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ロンドンのクリスマス商戦

昨年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりましたセントラル短資FX(株)さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、4月より隔週金曜日に マーケット・ビューでも連載させて頂く事になりました 

1年の最大イベントであったクリスマス  も終わり、英国に住む私達は普段の生活に戻りました。私は例年行事になっている’’クリスマス・セール’’に今年も繰り出してみました。想像をはるかに超える満足した買物が出来て、大喜び  の私です。 
本日は写真を入れて私が体験したロンドンのクリスマス商戦の様子をご紹介します。

本年もこのコラムを愛読して下さり誠にありがとうございました。来年も頑張りますので引き続きよろしくお願い申し上げます。

新しき年の皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。




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よろしく~

最後になりますが、このリンク  をクリックして頂くと私が書いた全ての過去記事が読めますので、是非ご活用下さい 
[ 2011/12/30 21:26 ] イギリスでの生活・食事等 | TB(-) | CM(2)

欧州各国の入札結果

仕事納めが終わった方々も多く誰もこのブログを読んでいらっしゃらないかと思います 
とりあえず自分の記録のために記事を書き残しますので、お時間があれば是非お読み下さい!

*イタリア短期債入札結果(28日実施分)

昨日28日に行われたイタリア短期債(6ヶ月と2年物)入札では、落札利回りが先月実施された入札と比較して大幅に低下しました。

・6ヶ月物入札結果
総額: 90億ユーロ
平均落札利回り: 3.25% (前回:6.50%)
応答倍率: 1.691倍 (前回 1.50倍)

・2年物ゼロクーポン債入札結果
総額: 17億3,300万ユーロ
平均落札利回り: 4.85% (前回 7.80%)
応答倍率: 2.236倍

英系新聞の報道によると、入札に参加したのはイタリア地元の銀行が目立ったと書かれていました。

*イタリア長期債入札結果(29日実施分)

・3年債入札結果
総額: 25億3,800万ユーロ
平均落札利回り: 5.62% (前回 7.89%)
応答倍率: 1.364倍 (前回 1.50倍)

・連動7年債入札結果
総額: 8億ユーロ
平均落札利回り: 7.42% (前回8月時 4.52%)
応答倍率: 1.97倍 (前回 1.70倍)

・9年債入札結果
総額: 11億7,600万ユーロ
平均落札利回り: 6.70% (前回 5.77%)
応答倍率: 1.579倍 (前回 1.48倍)

・10年債入札結果
総額: 25億ユーロ
平均落札利回り: 6.98% (前回 7.56%)
応答倍率: 1.357倍 (前回 1.34倍)


今回の入札目標額は85億ユーロでしたが、実際の入札総額は70億1,700万ユーロに留まりました 
2012年に予定されてるイタリア国債償還予想額は、3,000億ユーロ以上   心配になります 


*ハンガリー、国債入札一部キャンセル 

ハンガリー政府は一昨日(27日)、3ヶ月物短期債入札を実施し、350億フォリント(約113億円)の債券を発行しました。当初の発行計画:450億フォリントを100億フォリント下回った結果となりました。

そして本日待ちに待たれた3,5,10年債の長期国債入札が実施されましたが、3年物は急遽キャンセル  され5,10年物の入札のみが実施。

・5年物入札結果
総額: 100億フォリント (約32億円)
平均落札利回り: 9.63% (前回12月15日入札時 8.72%)

・10年物入札結果
総額: 50億フォリント (約16億円)
平均落札利回り: 9.70% (前回12月1日入札時 8.78%)


今回の入札目標額は330億フォリントでしたが、実際の入札総額は150億フォリントと半分以下の額に留まりました  
2012年にハンガリー政府が予定している入札総額は、驚く事に  1兆4,000億フォリント   
イタリア以上に心配です 

ハンガリー政府は今月はじめからIMFと欧州委員会両方に対し金融支援を要請しています。しかしIMF側の反応は「来年1月にハンガリー支援に対する協議が始められるとは正式に決定されていない。」と冷ややか 

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[ 2011/12/29 23:42 ] マーケット | TB(-) | CM(4)

ポンド実効レート・チャート検証

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[ 2011/12/29 22:07 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

ECB3年物資金供給オペ

おはようございます 、と言ってももうすぐお昼時間。昨夜は久し振りに目覚ましをかけずに寝ました。そうしたら今朝眼が覚めたのが10時20分  日本から戻りそろそろ2週間になりますが、8時間寝たのははじめてです。そのせいか非常に爽快な気分ですよ、今日は 

昨日はずっと外に出ていたのですが帰宅後にニュースを調べたら「ECB3年物資金供給」に関する記事ばかりが目に付きました。このブログの読者の方は既にこのニュースをよくご存知かと思いますが、私自身の記録のためにざっと読んだあとの感想を書き留めておきたいのでその点はご了承下さい 

*欧州中銀(ECB)による3年物資金供給オペとは?

ECBが市中銀行に向けて実施していたオペは最長13ヶ月まででした。しかし今回「3年物」という期間の無制限オペを新たに導入。

オペ総額:   4,891億9,100万ユーロ
オペに参加した金融機関の数: 523行
資金供給金利:   固定1.00%


事前にロイター社がエコノミスト達に対して行ったアンケート予想では、オペ総額は「3,100億ユーロ」との予想を出していた  予想以上の金額を供給したことになる

2009年6月、リーマン・ショック後にECBが実施した1年物無制限資金供給オペでは、1,121行が4,420億ユーロの資金を受け取りました。これと今回の3年物を単純に比較すると、参加した金融機関の数は半分に減ったにもかかわらず、オペ総額は若干増えている事がわかります。

今回の3年物オペに参加した銀行の国別の割合はわかりませんが、資金繰りに問題があると思われるPIGS諸国の銀行が多額の資金供給を受けたという見方が優勢

国別明細は来月にでも発表される各国中央銀行のバランスシートである程度判明すると思われますので、その時のユーロ動向には注意  が必要です。

*4,891億9,100万ユーロ という数字が意味するもの

この数字はスペインとイタリア両国による2012年入札総額の1.5倍にあたる

だからと言って、この資金で欧州系銀行が両国の新規発行国債を買い上げる保証はどこにもない。

ある英系銀行の予想  オペ総額:約4892億ユーロのうち 「1930億ユーロが新規にシステムに注入される資金」 + 「2960億ユーロは満期を迎えた資金の借り換え分」 だと推計

その銀行のエコノミスト弁
「民間部門への融資や銀行債の償還」に使われる公算が大きいとし、「周辺諸国の国債購入に多くが使われるかは疑わしい」

英中央銀行(BOE)の試算によると、ユーロ圏の銀行が2012年に償還期限を迎える債務総額は6000億ユーロ+

この数字は2011年より35%増

3年物オペ総額よりも多めであるが、今回のオペ資金のほとんどは償還を迎える債務返済に廻るのか?

