本日のセントラル短資さんのコラムでも書いた
低迷を続ける英経済 。
今週に入り、調査会社:MORIが行った世界24カ国を対象とした経済状況、消費者心理などの
世論調査結果が出たので、ここで併せてご紹介します。
*悲観的
な英国人百聞は一見にしかず、一番最初の表とすぐ下のグラフをご覧下さい。チャートを2回クリックすると拡大して見やすくなります。

これは「現在の経済状況」に対する満足度を表した数字です(2011年4月調査)
断トツ1位はサウジアラビア。驚くことに

アンケートに答えた87%の人

が現在の自国経済に対し「満足」しているようです。それに続きスウェーデンが78%、インド76%、中国75%、そしてオーストラリアが70%といずれも7割台を確保。ギリシャ債務危機で揺れているユーロ圏ではドイツが67%となっています。
それに対して、現状の経済状態に満足していない国

はと言えば、英国とイタリアがそれぞれ10%、フランスとスペインがそれぞれ8%、日本が7% そして最下位がハンガリーの6%となっています。
ここで書くまでもなく、不満足国のほとんどがギリシャ債務危機

で揺れるユーロ圏である事実、そして日本は震災/原発後のアンケートですので、悲観度が増して当然かと思います。
この調査の数字は4月、つまり英国にとってはイースター休暇 そして ロイヤル・ウエディングを月末に控えたルンルン

な4月の数字です。ルンルンにもかかわらず、英国人の10人に1人しか現状の経済状況に満足していない

という厳しい結果が出てしまった事をどう解釈してよいのか悩むところです。
*消費者も悲観的経済状況に悲観的な国に住んでいる消費者は自分の地域経済に対しても満足度が低くなって当然。それが2番目のグラフです。ここでは英国は下から4番目
*将来への期待度も低い英国 
6ヵ月後の経済に対して明るい期待が持てるか?

という質問では、英国は下から3番目

。 これは軽視できないですね...
くどいですが、震災や原発で自信を失ってしまった日本が将来への期待が持てないと答えるのは理解出来ます。最下位となったフランスはギリシャ債務危機もある、来年の大統領選挙もあるで心理的にパッとしないというのも、なんとなく理解出来ます。
でも英国はそういう「大事件」が何もないまま、こんなにも国民が悲観的になっているという事実。英テレグラフ紙が載せた記事によりますと、英国人の間でここまで自国経済に対する悲観度が増してしまった理由として
・ガソリン代や食料品の値上げで生活が苦しい
・増税が追い討ちをかけている
・賃金上昇率がインフレ率より低い、又は全く賃金が上がらない
・失業の可能性が高い
こんな理由が挙げられています。本来であればイースター後は天候も良くなり英国人が陽気になる季節。しかし今年は不満足なまま長い冬を迎えなければならないのでしょうか? ため息が出そう

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