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月別アーカイブ  [ 2012年01月 ] 

英国からの輸出

かなり古い過去記事 に対して、コメントを頂きました。これに対して2時間かけて長い記事を書いたのですが、全て消えてしまいました 

英国に住んで10年になります。 英国には、売るものがありません。
時計や電化製品、その他、ありとあらゆるものが、壊れやすくて、役に立ちません。
ファッションなどはいいのかも知れませんが、英国人のほとんどは趣味の悪いものをいいとするのでこちらも輸出できません。
使えないものばかりを作って、でも英国人は英国産のものしか使わない、とても可愛そうな人たちです。海外のものが回りにないから、自分の国の不自由さが見えてないんでしょうね。


私も英国に来て感じたことのひとつに「物が壊れやすい」ということがあります。しかしそれらのもののほとんどが英国製か?と言われると、そんな訳でもないでしょう。

たしかに日本で買うものは安いものでも作りがしっかりしており、消費者である私は大満足! たぶんこれは消費者である日本人が品質の高いものを求めるので、当然作る側も高品質のものを提供しようという努力の賜物かと思います。この点は英国も見習わないとなりません。

’英国人のほとんどは趣味の悪いものをいいとする’というのは、何に対してか?が判りませんのでコメントを控えます。
’英国人は英国産のものしか使わない’というのは少々疑問です。今、家の中を見回してみても果たしてほとんどのものが英国産であるとは言い難いからです。

最後になりますが、私は英国人を可愛そうな人達だとは思っていません。海外のものが廻りにないので不自由さが見えてこないのかもしれませんが、万が一それら全てが見えたとしても皆が皆それに喜んで飛び付くとも思えません。

英国には日本でお金を出しても買えない良いところがまだまだあると私は思っています。

人間みな、自分の毎日の生活や長い人生の中で、なにを求めるのかはそれぞれの優先順位が違うのではないでしょうか?


*英国からの輸出先と輸出品

英国からの輸出
(クリックすると拡大します)

これは英・歳入関税庁が作成した2009/10年度の資料です。
水色の大きな図は、英国からの主な輸出先を示したもの。各国の名前のところに輸出額、そして黄緑又は赤の丸が添えられています。緑の丸は前年度と比較し輸出額が増加した国、赤い丸は前年度と比較し輸出額が減少した国  残念  ながら、この図を見る限りほとんどの国に対し英国からの輸出は減少しています。昨年は輸出が上昇したので、新しい図はどのように変化しているか、非常に興味があります。

下の部分を見ると、英国からの主な輸出品が表示されています。この頃はまだ英国も原油を輸出していたんですね 
英国の最大の輸出品は薬品であるとシティーにいた頃覚えましたが、無機有機化合物とか測定器がこれだけ重要な輸出品であるとは知りませんでした 。それに加えて、アルコール性飲料って具体的に何のアルコールなのかな?

*英国政府の決断

話しが全く逸れるのですが、知人のお宅のお嬢さんが大学最終学年になりました。たまたまクリスマスの間、自宅に戻ってきていたので話しをしたのですが、驚くことを聞きました。

彼女はフランス語を専攻していて卒業後は高校でフランス語の教師になりたい  大学卒業後は大学院に行って教職課程を取る予定だ



私「大学院の学費は物凄く高いけど、大学に続き大学院の学費と生活費もローンから借りるの?」

彼女 「いいえ、政府が全額出してくれます」

私 

彼女から聞いて初めて知ったのですが 、英国政府は一部の教職課程の学生に対し、最大2万ポンド(年間)出すんですって 

政府が援助する教職課程の科目
1)語学 2)化学 3)数学

大学卒業時の成績により補助の金額が違うそうですが、彼女の場合は教職課程の大学院は自宅から通学出来る事が判ったので学費だけで大丈夫。もしうんと頑張って最大の2万ポンドを手にしたら、学費を払った残りのお金で大学時代借りた学生ローンの返済に充てるつもりだとも言っていました。

このお嬢さんの話しを聞いて2度驚いたのですが、彼女は公立の学校を卒業して大学へ進学しました。彼女の学年には150名ほどの生徒がいたそうですが、その中で語学を選択したのはたったの6名だったそうです。うちの娘が通った学校と偉い違いだな...ってその時思ったんです。というのは、うちの娘が18歳まで通っていた女子校は、化学と語学に非常に力を入れており、随分多くの友達がエンジニアを志望していたんです。その時まで、私の頭の中ではエンジニア=男性という勝手なイメージが出来上がってしまっていた  のですが、娘が一番仲良くしていた友人が高校3年生の時に英国代表としてアメリカのNASAの招待でエンジニア研修を受けに行くというプログラムに応募したのです。応募者はやはり圧倒的に男性が多かったようですが、準最終審査に残った8名のうち2名が最終審査へ....嬉しいことに、娘の友達ともう一人の女子生徒。2人とも新聞に顔写真入りで載っていました。

話しが本当に逸れましたが、言いたかったことは将来英国のエンジニア部門を背負って立つのは女性かもしれないよ!という事です。そして政府がますます化学、数学、語学に力を入れているのであれば、将来の英国からの輸出品も化学製品がもっともっと増えるのかもしれません。

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[ 2012/01/07 20:39 ] 経済 | TB(-) | CM(4)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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