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ユーロ

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[ 2012/01/06 22:22 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

欧州統計局の数字

つい先ほど 欧州統計局が2011年11月分・ユーロ圏失業率、小売売り上げ高を発表しました。これらの数字はユーロ圏だけでなく、EU加盟27ヶ国全体の数字も同時に発表されています。

この発表と平行して、欧州委員会によるサーベイ結果も発表され、欧州の景況感の悪化  が確認された形になっています。

*ユーロ圏、平均失業率 10.3%

EU失業率 2012年1月
(クリックすると拡大します)

・ユーロ圏17ヶ国
11月失業者数は1,640万人、平均失業率は10.3%となりました。
上のチャートを見ていただくとよく判りますが、南欧州に位置するスペイン(22.9%)とギリシャ(18.8%)の失業率が飛び抜けて高い  のに比べ、北欧州のオーストリアやルクセンブルグ、オランダが地味にしています。

・EU加盟27ヶ国
11月(一部の国は9月の数字を使用)失業者数は2,370万人、平均失業率は9.8%となりました。

*小売売り上げ高

11月・ユーロ圏17ヶ国の小売売上高 前月比-0.8%、前年比-2.5%、EU加盟27ヶ国全体は 前月比-0.6%、前年比-1.3%

事前に行われたロイター社のアンケート調査によると、ユーロ圏17ヶ国の前月比の予想は-0.2%となっており、実際の数字は予想よりずっと悪かった  ことが判ります。

*欧州委員会サーベイの景況感指数

これもあまり良い数字じゃないんですよね.... 

ユーロ圏17ヶ国・景況感指数(12月分) 93.3 (前月 93.8)  2年来の低い数字

*これらの数字を見て....

本日発表された全ての数字が昨年11月と12月、つまり第4四半期(Q4)の数字です。

これだけ悪い数字が並んでいる  以上、ユーロ圏のQ4GDPはマイナス成長となる可能性が高まるだけでなく、下手をすると(Q4に続き)2012年Q1もマイナス成長となってしまう危険性が高まった  と私は思っています。

インフレ率に眼を移すと、昨年11月に3.0%に達し、12月分は2.8%へ下がっています。Q4のGDPが本当にマイナス成長となった場合、11月の3.0%が高値となり既に下落基調に乗ったと考えても無理ではないのかもしれません。そして、万が一2012年Q1もマイナス成長となれば、ECBは更なる利下げに動くでしょう。

このままユーロ圏の景況感悪化が継続すれば、インフレ率は年末を待たずにもっと早い時期に2.0%またはそれを割り込むレベルまで下落することも考えられます。

一番大事な「次のECBの利下げ時期」ですが、個人的には来週1月12日には利下げはないと思っています。
その理由は、先月の理事会で利下げをしましたが、全会一致ではなくあくまでも多数決の結果だったため、今月も続けて利下げをするだけのコンセンサスが得られるようには思えません。


あと1時間30分で米雇用統計ですね。一緒に頑張りましょう~ 

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[ 2012/01/06 21:04 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ユーロ圏・1月の主なスケジュール

英ガーディアン紙に載っていたユーロ圏各国の今月のスケジュールです 

6日
伊モンティ首相/仏サルコジ大統領会談

8日
スペイン:労働市場改革法案最終日

9日
・独メルケル首相/仏サルコジ大統領会談
・独短期債入札(40億ユーロ)

11日
・独メルケル首相/伊モンティ首相会談
・独:5年債入札(約40億ユーロ)
・独:2011年GDP発表

12日
・英中銀金融政策理事会
・欧州中銀金融政策理事会、ドラギ総裁記者会見
・伊:短期債入札
・EU高官会合(2日間に渡り、コペンハーゲンで)

13日
伊:長期債入札

16日
ギリシャ:トロイカ調査団、アテネ入り (一部の報道では14日~というものもありました)

17日
スペイン:12ヶ月、18ヶ月物国債入札

18日
・独:2年債入札(40億ユーロ)
・伊モンティ首相/英キャメロン首相会談

19日
・メキシコ:G20財務相会合(2日間)
・スペイン:入札 (期間は不明)

