本日は英国の5月分雇用関連指標が出ましたが、私が一番注意

していたのは平均賃金上昇率でした。
・失業者数 (国際労働機関 ILO方式 2011年2~4月) 88,000人減

11年ぶりの大幅減少

・総労働人口 243万人
・失業手当て申請者数 19,600人増 (予想:5,000人増)

2009年7月以来の増加数

失業者数が減少しているにもかかわらず、失業手当申請者数が増加している矛盾点ですが、今年4月の新会計年度から適用された母子家庭に対する特別手当カットにより、シングル・マザー達の一部が職を求めざるを得なくなりました。それらの人々はすぐに職が見つからないので、失業手当の申請に踏み切るケースが多い為、失業手当申請件数は増加する結果となっているようです。
*私が注目していた平均賃金上昇率4月分ですが、予想+2.1%に対し実際の数字は+1.8%。ちなみに3月の数字は+2.4%
この数字は私がシティーで働いていた時から必ず注意してフォロー

するように言われ続けてきたものです。理由は英中銀は政策金利の変更に動く際に非常に神経質にチェックしている指標だからだそうです。
昨日発表された5月分の英インフレ率は+4.5%と高止まり状態

食料品の値上がりが相当反映されているという見解を英統計局は示していました。
しかしコア・インフレ率を見ると、予想の+3.6%に対し実際の数字は+3.3%と若干ゆるんでいるのも事実です。
だから本日発表された平均賃金上昇率が下がり始めてくれば、英国内のコアの部分でのインフレ懸念は収まりを見せる

利上げ期待後退 かな?と思ったのです。
もちろん 賃金上昇率が鈍れば消費回復期待は後退し、それが英経済低迷に拍車をかける

という心配はあります。しかし8月利上げ説が未だに市場で囁かれている現在、ここからの平均賃金上昇率の数字には特に注意していきたいと私は思っています。
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