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明日に迫った国民投票 その2

昨日の記事 では、英国の伝統的な選挙法である「単純小選挙区制 (「小選挙区・先着順当選制(First-past-the-post FPTP)」) について説明しました。

本日は連立政権の片割れである自民党が切望してやまない  「優先順位付き連記投票制 / 中選挙区比例代表制」(AV: Alternative Vote 代替投票制 )について書いてみましょう。

*AV

アダルト・ビデオじゃないからね 

ちょっと複雑な内容なので、英国人でも理解していない  人は相当いるそうです。そのため、そういう人は国民投票に出向かないだろう  という投票率の低下を危惧する声  もたくさん聞こえてきます。

簡単に説明しますと、投票用紙に各選挙区の候補者名が明記されており、有権者は候補者の名前を順位付けする  開票に当たり、落選した候補者への票は有権者が表明した選好順位によって残りの候補者に移譲される  死票を最小限化する方法となる  いずれかの候補者が過半数を占めるまで、当該候補者に対する投票の第2順位以下の票を加算する方式です。

これじゃ分からないよね、やっぱり.... 

見やすくするために図にしました。そこに簡単な説明もつけたので読んでみて下さい (クリックすると読みやすいサイズに拡大されます 
AV explained May 11

*AV制の問題点

とにかく内容が複雑なので理解出来ない有権者が相当数いるという話しは上でも書きました。
オズボーン財務相によれば、AV制に変更された場合の選挙システムの変更にかかる総額は約2億5,000万ポンドとか?

現在このAV制を導入している国は世界でたった3ヶ国のみ。それはオーストラリア、フィジー島 そしてパプア・ニューギニアだそうです。

最後の「その3」では選挙制度改革を巡る連立政権内での分裂や政治危機へ至る可能性があるかについて書いてみたいと思います。くどいですが、投票は明日です。


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[ 2011/05/04 21:45 ] 英選挙 | TB(-) | CM(2)

S&Pの見方

つい先ほど格付け会社:S&Pが「欧州住宅市場」についてのレポートを発表

その中で「英国の最初の利上げは今後3ヶ月以内に確実に実施される」と書かれていることが分かりました。これを受けてポンド上昇

*3ヶ月以内に利上げがされる理由

S&Pによると、「3月には一旦沈静したかのように見えるインフレ率だが、ここから再度インフレ率は上昇し2011年Q3に5%台のピークをつける」と予想

これが’3ヶ月以内に利上げ’の根拠となっているのかしら?年内インフレ率5%というのは英中銀からも何度も聞かされている内容で特に と驚く数字ではない

*英住宅市場に対する見方

S&Pによると英国での住宅ローン申請件数の減少により、ここからの英住宅市場が徐々に低迷していくと予想。
昨年同月期と比較すると、住宅ローン申請件数は3%程度の下落を記録しているだけでなく、2001~2006年の間の毎月の平均申請件数の半分以下に落ち込んでいると指摘。総合すると、今後18ヶ月くらいの間で英平均住宅価格は5%程度の下落、2012年はほぼ横ばい状態となると予想

*利上げか否か?

このS&Pのレポートを全部読んでいないので分かりませんが、「3ヶ月以内の利上げ」の根拠が「5%台に乗る可能性があるインフレ率」だけ.....なのであれば、ちょっとはしゃぎすぎのイメージがあります。

そもそもインフレ率が英中銀ターゲットである2%の2倍以上に達した時点で利上げをしていなかった という事実をどう解釈するかですよね。このブログでも何度も取り上げましたが、キング総裁はめちゃくちゃ叩かれてます。’英中銀の信用性を著しく傷つけた’ とWSJ紙だったかヘラルドトリビューン紙の一面記事にもされました。それでもMPCの理事達による多数決では未だに「据え置き」決定が継続されている事実は重いのではないでしょうか?

超がつく緊縮財政を断行している現在、どこまで金融政策を引き締められるのか?次の利上げは、見方を変えて現在の0.5%は超緩和過ぎるので「正常化」の為の利上げ(決して引き締めている訳ではなく、緩和を正常化しているだけ という議論)となると私は勝手に思っています。この説の根拠が薄い点は、正常化の為の利上げだったら、どうして未だにそれが実施されていないの?ですよね......... 今まで利上げされていないのは避けられない事実ですので、ここからの利上げ時期がS&Pが言うように3ヶ月以内なのか、もっと遅いのかは、これから出てくるGDPの数字やPIMの数字を見る以外、予想のしようもないと思っているのは私だけなのかな?

