私が渡英後、シティーの英系銀行で働いたのですが、そこの銀行では「インターン・シップ」を受けている大学生にお目にかかったことがありませんでした。
その後、同じくロンドン・シティーの米投資銀行で働いた時にはじめて、女子大学生のみを集めての交流会が開かれたらしく、そこに参加していた現役女子大学生達が列を作ってぞろぞろとディーリング・ルームに入ってきました。たまたまその年に新卒でディーリング・ルームに入って来たケンブリッジ大卒B君の知っている女子大生がその中にいたので、彼女が彼のところに挨拶に寄りました。久し振りにピチピチの現役女子大生に接近出来た(?)ディーリング・ルームの他の男性諸君

は鼻の下をダラ~~~~っと伸ばしながらウキウキ

していたのを覚えています。
英国の就活事情私事で恐縮ですが、うちの娘はずっと銀行で働きたいという希望を持っていて、高校在学中からシティーの銀行で開かれる交流会に申し込んでいました。彼女のそういう行動を通して、ロンドン・シティーにある銀行の研修 (インターン・シップ) について私なりに学んだことをここで紹介したいと思います。繰り返し申し上げますが、ここに書いてあることはシティーの銀行に関しての話しであり、他業種でどのような事が行われているのかは私は全く知りません。
高校時代から就活開始これは限られた一部の投資銀行だけが行っていることだと思いますが、高校3年生を対象にした交流会/就業体験というものがあります。期間は銀行により異なりますが、短いもので1日だけ、長いもので3日くらいです。これに参加するには「どうしてこの銀行に興味があるのか?」などを書いたカバーレター、履歴書、そして16歳の時に受験したGCSEという義務教育認定試験の結果を書いて応募。その後、銀行から合否の通知

が届きます。
大学1年生になると10年くらい前までは、インターン・シップを受けるのは「大学2年生の夏休み」と決っていたようです。しかしここ数年、それが1年早く始まり、大学1年生を対象にした「春の企業研修」を行う銀行が増えています。具体的な名前を出すと
欧州系ではドイツ銀行、UBS、クレディスイス、バークレイズ、RBS。
米系ではゴールドマン、モルスタ、シティー、JPモルガン、バンカメなど。
これに応募するには
1.「どうしてこの銀行に興味があるのか?私がこの銀行のために出来る事」などを書いたカバーレター
2.履歴書
3.16歳の時に受験したGCSEという義務教育認定試験の結果
4.17歳、18歳それぞれの年に受験したAs,Aレベルという認定試験の結果
5.どの部署で働きたいかを選ぶ

銀行は通常、投資銀行部門(IBD)、トレーディング部門、オペレーション部門などに分かれており、応募者がどれかひとつを選ぶ。
申し込み方法は、オンライン/実際に郵送するなど銀行により異なります。

それを受け取った銀行は応募者の中から100名程度(あくまで私の想像)を選ぶようです。

選ばれた生徒には電話、メイル、手紙などを通じて連絡が来ます。

選ばれた生徒はオンラインで数学のテストを受けます。一部の銀行は心理テストも合わせて受けさせられます。

数学/心理テストに合格した生徒を更に絞込み、最終的に残った生徒達は面接に呼ばれます。

面接後、少ない銀行は各部署10名くらい、多い銀行は各部署50名くらいまでに絞込み、それらの生徒は大学1年生の企業研修を受けます。期間はどの銀行も1週間ですが、超有名な米投資銀行では研修は2週間で研修費が支払われたそうです。一部の欧州系銀行は銀行での研修ではなく、新興国でのボランティアをさせるところもあるのですが、うちの娘はそれに応募したけど、ダメでした

1年生対象の企業研修の倍率ですが、ある銀行の今年の倍率は15倍だったそうです。それより少し高い銀行もあるので、そういうところはたぶん20倍以上なのでしょう。
その2では実際の体験談をご紹介します
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