20日
・独:1年債入札(30億ユーロ)
・ギリシャ:トロイカ調査団による調査終了予定日

23日
・ユーロ圏財務相会合
・伊:モンティ首相による財政再建案の概要説明記者会見

24日
・スペイン:3ヶ月、6ヶ月債入札
・EU財務相会合

25日
・独:30年債国債入札(30億ユーロ)
・ECB:3年物資金供給オペ実施
・英:2011年第4四半期GDP速報値発表

26日
伊:国債入札

27日
・伊:国債入札
・米:2011年第4四半期GDP発表

30日
・EUサミット
・伊:3年、10年国債入札

31日
ギリシャ:トロイカ調査団、調査結果発表
ギリシャ:第2次金融支援における民間部門関与(PSI)で適用される同国債務のヘアカット(債務元本の減免)率に冠する最終合意予定



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[ 2012/01/06 19:25 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(4)

英住宅価格下落予想

面白いグラフを発見しました 
英ガーディアン紙に載っていたもので、内容は 「ロンドン金融街・シティーのボーナス額とロンドン市内の住宅価格との関連」 を前年対比 (2002年から昨年までの期間) で示したものです。

英住宅価格とシティーのボーナス
(クリックすると拡大します)

グレーの線  金融街:シティーのボーナス額
赤線  ロンドンの住宅価格 
青線  シティーでの雇用率



・ボーナス額上昇  100%の確率ではないが、ボーナスが上がると住宅価格も上昇しやすい
・ボーナス額下落  100%の確率ではないが、ボーナスが下がると住宅価格も下がっている
・2009年くらいから、ボーナス額・住宅価格・雇用率全てが下落基調に転じた

*ロンドンの住宅価格の特徴

金融危機  の影響を受け住宅価格が低迷する他の地域に比べ、海外からの住宅取得者が後を絶たないロンドン市内の価格は安定推移しています。

そういう特殊要因に加えて、ロンドン市内の住宅価格を支えているのはシティーで働く金融関係者であるという意見も根強いのは事実。私の知り合い達もボーナスが出ると投資や第二の収入を求めて、賃貸物件を買っていたのを覚えています。

しかしリーマン・ショックに続きユーロ圏債務危機の悪化に伴い、シティーを取り巻く雇用環境が厳しくなった + ボーナス額は減少傾向  2009年以降、ロンドン住宅価格の下落に直結 

*今年のロンドン住宅市場は?

シティーで働く金融関係者のボーナスが減るだけでなく、解雇される可能性がグンと高まったことを考慮すれば、この人達による住宅取得件数は減る  と予想  その反面、ユーロ圏債務危機が悪化すればするほど、ギリシャ・イタリア・スペインのお金持ち達  によるロンドンへの住宅投資件数は増加するであろう.....  と予想されているようです。

昨年2011年の話しですが、ロンドン中心街に近い高級住宅地での住宅販売数のうち、 55%が海外からのバイヤー  そのうち、欧州大陸からのバイヤーは 19.5%だったそうです (2010年 52%、13.2%respectively)

ユーロ圏が崩壊する  みたいなことになれば、もっとバイヤーが増えるって単純に考えていいのかな?正直、疑問だわ 

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[ 2012/01/06 12:00 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

ギリシャへの支援金支払い延期

*ギリシャ向け金融支援金支払いの延期 

第1次ギリシャ向け支援金のうち、昨年12月に予定されていた50億ユーロの融資は、3ヶ月延期され今年3月に支払われる見通しとなったそうです。

延期の理由は、第2次支援策に向けギリシャが早急に取らなければならない’’財政健全化に向けた姿勢/努力’’が見られない  それゆえ、未だに「第2次支援が確実に実行に移されるか否か」が定かではありません。

この話しにはまだ続きがあるのですが、本来2012年3月に予定されていた100億ユーロの融資も3ヶ月の延期となり、支払い時期は2012年6月となる予定だそうです

しかしもし第2次支援策の実施に何らかの障害が生じる場合  は、6月に延期された融資が更に延期される可能性が残るそうです 

・第1次支援策とは?

この記事の真ん中にある2つの円グラフのうち、左側のものが ギリシャへの第1次支援策です。そこでも書いたように、支援総額: 1,100億ユーロ  現在までにギリシャに対して融資済みの金額は 730億ユーロ  残りの370億ユーロはまだギリシャに手渡されていません。


本当はこの後にイタリア関連記事を書こうと思ったのですが、他にやることがあるので金曜日にします。

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[ 2012/01/06 07:52 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
フィリップ証券さんで連載始めました
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