 ある新聞の報道では、2012年中に償還期限を迎えるユーロ圏金融機関の債務総額は7,000億ユーロ、そしてユーロ圏加盟国全ての国債償還総額は1兆6,000億ユーロ

今回の約4,892億ユーロという金額はスズメの涙的規模にしかならない。

2008年9月に起きたリーマン・ショックの時、資金調達目的で銀行は債券を発行した  その時発行された債券は3年物が多かった  2012年に大量の償還を迎える   具体的な数字を挙げると、来年第1四半期には2,300億ユーロ前後の銀行債が償還を迎える見込み  今回の3年物オペの一部はこの償還資金に充てられるのか?

キャリー取引に使われる?

ECBの政策金利である1.00%で3年という長い期間の資金調達が可能となったので、多少のリスクを取りに行くと考えられる

この供給オペの前日に行われたスペイン短期債入札結果 が非常に好調であったことを考えると、3年物資金供給に先駆けてキャリー取引に踏み切ったのではないか?(ちなみにこの入札時の3ヶ月物落札金利は1.735%、6ヶ月物は2.435%)

それに加え、この日からスペインなどの10年物国債利回りも低下傾向を辿っている。

 新銀行自己資本比率規制(バーゼルIII)への移行に先駆けて

欧州銀行監督機構(EBA)は英国も含む欧州系銀行に対し、2012年6月までに狭義の中核的自己資本比率(コアTier 1)9%を義務付けています。

一番大事な点は欧州系銀行が抱えている資産の査定基準  満期保有目的の資産をいくらで査定するかにより、各銀行が必要な資金額がかなり違ってきます。

ギリシャを60%、ポルトガルを25%、スペインを0.8%、イタリアを4%、アイルランドを9%とした場合、9%のコアTier 1達成に必要な金額は2600億ユーロとされています。

BISの試算によれば、欧州系銀行が新自己資本規制に対応するためには約2兆5,000億ユーロに上る貸出債権を圧縮する必要が生じるようです。今年後半特に目立っている欧州系銀行による資産の売却などに代表されるレバレッジ外しの動きは目を見張るものがあります。

今回の3年物オペの資金は、この自己資本規制の為に使用されるのではないか?という見方も多いです。

*私個人の感想

欧州債務危機に対応し、日米欧の主要中央銀行が銀行向けのドル資金供給オペに適用する金利を引き下げる協調策を打ち出したのは、つい先日だったと記憶しています。この措置の背景には、一部の欧州系銀行は以前のような低金利で市場から資金を調達する事が無理になってきたことを受けて実施に踏み切ったと考えられる  そうなると、資金繰りに窮している欧州系銀行にとれば、1%という低金利で3年間の資金を借りられるというのは恵みの雨の筈  しかし実際に参加した銀行数が2009年6月に実施された1年物資金供給オペの半分であった事実に私は驚きました 。この事実は見方を変えれば、リーマン・ショック後はどの金融機関にとってもある程度の資金繰りの難しさはあったので、オペに参加した銀行数は多かった  今回は勝ち組/負け組がはっきりしており、資金繰りに窮している銀行はとことん困っている  ので参加行数が低い割りに資金供給量は以前を上回ったことになり、問題は今回の方が深刻度を増している  と受け取れます。

今回の供給オペが過去2年に渡りユーロ圏を悩ませ続けている債務危機問題の解決にならないことは、私がここに書くまでもありません。今回の措置はあくまでも延命装置であり、長年苦しんでいた病が完治した訳ではありません。

特に来年6月までに狭義の中核的自己資本比率(コアTier 1)9%を義務付けられている以上、PIGS特にギリシャやポルトガル国債へ意欲的に投資する訳にはいかない  つまり今回のオペにより達成された点は、欧州系銀行が近い将来破綻する危険性が一旦は遠のいた + 金融機関に対し流動性を供給した に留まると思っています。

この3年物無制限資金供給は今回一回限りではなく、次回は2012年2月29日に実施予定となっており、これはECBによる量的緩和策という考え方をしているエコノミストがいることも事実です。

今後注目すべき点としては、継続される3年物無制限資金供給と欧州系金融機関による資産の売却などに代表されるレバレッジ外しの動きとの相関性だと思っています。もし今後レバレッジ外しの動きが緩和された場合、主要国株価は上昇する可能性が増すと同時に、各金融機関の海外の拠点撤退の減少や、顧客向け貸し出しの向上などが考えられます。これが現実化すれば、ユーロ加盟各国の企業活動が活発化し、景気回復に向けて淡い期待さえもてます。そしてこれはユーロ買いに繋がる点も忘れてはなりません。

過去記事でも紹介しましたが、1990年代に起きた日本の金融機関の国有化/破綻を受け、日本の金融機関全体にジャパン・プレミアムという貸出金利上乗せが生じました。もちろん事の深刻度は現在欧州系銀行を襲っている問題とは程度が全く違いますが、それでもあの時に今回のような無制限供給という措置が講じられなかったことは残念です。

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[ 2011/12/22 22:12 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(2)

5つの誤解

Googleでニュースを探していたら、たまたま眼に留まったフォーブス誌の記事
おもしろいので、ここでご紹介します!

