この週末に行われるEUサミットに向けて、フランス・ドイツ・EUそしてECBの間で話し合いが継続されています。
焦点はレバレッジ活用も含めたEFSFの取り扱い方
現在討議されている「レバレッジ活用法」とはどんなものか、簡単に説明してみましょう。
EFSFとは何か

については、
この記事で説明しましたが 簡単に言ってしまうと、EFSFが主体となりEFSF債券を発行

それにはユーロ加盟各国が保証をつける

債券販売代金をユーロ圏加盟国の救済資金に充てる というものです。
1)EFSFを保険会社として扱う 
ドイツ案債務危機問題で悩むPIGSなどの国が国債を発行する際に、ヘアーカット率 (独ショイブレ財務相案では21%となっている模様) の全て又は一部をEFSFが補填する機能を持つ保険会社にする

補填分の資金は国債発行国へ貸付という形を取る

国債発行した国の政府は、そのお金を満期となった既存国債の償還資金として使用することが可能となる

しかしヘアーカット率がどんどんエスカレートし上昇

した場合、レバレッジ活用でも資金需要が間に合わず、最終的にユーロ加盟国による保証額が増額する危険性

は常に伴う

加盟国の格下げ懸念は依然残る

同時に貸付を受けられる国

と受けられない国

という「加盟国の2極化」が進むことも考えられる。
2)EFSFの資金をユーロ加盟各国が発行する国債の「保証」に当てる現在はEFSF債発行から得た資金を周辺国へ救済資金として融資していますが、融資という形を使わずに、加盟国が国債入札する際に、EFSF保証をつけ、国債利回りを下げる手助けをするという案

しかしこれには問題点があります。米WSJ紙によると、加盟国の国債を第三者が直接’’保証’’するという行為はEU法では禁止

されているそうです。
3)EFSFの銀行化 
フランス案EFSFに銀行免許を与える

それにより欧州中銀から資金を借り入れることが可能となる

借り入れた資金にレバレッジを活用し何倍にも手元資金を膨らませることが出来るようになる

それによりユーロ加盟各国のEFSF保証額を増加しなくて済む

加盟国は余計な財政負担から逃れられる

ので、現在の格付け維持が可能となる

私が理解している限り、EFSFが銀行免許を取りECBから借り入れた資金はPIGS各国の国債買取りに使用する案が有力のようです。そして買い取った国債を担保にし、更にもっと資金を借りてレバレッジをかけるという考え方のようです。
果たして最終的にどのような案に落ち着くのか判りませんが、10月23日のEUサミットに最終案が出るとは到底思えません。
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