ギリシャにばかり気を取られていたら、ユーロ加盟国であるスロベニアで内閣信任案否決という事態が昨日起こっていました

。 この国がユーロ加盟国でなければ記事にはしませんでしたが、加盟国である限り問題あり

です。
*急がれるEFSF権限強化に対する表決7月21日に開催されたEUサミットで決定された
EFSF権限強化 に対する加盟国全体の承認がなされていません。私がここで繰り返すまでもなく、EFSF増額などに関する変更事はEFSF保証国(=ユーロ圏加盟国)財務相による
全会一致 が条件となっています。そんな大事な時に加盟国であるスロベニアの否決です

報道によると同国は早ければ12月にでも総選挙実施をするようですが、それまで欧州は待てません




つい今しがた入ったニュースでは、大統領が指示し暫定政権による投票が行われるようです
*EFSF権限強化に対する加盟各国の現状権限強化承認確定国:ベルギー(9月14日)、フランス(9月8日)、イタリア(9月15日)、ルクセンブルグ(9月15日)、スペイン(9月15日)
権限強化承認が待たれる加盟国:1)オーストリア9月27日に議会でEFSFに関する協議開始

9月30日に承認予定
2)キプロス9月27日にEFSFに関する協議開始後、承認予定
3)エストニア9月末までに承認予定
4)フィンランド9月28日に投票。現在のところ承認されるという予想が多いです。
5)ギリシャ今週議会で投票が実施され承認の運び
6)ドイツ上院は8月31日に既に承認済み。下院は9月29日に投票が実施され承認の運び
7)アイルランド既に下院で協議が開始されており、早ければ本日中にでも承認の運び。上院は木曜日に承認の運び
8)マルタ10月3日まで国会が閉会中なので、その後投票が行われる予定



10月まで国会閉会って、どういう神経してるんだろう、この国
9)オランダ10月1週目に投票予定
10)ポルトガルEFSF増額に関する協議や投票日は設定されていない
11)スロバキア10月11日に投票予定
12)スロベニア上でも書きましたが、同国の信用問題にもなりかねないため、大統領命令が出たようで、9月27日に投票する予定になったようです。
*ギリシャの現状昨日のEU/IMFとギリシャ財務相との間で行われた電話会議

が成功したようで、来週早々にもトロイカ調査団が再度アテネ入りするようですが、話し合いの中心は歳出削減の目玉となっている「公務員大幅解雇」の約束を取り付ける事のようです。もしこれが上手く行けば、ギリシャが喉から手が出るほど欲しい80億ユーロ相当の支援金受け取りの道が開ける

という話しになるのでしょう。
とりあえず来週はギリシャ国債の償還やクーポン払いの予定がないので、デフォルトになるリスクはほとんどゼロです。しかし公務員給与や年金支払いの期日が10月10日に迫っており、その支払いをしたらギリシャには残された資金がなくなる

そうなので、やはり80億ユーロの支援金の重みは相当のものでしょう。
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