タイトルは 「ユーロ圏債務危機に絡む代表的な5つの誤解」 というもの

ルクセンブルグとベルギーの区別もつかないような ’’にわかユーロ圏債務危機専門家’’ がアメリカのメディアを通じて自分なりの解決策を披露している。ユーロ圏について馴染みが薄い一般視聴者に対して、この5つの誤解を説明したい。

1)長期金利(10年物国債イールド)が7%を越えたら、その国は破産同然とみなされる

ユーロ加盟国の10年物国債イールドが7%を越えた時点で、ポルトガルやアイルランドは金融支援要請に動いた。そしてポルトガルとイタリアの首相は、7%を越えた直後辞任を決意した。この「7%」という数字は一国の将来を左右するまで絶対的な意味を持つのか?

米国を例に取ってみると、1981年に米10年債イールドは15.8%に達し、1980年代を通じて(10年債イールドは)7%以上で推移。

欧州では、地中海沿岸諸国のイールドは1990年代のほとんどの間、7%を越えていた。しかし現在でも米国やそれらの国は破産していない。

2)イタリア財政は既に破産している

イタリアは(国債利払いを除く)政府の歳出分以上の税収がある国である。この状況は欧州大陸の中でもイタリアを含めて4ヶ国しか存在しない。つまり、もしイタリアが自国の国債に対して不履行という状況に陥ったとしても、税収がある限り公務員給与を支払う事が可能であるという意味である。

そもそもブラジルは歴史上、9回も債務不履行となったが、現在は完全に立ち直っている。

もしイタリアがデフォルトしたら、(国債利払いがゼロになるため)財政黒字化するのでイタリア国債の魅力度は増すであろう。

3)ドイツはユーロ圏から脱落できる

ドイツはタイムマシーンに乗って時計を逆回しにし、ドイツマルクに戻ることは出来ない。リスボン条約では、(EU加盟国によるEU脱退の権利は認めているものの)ユーロ加盟国の離脱についての規定はない。条約改正には複雑な手順を要し、長い時間がかかる。

米国のヘッジファンドの連中の間では、ルーズベルト大統領が行ったニューディール政策に習い、ユーロ圏加盟各国はある特定の日を「国民休日」に設定し、その日のうちに既存のユーロ紙幣に「(国名が明記された)造幣局」のスタンプを押し、翌日から’’ドイツ・ユーロ’’ や ’’ギリシャ・ユーロ’’が市中で流通、為替市場でもそれぞれ違う値が建つというやり方で旧通貨を使用することが可能になるのではないか?という見方が出てきている。

しかしこれは彼らのファンタジーに過ぎず、EU委員会は特定の一日を国民休日に設定する権限も、造幣局が勝手にスタンプを押し新通貨を設定する権限も持ち合わせていない。それどころか、それらの行為はEU法や加盟各国の法律を破る行為である。

4)ギリシャやポルトガルのデフォルトは、ユーロ終焉を意味する

投資家達はユーロ加盟国の一部がデフォルトにおちいれば、単一通貨:ユーロの継続は難しくなり崩壊以外の手段はないと思いがちである。しかしEU条約の中では「ユーロ加盟国のデフォルトはユーロ崩壊を意味する」という明記はない。

アメリカのいくつかの州がデフォルトしても、米国自体が崩壊するなどということはあり得ない。これと同様に、ユーロ加盟国がデフォルトしても、ユーロが崩壊すると考える根拠がない。

5)欧州加盟各国政府による債務再建の達成は不可能である

欧州のほとんどの国は財政赤字を垂れ流している。つまり政府の歳出額は歳入額よりも多いという意味である。

しかしフランスを例に挙げると、あの国はフランス預金供託公庫(以下Caisse des Dépôts)という1816年設立の公共金融機関を盛っている。ここの資産規模は2,700億ユーロにのぼると言われている。

フランス以外の国も国有林、お城、インフラ整備など財政赤字穴埋め用の資産をワンサカ保有している。

*まとめ

5つの誤解を書いてきたが、これを読むと現在世界を震え上がらせているユーロ圏債務危機問題は思ったほど深刻ではないように感じられる。しかしだからと言って、債務危機が一朝一夕で解決に向かうと考える者はおらず、たぶん収束には数年を要するかもしれないし、その間にはいろいろな影響がマーケットを襲うであろう。

ユーロ圏債務危機解決に向けた今後の課題

・欧州の基本条約の見直し・改正を早急に行う必要があるのではないか?
・欧州中銀(ECB)の役割の見直し、特に「最後の貸し手」となり得るのか?
・今後ずっとユーロ加盟国が安定協定(財政赤字対GDP比3%以内など)を順守し続けるという保証を、どのような形で市場に提示出来るのか?
・特に南欧州のユーロ加盟国にとって、経済成長促進を最優先した構造改革を打ち出すためには、どうしたらよいのか?


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[ 2011/12/20 22:29 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

今朝の報道

*スペイン短期債入札、大成功 

本日3ヶ月、6ヶ月の短期債入札を実施したスペイン。結果は驚くほど好調でした。

・3ヶ月物
総額:37億ユーロ
応答倍率: 2.86倍(前回 2.85倍)
応答利回り: 1.735%  (前回 5.11%)

・6ヶ月物
総額:19億ユーロ
応答倍率: 4.06倍(前回 4.92倍)
応答利回り: 2.435% (前回 5.227%)

前回の短期債入札が行われた11月22日の時点では、スペイン3ヶ月物短期債の利回りはギリシャやポルトガルのものよりも高く設定されていました。

*IMFに対する金融支援資金拠出案

この記事でもご紹介した 「ユーロ圏救済を目的として、国際通貨基金(IMF)へ支払う支援金」の負担に対し、英国は正式にNOを出しました。総額2.000億ユーロのうち、1,500億ユーロはユーロ加盟17ヶ国から、残り500億ユーロはユーロに加盟していない残り10ヶ国のEU加盟国から  英国の負担分は(残り10ヶ国負担額500億ユーロの半分に当たる) 250億ユーロ  