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[ 2011/05/04 19:20 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

思いっきり暗いポンド君

なんだか嫌な気分 

昨日発表された4月分製造業部門PMI (購買担当者指数) 予想 56.9に対し、実際に出た数字は54.6 
これは2010年9月来の低い数字 
内訳を見ると、新規受注も雇用も全て低下していました 

Manuf PMI May 11


そしてつい先ほど発表された4月分建築部門PMI 予想 55.6に対し、実際に出た数字は53.3 



明日は英経済の7割近くを占めるサービス業PMIが出ます。

これだけ軒並み弱い数字が出ると、英中銀が呪文のように唱えている「インフレは2年後にはターゲットである2%レベルに落ち着く」という言葉を信じたくなってくるから不思議です。

銀行特別税や銀行員ボーナス特別課税など数年前の労働党政権から現在の連立政権も含め「銀行=諸悪の根源」 という考え方を国民に植え付けてきたと私は勝手に思っています。これらの課税がきっかけで、いくつものヘッジファンドや金融関係会社がロンドンを去って行きました。現在の英国は、経済の牽引役をサービス部門から製造業部門へと移行する過程の真っ最中。こんなもの1年や2年で出来る訳がない。しかしその真っ最中である現在、ガンガンの歳出削減、増税、食料品や原油高騰の煽りを受けて国民は怒りの持って行き場がない。だからまた怒りのぶつけ先を銀行に持って来るという悪循環 

英国の4月は最高の天候  に恵まれ、(製造業は別として)建築部門とサービス部門は上昇して当たり前だと思っていました。ロイヤル・ウエディング  もありました。明日出るサービス部門PMIが予想より低いなどという事が起こった場合、英2011年Q2GDPは一体どんな数字になるのか、考えただけで気が塞ぐ 

これじゃ利上げなんか出来っこないじゃん とふてくされる私。愚痴ですみません。でもこの数字を見て、スゲェ~がっかりしたんです、私 

最後になりますが、ポンド 1.6460近辺にずっと誰かが買いを入れてます。どこかの中銀だという話しになってます。売りは現在のレベル 1.6510/20に集中。ユロポンは0.89ミドルが抜けちゃったので、次は0.91ミドルくらいまで何も抵抗線ないですね。現在 どこかがユーロ売り/AUD買いを入れているようなので、一旦ユーロの頭が押さえられている状態。でもユーロ/カナダといいユーロ/AUDといい、この辺りが上抜けしたら、また吹くのかもね。


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[ 2011/05/04 18:18 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

オサマ・ビンラディンの死

いままでずっと毎週金曜日に更新している「まね得」さんの連載ですが、先週から水曜日に変更となりました。引き続きよろしくお願いします 

日本はゴールデン・ウィークの真っ最中ですが、そんな事はお構いなしに世界では次から次へと事件が起きています。

その中でも一番世間を賑わせているのが、アル・カーダの最高指導者であるオサマ・ビン・ラディン (OBL)氏の殺害ニュース。OBL殺害後の反応は米国と欧州ではかなり隔たりがあること、そして彼の死により市場がどんな反応を示すのでしょうか........

本日のまね得さんのコラムでは、それらに焦点を当てて書いてみました。

このブログ右上にある まね得連載のバナーをクリックして是非お読みいただけると嬉しいです 
[ 2011/05/04 17:03 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

5月5日、地方選挙と国民投票実施

保守党と自民党との連立政権発足から、あと2週間で一年  が経過しようとしています。そんな中、英国2大政党制を支えてきた選挙制度の改革を問う国民投票  が今週木曜日に実施されることになりました。これと同時に279の自治体で地方選挙が同時に行われますが、今回は国民投票に関して記事を書いてみたいと思います。

*選挙制度改革

昨年5月の総選挙後、連立政権合意の主要条件として「単純小選挙区制を廃止し、得票率に合わせて議席配分する中選挙区比例代表制の導入」を挙げた自民党。交渉最終局面で、保守党は「国民に負担を強いる結果となる歳出削減や増税を含めた財政再建の断行」と引き換えに、自民党が主張している「選挙制度改革に関する国民投票の実施」に合意した  という経緯があります。

保守党と労働党という2大政党以外の小政党には不利な単純小選挙区制の改革は自民党にとって悲願であり、もし今回の国民投票により自民党が押している「優先順位付き連記投票制 / 中選挙区比例代表制」(AV: Alternative Vote 代替投票制 ) が実現すれば伝統的な2大政党制を崩しかねない  大きな転換点となるだけでなく、この国の民主主義制度に於ける最大規模の政治改革  になる事は間違いありません。

これから3回に渡り、今回の選挙制度改革の内容や私なりの考え方を書いて行きたいと思います。

初回の今回は英国の伝統的な選挙法である「単純小選挙区制(「小選挙区・先着順当選制(First-past-the-post FPTP)」)について説明しましょう。

*FPTPとは?

英国で伝統的に実施されている選挙制度  最多数票を獲得した候補者が当選  する仕組み。1832年第一次選挙法改正後から開始された制度で、別名を「多数派支配制」 又は 「勝者独占制」とも呼ばれています。

選挙方法は単純で、有権者は投票用紙に記載されている複数の候補者のリストから、自分が選んだ候補者の名前の横にX印をつけるだけ。

これに加え、英国議会では「小選挙区」 つまり 各区の議員定数を1名のみとする選挙区制度を採用。
この制度は過半数をとった政党による安定政権を生みやすい一方で、大量の死に票を生み、多数党/大政党に有利になるとされています。

次回は自民党が強く押している「優先順位付き連記投票制 / 中選挙区比例代表制」(AV: Alternative Vote 代替投票制 ) に関して書いてみます。

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[ 2011/05/04 09:37 ] 英選挙 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

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私も新イーグル・フライで
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