であるから....というのが理由みたいです。



しかしここで安心して「それじゃ大丈夫なんだ!」と言ってよいのでしょうか?
たとえギリシャ国債の残高が「誤差」の範囲以内だとしても、現在次のデフォルトのターゲット  となりつつあるポルトガルや、連想的に頭に浮かんでくるイタリア、スペイン、フランスなどのCDS残高を考えると (具体的にいくらだか知りませんが) スゲ~金額になるんじゃないのかな?

*欧州中銀(ECB)の立場

ECBはユーロ加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)によりギリシャ国債を買い支えており、現在の時点で’’既存のギリシャ国債の18%を保有’’していると言われています。

ECBが保有しているギリシャ国債の取り扱い方はどうなるのかと言うと、この記事でも書いたのですが ECBは民間とは見なされないので債務を交換する義務はないというのが一般論です。

しかしどうしてECBがこれを避けて通れるのか?という本当の理由は、他にあるんじゃないの?という話しも聞こえてきます 



それは先ほど書いたユーロ加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)にかかわることなのですが、もしECBが民間同様に債務交換に応じた場合、
債務交換により損失発生   SMPに廻す資金が減少   ユーロ加盟各国の国債買い支えの規模が縮小   イタリアなどの国債利回りが高騰   ユーロ存続に赤信号が灯る  



つまり債務交換に参加することがユーロ加盟国の国債利回り高騰につながるリスクを欧州関係者全員が気づいている  ので、誰もECBの背中を押さずに黙認しているということではないのでしょうか?

*ギリシャのアクロポリス、レンタル開始



ギリシャ政府の赤字削減策の一環として、アクロポリスやそれ以外の遺跡をレンタル出来るそうです。ちなみにお値段ですが、1日1,600ユーロと非常にお手頃な価格となっています!


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[ 2012/01/18 20:29 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(4)

今朝の報道

おはようございます  1時間以上かけて書いた記事がどうしてだか消えました  まだ書いた内容を覚えていると思うので、書き直します

*ポルトガルに歩み寄るデフォルト懸念 

本日の英FT紙に載っている記事ですが、先週金曜日の格付け会社:S&Pによる格下げを受け、ポルトガル国債の投げが加速している様子です。

ここでは例として米シティー銀行が提供している’’欧州国債インデックス’’からポルトガルが除外されるなどの動きが出ており、投資家は同国の国債売却に動かざるを得ない状態。

ポルトガル国債利回り 2012年1月
(クリックすると拡大します)

これは過去12ヶ月に渡るポルトガル国債10年物のイールド推移を示したチャーとです。青い丸で囲んだ部分が先週金曜日の格付け発表から今週月曜日にかけてのイールド変化です。これを見ると一目瞭然ですが、イールドが2%も上昇(=国債価格下落)しており、現在14%台で推移

そのポルトガルが本日短期債入札を実施します。
あと30分ほどで入札が始まりますが、入札予定額:20~25億ユーロ、期間は3、6、11ヶ月物の短期債が中心
昨日のユーロ圏各国の入札結果が良かったのを受けて、本日のポルトガル短期債入札も良好な結果で終わるであろうというのが一般的な見方

ポルトガルの2012年度国債発行予定額は175億ユーロ
最大の難関は6月に予定されている超大型償還:100億ユーロをどう乗り切るか?にかかっていると言っても過言ではないようです。

*世銀、世界のGDPを下方修正

世銀 GDP予想 
各国の数字で左側のものが今回の修正分、右側のカッコ内が前回の予想となっています。



ギリシャ関連記事がこの後に続きますよ~
取り急ぎ更新!


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[ 2012/01/18 19:18 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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