参考までに各国の負担額を明記しますと、
ドイツ 415億ユーロ、フランス 314億ユーロ、イタリア 235億ユーロ



ユーロに加盟していない残り10ヶ国の中で、金融支援に及び腰なのがチェコ。チェコの負担額は35億ユーロですが、この金額は同国の外貨準備高の10%以上に相当



現在わかっている事としては、
1)ユーロに加盟していない国で今回の支援金支払いにYESを出しているのはデンマークのみ(負担額54億ユーロ)
2)ユーロ加盟国17ヶ国による1,500億ユーロの負担は全ての加盟国が合意。とりあえず当初予定されていた2,000億ユーロではなく、1,500億ユーロ規模でスタートすることで合意



この支援計画が最終的に’英国抜きで進められる’か、’英国が違う形で参加するか’などに関しては、来年1月に予定されているメキシコG20会合の席で改めて話し合われるそうです。

*スペイン次期首相スピーチ 

昨日スペイン・ラホイ次期首相が、年末までに議会に提出される来年度予算案(暫定案)の大まかな内容を説明しました。

・財政赤字対GDP比目標  2012年度 4.4% (昨年 9.2%)
・公的部門の縮小
・国民祝日の移動  これは読んでいて非常にスペインらしいなぁ と思ったのですが、スペインという国は国民祝日が火曜日にあたる場合、月曜日もズル休みして土・日・月・火の4連休、同様に木曜日に当たる場合は金曜をズル休みして、木・金・土・日と4連休にしてしまう労働者が多いので、生産性が一気に落ち込むそうです。それを避けるために、今後は国民休日を月曜日又は金曜日に移動し、3連休で済むよう務めるとのこと。

これとは別に、2011年Q4のGDPや今年の財政赤字対GDP比の見通しも「たぶん歴史的にも一番暗い数字」となるであろうと発言していました。

スペインの失業率は約23%、25歳以下の失業率は45%  雇用促進に向けた個別対策の発表はなく、同次期首相は失業問題解決に向け最大の努力をすると語るにとどまりました。 

*格付け会社:フィッチからの警告 

ついさきほどフィッチが発表したコメントですが、「ユーロ圏債務危機の金融支援に使われているEFSF債のトリプルA格付けが格下げされる可能性が高まった。フランスがトリプルA格付けを失うと、その危険性は更に高まる。」


*CEBRの予想

英民間調査機関「経済ビジネスリサーチセンター(Centre for Economics and Business Research、CEBR)は「現在世界第6位のGDP規模を持つ英国は第5位のフランスを追い抜くのは時間の問題だ」という内容のリサーチ・ノートを今朝発表しています。条件として、もしユーロが崩壊せず継続した場合は2016年頃に、ユーロ崩壊が起こった場合にはフランスは英国だけでなく、(英国の次の)ブラジルには2015年に、ロシアには2016年に、そしてインドには2017年にそれぞれ追い抜かれるであろう というもの。


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[ 2011/12/20 21:23 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

今朝の報道

*ユーロ圏財務相による電話でのコンフェレンス・コール

本日1500GMTくらいに、ユーロ圏財務相達がコンフェレンス・コール を行う予定になっています。 先日のEUサミットで決定された内容 の中でも特に 「国際通貨基金(IMF)への融資を通じて、危機に陥った国を支援できる新たな仕組みづくり」 に関して話し合いがもたれると伝えられています。現在のところ、EUが最大2,000億ユーロの資金をIMFに提供し、万が一債務危機に陥った国が出た場合、その資金を使いIMFから緊急融資を受けられる仕組みづくりを目指すものと伝えられています。

しかしこの支援資金の支払いに対し、英国が待った!  をかけました。その理由は この過去記事の一番最後に書きましたが、英国の議会で決定された「ユーロ圏債務危機問題に絡む英国からの金融支援額400億ポンド上限」を越えてしまう  という問題が出てきたからです。

*格下げの可能性を通じて英仏関係悪化 

このブログの 過去記事でも紹介 しましたが、英国とフランス間の「格下げに関する攻撃」  がどんどんエスカレートしました  世界銀行総裁までもが「最近の英仏関係は穏やかではない。」と警告したほど。

とうとう先週金曜日の午後、欧州議会の議員経験があるクレッグ英副首相がフランスのフィヨン首相へ直接電話  をし、謝罪を求めたそうです。最終的にフィヨン首相からの謝罪は得られなかったものの、関係修復には合意したと伝えられています。どうなることやら?

*ドラギ  欧州中銀総裁、単一通貨:ユーロ崩壊について言及
FT一面報道 12月19日

前任トリシェ総裁が「あり得ない話しだ、バカげている!」と一蹴したユーロ崩壊説に関して、新ドラギ総裁はその可能性について言及しました。本日の英FT紙一面で報道されているインタビューですが、 日経新聞さんが訳した記事を載せています。そちらをお読みください。


英国政府がある対策を練ろうとしています。結構驚きの内容です。これに関しては本日か明日にでも別記事でご紹介しますね。本日はこれから今年最後の算数教室のお手伝いに行って来ます!

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[ 2011/12/19 19:37 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(1)

2012年相場予想と欧州が抱えている問題

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今朝起きたらロンドンではこの冬初めて雪  が降っていました。今も粉雪が舞っています。

早いもので今年もあと2週間を残すだけとなりましたので、本日のコラムでは私なりの来年の相場予想をまとめてみました。それに加え、先週のEUサミットで決定された項目に対し私が感じたことも加えてあります。

どうぞごゆっくりお読みくださ~い 

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[ 2011/12/18 18:04 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

ユーロ崩壊後の加盟各国通貨価値予想

*アイルランド、マイナス成長確認

先ほど発表されたアイルランド第3四半期GDP数値ですが、予想は前期比-0.5%, 前年比+1.5%  実際に出た数字は、前期比 -1.9%、前年比 -0.1%

*格下げの噂

本日ロンドン市場が閉まった直後に、格付け会社:S&Pがイタリアとスペインの格付けを下げると発表するのではないか?という噂がずっと出ています。

*ユーロ崩壊後の加盟各国通貨価値予想

ユーロ崩壊後の通貨価値
(クリックすると拡大します)

