今日は!スコットランド地方では初雪観測、私が住むロンドンでも今週後半には初霜が降りるようです。めっきり冷え込みが激しくなってます。
さて、さきほど英9月の消費者物価指数(CPI)が発表されました。
前年比5.2%増となり、2008年9月と並ぶ高水準

。この5.2%という数字は1997年に数字発表が開始されて以来の高い水準ですが、個人的には「やっぱり....」というイメージであり、特に腰を抜かすような反応は示していません。

このチャートは
英統計局ホームページに載っている9月文CPIの内訳 についているエクセル資料を使って私が作ったチャートです。(クリックすると拡大します)
*電気・ガス代値上げ英国の電気・ガス供給は大手6社が99%を握っています。そしてそれら6社は9月に入って一斉に7~13%の値上げ

に踏み切りました

その料金値上げの影響で物資の輸送や公共輸送料も12.8%値上げされています。
上のチャートの2番目のものが、過去12ヶ月の間に起きた各項目の物価上昇率ですが、黄色くハイライトを入れた部分がそれです。
電気・ガス代値上げは、Housing & Household Services という項目に含まれます。この数字を見ると、過去12ヶ月に+8.6%上昇し、今回のCPIの数字に対する寄与度は

+1.10%
同様に物資輸送や公共輸送料は、過去12ヶ月に+8.9%上昇し、今回のCPIに対する寄与度は

+1.41%とべらぼうな高さになっています。
これは私の個人的なイメージですが、たぶん英CPIは今年12月分までこのレベル(4%台後半~5%台前半)で推移し、来年1月分からガタンと下げるのではないでしょうか?
*政府も動き出した上昇し続けるガス・電気代を少しでも抑える為、今週に入ってから政府は大手供給6社と会合を持っています。現在各世帯別の電気・ガス代は年間で平均1,345ポンド

5年前は年間740ポンドでしたから、この5年で約2倍になった計算です。
QE2のお陰で貯蓄には利子がつかず、インフレは5%越え。年金生活者は相当苦しいはずです。
英FT紙が計算した数字によると、20%の所得税を払っている人は6.5%、所得税40%を払っている人にとっては8.67%

これ以上の金利がついてはじめてインフレ率とトントンとなるそうです。しかしそんな高金利を払ってくれる口座は英国には存在しません。
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