月日が経つのは本当に早いもので、もう恒例のマンション・ハウス・スピーチの時期になりました。これはイギリスの財務相にとっては、年に一度英国の代表的な政治・経済・金融関係者へ英国経済状態を説明する絶好の機会!これに関しては過去に何度か記事を書いていますので、是非お読みください。
(過去記事
リンク 1、
リンク 2 )
*国有化から現在までに至るノーザン・ロックの歩み2008年2月に
完全国有化されたノーザン・ロック、2009年にはEU独占禁止規制当局によりノーザン・ロック分割案が承認され、準備が整えば同行の一部、または全部を売却する準備が出来ました

この分割案というのは、同行を2つに分け 1)ノーザン・ロック PLC

顧客からの預金や住宅ローンの販売 2) ノーザン・ロック投資顧問

不良債権などの悪い部分を切り離し、こちらに全部まとめました。
*ノーザン・ロック PLC売却か?今週水曜日に行われるマンション・ハウスのスピーチで、オズボーン財務相は「綺麗な体であるノーザン・ロック PLC」を売却すると発表するのではないか

と話題になっています。
ノーザン・ロックをはじめ一部国有化されているRBSやロイズ銀行など政府が保有する銀行株の管理機関である
UKフィナンシャル・インベストメンツ(UKFI)によると、国有化された銀行が利益を生むまで、または英銀行独立委員会(ICB、Independent Commission on Banking)が英金融機関のあり方に関する
最終報告書 を9月に公表するまでは、資産を売却しないと考えられていますので、たぶん正式に売却されるのは今年秋以降

となるのでしょう。
ちなみにノーザン・ロックの収益ですが、2010年度は2億3240万ポンドの赤字

。 しかし2010年度前半の赤字幅が1億4000万ポンドだったのに対し、後半の赤字幅は9240万ポンドへと減少していったので、収益が黒字に転換するのは時間の問題

とも言われています。
*気になる売却価格UKフィナンシャル・インベストメンツ(UKFI)は独ドイツ銀行にノーザン・ロックの「価格」を算出してもらったようなのですが、それによると最低でも14億ポンドというお値段

これは2008年に国有化されてから英政府が同行に対して使った金額とほぼ同じになるとも言われています。ノーザン・ロックの場合はRBSやロイズ銀行とは違い、買い手の候補としては中東勢ではなく、バージンアトランティック航空で有名なリチャード・ブランソン卿の名前が挙がっています。
それでは今日は月曜日ですので、これから算数教室へ行って来ます。土曜日に車のサイド・ミラーをぶつけてコナゴナに割ってしまったので、修理屋さんにも寄ってきます

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