・最初のグラフ

単一通貨:ユーロが崩壊した場合、加盟各国の通貨の価値が対ポンドでどうなるのか?を示したもの。


ちなみにこれを作成する際に使用されたポンド/ドル・レートは、2012年 1.42002016年 1.5000



チャートの見方ですが、左軸の数字はユーロ/ポンドと同じ感覚でご覧になって下さい。見やすいように現在のユーロ/ポンドのレベル(0.8390)を黄緑色の線で示しました。ですので比較が簡単になると思います。



2012年(赤い棒グラフ)はいずれの通貨もポンドより価値が下がります。
2016年になると、若干通貨の強弱に変化が出てきているのがわかります。
そうは言っても、黄緑より上に突き出ている通貨はドイツのみ  つまり ドイツ・マルク/ポンドのレートは現在のユーロ/ポンドよりマルク高/ポンド安となる (オーストリア、フィンランド、オランダも若干上に出てますが、ほとんど変わりません) 

・2番目のグラフ

これは2016年の時点で、ユーロ加盟各国の通貨がポンドに対してどれくらい価値が上がるか下がるかを具体的な数字で示したものです。

ドイツのマルクはポンドより4.33%価値が高くなっているという計算。

金融支援を受けたギリシャはマイナス44.33%、ポルトガルはマイナス28.33%、アイルランドはマイナス13.67%
支援を受けていないスペインはマイナス23.67%となっており、アイルランドよりも通貨の切り下げ幅が大きいという予想。

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[ 2011/12/16 21:45 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ユーロ危機関連報道

*イタリア、財政再建策に対する投票

本日ロンドン時間午前11時くらい(イタリア時間:昼12時)から、モンティ新首相が発表した緊縮財政策に対する議会投票が行われます。報道を読む限り、本日2度に渡る投票が行われるようで、まず一回目がロンドン時間午前11時くらい、そして本日夕方に2回目の投票となっているようです。

*フィッチによる格下げ

格付け会社:フィッチは昨日、主要銀行8行の格下げを発表

米ゴールドマン・サックス、米モルガン・スタンレー、米バンカメ・メリル、英バークレイズ、仏ソシエテ・ジェネラル、仏BNPパリバ、仏クレディ・アグリコーレ、スイスのクレディ・スイス

*ノワイエ仏中銀総裁発言を巡って

この記事でご紹介しましたが、仏中銀総裁発言を巡り英メディア各社は「驚き を隠せない」という内容の報道をしています。

英各紙は一面報道扱いではないものの、中央銀行の総裁となるべく人物が他国の格付けが下がるであろうという私見を公的な場で披露するというのは、いかがなものか  という論調がほとんどです。総裁に限らず、それだけの要職につくべく人物のモラルやエチケットはどうなっているのか?それに加え、仏中銀総裁は欧州中銀(ECB)理事でもあることを考えると、ECBのモラルをも問われることになるという見方です。

たまたま昨日午後、ジムで運動しながらBBCニュースを見ていた私ですが、たぶん3つ目くらいのニュースのところで女性アナウンサーが「本日フランス中銀のノワイエ総裁は格付けを下げるべき国はフランスではなく、英国ではないか?と公共の場で発言したそうです。」と記事を読み上げたのを聞き、私は驚きました 。’’え?これがBBCのニュースになっちゃうわけ?マーケットのひとつのニュースで終わらないんだ?’’というのが素直な反応でした。

前米ホワイト・ハウス経済アドバイザーを務め、その前には有名なタイガー・ファンドで勤務していたTodd Buchholz氏は、昨日英スカイTVのインタビューに応じましたが、同氏の意見は 「米国が格下げされる中、フランス自身がトリプルA格を維持していることが既に不思議である。」 としながらも、格付け会社そのものに対しては 「だいたいどんな奴らが格付け会社で働いているのか考えて欲しい。ゴールドマン・サックスやJPモルガンで働きたくても働けなかったので、格付け会社で拾ってもらった人間達だ。」 と語っていました。(いいんでしょうかね、ここまで言っちゃって.... 

10年債イールド比較 Dec 11
これはトリプルA格付けを保有している欧州各国の10年債イールドのチャートです。長期金利の比較だけで格付け全体を語ることはもちろん出来ませんが、単純に’’比較’’という点からみれば、フランス(一番太い赤線)はトリプルA格の国の中では一番金利が高い国であることは明白な事実です。
(金利が高い順:フランス、オーストリア、フィンランド、オランダ、ノルウェー、英国、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、スイス)

*今度はバロイン仏財務相の英国攻撃 

信じられませんが、今朝フランスのラジオ番組のインタビューに応じた仏バロイン財務相は「英国を取り巻く経済状況は深刻なものであると認識している。現在フランスと英国が置かれている経済という観点から考えれば、我々は英国人であるよりもフランス人である方が好ましいと言わざるを得ないだろう。自国の経済運営に関して我々は他人からああしろこうしろと指示されたくないし、我々も他国に対して何の指示をするつもりもない。」と語ったそうです。

どうしちゃったのかね?特に英国はフランスにああしろこうしろとは言ってない筈なんですが....

*来年のEUサミット

昨夜遅い時間ですが、ファンロンパイEU大統領は「来年1月末か2月初めに開催されるEUサミットに、英国の参加を認める」と発言しました。この「参加」の形式ですが、あくまでもオブザーバーとして という見方が優勢を占めています。つまり参加するが意見は言えないし、言ったとしても取り入れてもらえない’’座ってるだけの存在’’という意味だと私は理解しています。この点は非常に大切なので、また新しい報道が出次第、記事をアップします!

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[ 2011/12/16 19:21 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

またまたユーロ圏関連

*格下げはフランスでなく、英国であるべき

格付け会社:S&Pが先週のEUサミットの結果を受けユーロ圏加盟各国の格下げ決定に動くかが注目  されていますが、さきほどノワイエ・仏中銀総裁が爆弾  発言

「フランスのトリプルA格付けの見直しは正当性に欠けている。もし格下げを検討するのであれば、フランスよりもまず英国になるべきなのではないか?」

放っといてくれ~ 

*ピムコの予想

米PIMCOの債券ポートフォリオ責任者の人が
「2012年中にユーロが対ドルでParity(1.0000)になったとしても、なんら不思議はない。」と発言しています。この人は今年9月のインタビューで「2012年第1四半期の終わり頃に、ユーロは対ドルで1.20まで下がってるだろう。」という予想を出した人です。

*スペインでの値引き合戦

この写真は英ガーディアン紙で、たった今更新されたばかりのもの。
スペイン 値引き

宝石屋さんのウィンドーを除いているご夫婦らしき方達が写っています。

注目  は値引き後の値段 

No.615という商品:正規価格 12ユーロ  値引き後 2ユーロ
No.894という商品:正規価格 25 (29かな?) ユーロ  値引き後 3ユーロ
No.606という商品:正規価格 12ユーロ  値引き後 1ユーロ
No.693という商品:正規価格 12ユーロ  値引き後 2ユーロ

クリスマス商戦たけなわの今、うちの近所でも既に値引き合戦が開始されているところもありますが、このスペインの値引きと比較したらあまりにも小さすぎ 

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[ 2011/12/15 20:34 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ユーロ関連報道

おはようございます  今朝起きてメイルをチェックしようとしたらなんだか変 
具体的に言葉で表現出来ないんですが、明らかに今までと違う 。 で判ったことは、スパム攻撃  にあったことでした。
私はAOLを使っていますが、変だなぁ.....  と思って15分くらいしたら突然メイル画面から締め出されて、その後は自分の口座に入れなくなりました。 ネットで調べながら、口座に入るところまでは出来ました。今は頂いたメイルも読めます。問題は私からのメイルが送れない....  スパム攻撃から24時間くらいいろいろな調整が必要なので時間がかかりますと言われたので、明日くらいにはOKになっている筈ですが、AOLを止めようかなと思っています。

少なくとも一両日中に私にメイルを下さった方は、私からの返事が遅れるかもしれません。予めお詫び致します。急な用事がある方はTwitterでDMするか、スカイプで呼んで下さい 

*フランス系銀行の動き

French banks ECB

このチャートはフランス系銀行による欧州中銀(ECB)からのユーロ資金借り入れを示したものです。今年秋以降、急激に増加しているのが見て取れます。

*ECBによるドル供給オペ

昨日、ECBは期間:7日間の短期ドル供給オペを(先週に引き続き)実施しました。
応札行は12銀行、応札総額は51億2200万ドルにのぼり、先週の16億ドルから一気に3倍以上に増加 

実は先週7日間の短期ドル供給オペを実施した時に、同時に84日物ドル資金供給オペも実施したのですが、その時は応札行は34銀行にのぼり、応札総額は506億8500万ドル  となっていました。84日物というからには、年越し資金目当てとなることは確実なので、金額が大きいのは頷けます。

しかしたった7日間の短期資金供給に51億ドル以上の応札があったという事実は結構重いんじゃないか?と思っています。具体的にどの国の銀行かは判りませんが、この数字を見る限り一部のユーロ加盟国の銀行はドル資金の調達に苦慮している  という意味に取れると思っています。既に今年秋の早い時期から米国の銀行が欧州系銀行に対しドル資金供給を渋り始めていることは報道されていましたが、特に年末を控えたこの時期は一層慎重になってしまうのかもしれません。

*ユーロ危機に対する読者の意見

これは英テレグラフ紙に載っていた7、489人の読者によるアンケート結果です。
テレグラフ ユーロ危機アンケート
この結果でも判るように、ユーロ圏債務危機問題解決に向け市場参加者の催促相場が来年早々開始されることは間違いなさそうです。

*IMFからの警告 

IMF主席エコノミスト:ブランチャード氏が英国の財政政策のスピードについて「あまり早すぎると経済成長を止めてしまう危険性がある」  と警告。

これとは別に、IMF調査団は来週早々にもイタリアを訪問し、新内閣の財政再建策の内容と進行具合を調査すると発表しています。

*フランス予算相からの発表

昨日Pecresse予算相は「フランスの各省庁が行うクリスマスの催し物で出される高級菓子類は今年は廃止 。 その代わりにシンプルなビスケットが提供されます」と発表しました。歳出削減に向けた第一歩と受け止めてよいのでしょうかね?

*英エコノミスト誌の予想

エコノミスト誌に所属しているエコノミスト・インテリジェンス・ユニットという経済専門家集団が昨日発表したことですが、彼らが予想する「ユーロ崩壊の可能性」  は40%

先週行われたEUサミットでの発表内容は不十分であり、早急な解決策が望まれる としています。最終的にはユーロ圏救済措置は整うであろうと予想していますが、イタリアをはじめとする加盟国の国債利回りが現状を維持するようであれば、ユーロ崩壊の可能性は40%となる という見解を示しました。


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[ 2011/12/15 19:49 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

スイス・フラン

本日のメイン・イベントであったスイス中央銀行政策会合の結果  が出ました。

事前予想としては、対ユーロのスイス・フラン上限を現在の1.20から1.25へ変更するのではないか?という見方もありましたが、結果としてはその動きはありませんでした。

マーケットは1.201.25へのフロアー(フラン上限)切り上げを予想して、ユーロ・ロング/スイス・ショートにしていたでしょうから、その調整が現在起きています。

政策会合では来年のGDPやインフレ率予想の一部下方修正がありましたが、スイス高に対して確固たる態度で臨むという部分は繰り返されています。

ここからの動きとしては1.21台ミドルかそのちょっと下くらいまで落ちるようであれば、スイス中銀は(1.20台を待たず)ユユーロ買い/スイス売り介入を実施すると、個人的に信じています。取り急ぎ更新

これ以外のニュースはまた後ほど

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[ 2011/12/15 18:08 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

悩める英国

*ドイツ国債入札結果

本日2年物国債入札が実施され、つい今しがた結果が出ました。

入札総額: 42億ユーロ
利回り: 0.29%  (先月の入札時利回り 0.39%)

今朝方、イタリア5年債の入札が実施されましたが、その時の利回りは6.47%
偉い違いです

*昨日のEFSF債入札について

昨日EFSFが3ヶ月物短期債入札を実施

入札総額: 19億7000万ユーロ
応答倍率: 3.2倍

日本政府は入札総額の13%にあたる2億6000万ユーロを購入!

*イギリス版100均

日本に帰るたびに3時間くらい粘り、ガッパガッパと惜しみなく買物が出来るのが私の大好きな100円均一のお店!
英国にも日本の100均ならぬ「1ポンド均一ショップ」があります。その名もズバリ「Poundland」
Poundland.jpg
はっきり言ってしまえば、日本の100均は安くてある程度の品質が期待出来るのに対し、こちらの1ポンドショップは安い!それだけです。

今朝、Poundlandの社長さんが発言したのですが、1ポンドショップでさえ最近の消費低迷の影響を受けかなり苦戦  を強いられているそうです。

社長さんが感じた「英消費動向改善  の目安時期」は2014年  経済学上の’リセッション’の定義とは関係なく、社長さんご自身は「英国は既にリセッション入りしている 」と強く感じるそうです。消費動向をみる限り、消費者は明日の食事代の心配  をしているような不安定な状態であり、積極的な消費が出来る環境ではないとも言っていました。

一番印象に残った発言内容は「1ポンドショップという名前を聞くと、景気低迷/リセッション時に強いというイメージを持たれる。実際に景気が悪い時には消費者は安いものを求めるので、当店の売り上げは上昇する。これは事実である。しかしあまり知られていないが、景気がよく消費者が積極的に買物をする時に1ポンドショップの売り上げは更に上昇するのである。」ということです。私はてっきり景気が良い時は消費者は若干高めの価格帯の製品を購入するのだとばかり思っていました  が、そうでもないんですね.........

*英国に新たな問題発生

先週のEUサミットの席で、EUが最大2,000億ユーロの資金をIMFに提供  債務危機に陥った国がIMFから緊急融資を受けられる仕組みづくりを目指すという内容が決定されました。

具体的な数字としては、ユーロ加盟17ヶ国の中央銀行がIMFの一般財政に1500億ユーロを融資、非ユーロ加盟国が500億ユーロを捻出するというもの  この決定により、英国は300億ユーロ規模の追加融資の必要に迫られました。

たった今、英ガーディアン紙が報じた記事によりますと、今年11月上旬に開催されたカンヌG20会合に先駆け英国議会が決定した内容として 「カンヌG20会合以降に発生するユーロ圏債務危機問題に絡む英国からの金融支援額は400億ポンドを上限とする」というもの。カンヌG20以降、既に英国は300億ポンドの支援金をユーロ圏救済に支払っており、融資可能残高は100億ポンド  今回の決定では英国からの追加救済資金額は300億ユーロとされており、上限を越えてしまうため英国は全額支払う事は出来ないとキャメロン首相は主張しているとか?

400億ポンド上限の変更には議会で新たな協議が必要とされているため、キャメロン首相は出来る限りそれを避けたいというのが本音...

またまた英国の孤立化でしょうか?

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[ 2011/12/14 23:05 ] 政治 | TB(-) | CM(0)

ポンド実効レート・チャート検証

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[ 2011/12/14 19:09 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

ユーロ・チャート検証

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[ 2011/12/13 22:55 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

英国拒否権発動を巡って

2時間かけてエラク長い記事を書いたのですが、私が何か変なキーをクリックしたようで全部消えてしまいました  とりあえず覚えているものだけでも書き直します。どうしてこんな事が起こるのか?イライラ 

*クレッグ副首相、議会をドタキャン 

このすぐ下の記事でも書きましたが、月曜日ロンドン時間午後3時30分より英下院でキャメロン首相が「EU条約に対して拒否権を発動したこと」に関する説明を行い、それに対し野党:労働党からの反撃が行われました。

この画像を見てメディアが驚いた  のは、クレッグ副首相(自民党)が欠席していることでした。


(本当ならオズボーン財務相が座っている席に、クレッグ副首相が座っているはず)

メディア各社はクレッグ副首相は一体どこにいるのか  探しに探しまくったそうです。結果として、同氏はスカイTVでインタビューを受けており、そこで「キャメロン首相が下した決断には反対している。もし自分が議会に出席していれば、首相と副首相の考え方が真っ向から対立するので、不必要な混乱を招く結果となるのが判っていたので、欠席した。」と伝えたそうです。

今朝(火曜日)各紙の1面トップ記事は、クレッグ副首相の議会ドタキャンを巡る報道で埋め尽くされています。ほとんどの新聞はクレッグ副首相の取った態度に対し批判的となっています。私自身も同意見です。

*クレッグ副首相辞任の可能性

英国の賭け屋の掛け率ですが、月曜日午前中は33/1  月曜日夕方には 12/1と変化しており、同副首相辞任の可能性は高まったという形になっています。私個人的には、クレッグさんは副首相の座に固執し続けるようなイメージが強いので、今回のキャメロン首相拒否権発動だけが理由で辞任するとは思っていません。

*揺れるスウェーデン

先週のEUサミットの席で英国を除く26ヶ国の間で合意された「新財政協定」(Fiscal compact)。しかしハンガリー・スウェーデン・チェコの3ヶ国は合意はしたものの、来年3月までに予定されている条約設立に向けた署名/条約への加盟に対する態度はあきらかにされていません 

サミット後帰国したスウェーデンのラインフェルト首相は、早速最大野党の反対  にあっています。
スウェーデンという国は、4党からなる連立政権の国です。現在下院の議席数は349議席ですが、4党連立与党政権の議席数は野党全体の議席数より3議席少ないんですね。なので、与党でありながら野党からの賛成票がない限り、いかなる政策決定も不可能になるという不思議な国。

今回の合意に関しても、早速最大野党が「2003年にスウェーデンはユーロ加盟に関する国民投票でNOを出したのであるから、ユーロ加盟国を対象として作られた財政強化条約に加盟する事はあり得ない」と反対を表明しました。

調印は来年3月までとなっていますが、それまでに波乱続き  となる可能性が出てきました。

*英ビジネス界やヘッジファンド業界からの反応

英拒否権発動に関する各業界からの反応はまちまち、やや批判的な意見が多いのかな?というイメージです。やはりビジネスをしていく上で、ファンドを運営していく上で、全てのEUでの決定事が英国の意見抜きで決定されることは、絶対にメリットにはならないというのが大方の意見。

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[ 2011/12/13 21:08 ] 政治 | TB(-) | CM(2)

拒否権発動にからむ英国民の反応

あっという間に2週間が過ぎ、一昨日無事にロンドンへ戻って来ました。今回の一時帰国は私一人だけだったこともあり、仕事を入れすぎたぁ~~~  渋谷にも青山にも新宿にも池袋にもどこへも行けませんでした。特にデバ地下の食材売り場を歩き回り手当たり次第珍しいものを買って帰ってくるのが私の一番の楽しみなのですが、それをする時間が取れなかったのは残念 

さて、昨日(日曜日)久し振りにじっくりと新聞を読む時間が確保出来たのですが、やけに暗くないですか、英国?
皆さんもご存知のように、先週木・金曜日にかけて開催されたEUサミットの席で英国だけがEU基本条約の財政協定を盛り込む改正に反対し拒否権発動。私はてっきり前サッチャー首相も当時のEUサミットの席で拒否権発動を行った事実があるとばかり思い込んでいたのですが、これは私の勘違いでした。 つまり歴史上英国がEUサミットでの決定事に対し拒否権を発動したのは、今回はじめて  これに対し、欧州からだけでなく英国でも非常に多くの議論が飛び交っています。

先週のEUサミットでの決定内容に関しては既に皆様もご存知かと思いますので、これはまたいつか書くとして、この記事ではキャメロン首相が拒否権発動したことに対する英国民の反応を書いてみたいと思います。

*YouGovが行った世論調査結果(12月11日実施)

Q:キャメロン首相が拒否権を発動したことに対し

賛成 57%
反対 14%
わからない 29%

これに加え、53%の人はきゃメロン首相が拒否権発動し英国の国益を守ろうとした姿を好ましく思っているという結果も出ています。

Q:拒否権発動によるインパクトは?

1)拒否権を発動したので、EUに対する英国の影響力が衰える

そう思う 56%
そうは思わない 9%

2)拒否権発動により、英金融街シティーは金融センターとして今後も保護される

そう思う 44%
そうは思わない 12%

3)拒否権発動の事実は今後の英経済回復に水を差す可能性がある

そう思う 24%
そうは思わない 27%

4)キャメロン首相が拒否権発動に動いた理由は?

保守党内の反EU議員からのプレッシャー 35%
そうは思わない 22%
拒否権発動により、保守/自民との連立政権存続に危険信号が灯る可能性が高まった 35%
そうは思わない 16%

Q: キャメロン首相の評価は?

EUサミットの席で英国の立場をもっと頑固に主張すべきだった 44%
英国は他の欧州諸国と密接な関係を維持すべき 22%
キャメロン首相の決断はバランスが取れている 17%

Q: キャメロン首相がEUサミットで取った判断について

キャメロン首相の判断を信用している 49%
信用出来ない 44%

Q: 副首相のクレッグ自民党党首について

クレッグ副首相を信用している 28%
信用出来ない 63%

Q: キャメロン首相が金融取引課税に反対を表明したことは?

正しい判断である 59%
間違った判断である 18%

Q: 英国が拒否権発動したために、今後のEUでの決定事に対し英国は蚊帳の外に置かれることになる

そう思う 51%
そうは思わない 21%


*議会での予定

本日ロンドン時間午後15時30分(日本時間火曜日0時30分)より英議会でキャメロン首相が発動した拒否権を巡り  野党が首相に対し決断理由を迫ります 。最大野党である労働党は既に「連立政権崩壊をも視野に入れた攻撃に出る 」と宣戦布告 しており、鼻息あらいです。

キャメロン首相率いる保守党内部でも反EU議員の意見を聞きすぎたキャメロン首相に対し不満  が出ていますし、連立相手の自民党はEU大好き政党  なだけに、連立政権発足以来はじめてクレッグ副首相はキャメロン首相を名指しで非難しました。

揺れる連立政権 。これに関してはまた別の機会に。。。。

これから算数教室のお手伝いへ行って来ます 



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[ 2011/12/12 20:54 ] 政治 | TB(-) | CM(0)

セントラル短資FX(株)さんのセミナーご案内

少しFX ☆ なが~くFX で大変お世話になっております「セントラル短資FX(株)様」のご好意で、12月7日にWEBセミナーをやらせて頂くことになりました

このセミナーは私単独となりますので、欧州や英国の経済/政治/金融動向やそれに基づいた来年の相場見通しなどを私なりの見方で90分に渡りお話ししたいと思っております。

欧州関連の報道は日本でも比較的簡単に入手出来ると聞きましたが、英国に関しては未だに非常に限られた報道のみ  となっているようですので、特に英国に関しては力を入れる  つもりです。

セミナーでは質問もお受けしますので、楽しみにしております!

申し込みご希望の方は この申し込みリンク 又は ブログ左上に貼り付けたバナーをクリックして頂ければ幸いです。 
[ 2011/12/06 13:04 ] 未分類 | TB(-) | CM(11)

ますます苦しくなる英国財政事情

昨年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりましたセントラル短資FX(株)さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、4月より隔週金曜日に マーケット・ビューでも連載させて頂く事になりました 

日本では全く話題にものぼらなかった  のですが、今週火曜日に英国財務省は秋季財政報告を発表しました。オズボーン財務相が48分に渡り議会で発表した内容は驚くほどネガティブなものとなり、私を驚かせました 

本日のコラムでは、主な内容と私なりの感想、そして為替への影響を書いてみました。

どうぞごゆっくりお読みくださ~い 

このブログの左上 すこしFX ☆ なが~くFX バナー をクリックして是非お読みください! 
よろしく~

最後になりますが、このリンク  をクリックして頂くと私が書いた全ての過去記事が読めますので、是非ご活用下さい 
[ 2011/12/02 12:04 ] 経済 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

Net Money
新イーグルフライ
Net Money

私も新イーグル・フライで
欧州情報を配信しています

上田ハーローFX
ロンドンFX:視るブログ
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2013年7月8日より毎週月曜日
マーケット動向について動画配信
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誠に勝手ながら 相互リンクは 現在 締め切っております。再開する時には またご連絡いたします。
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