完全に泥沼化してますね、この国
*本日の入札結果6ヶ月物 5億5,000万ユーロ 平均利回り 5.117% (前回3月2日入札時 2.984%) 応札倍率 2.3倍
12ヶ月物 4億5,500万ユーロ 平均利回り 5.902% (前回3月16日入札時 4.331%) 応札倍率 2.6倍
両方合計で約10億ユーロ
ちなみに先週金曜日には総額16億4,500万ユーロに及ぶ14ヶ月物入札が実施されました。その時の平均利回り 5.793% 応札倍率 1.4倍
この数字を見る限り、EFSF(欧州金融安定ファシリティー)による5年物ローン金利(5.7%)よりも高い金利を払って1年物を調達していることになります
*繋ぎ融資を依頼ポルトガル国内の銀行幹部は同国の中銀総裁と会合を持ち、その場で ’現在の高金利/格付け下がり放題国債の購入を一旦中止する可能性’

を示唆

6月5日の総選挙までの資金確保の必要性を訴えています。
ソクラテス首相が辞任したので総選挙までの間は暫定政権が切り盛りしています。残念ながら暫定政権である以上、EUに対しEFSFからの金融支援を要請する資格がないようなので、とりあえず繋ぎ融資として150億ユーロという数字を銀行の幹部達は提示してきました。まぁ 同国の銀行が国債購入を拒否する以上、ポルトガルは市場からの資金調達出来ませんから、繋ぎ融資という手しか打てないのでしょう....
*問題発生
・誰がポルトガルに繋ぎ融資を与えるか否かの権限を持っているのか?
・どうして暫定政権だとEFSFからの金融支援要請が不可能なのか?

これは、暫定政権には借り入れ金利や条件などの「財政政策に直接かかわる交渉」をする資格がないからみたいです。
・IMF、EFSM、ギリシャが受けたような緊急支援は受けられないのか?

いずれもEFSF同様 暫定政権には条件の交渉をする資格がないからみたいです。
*救世主
登場?繋ぎ融資を受けたくてもどこに頼んで誰がその承認をすべきか、不明

しかし国を切り盛りしていくにはお金が必要


とうとう本日上記の短期国債入札へと踏み切りました。国内の銀行が国債入札に参加しないのであれば、どうして国債入札は一応成功したのでしょうか

果たして買い手は


答えは、国家の年金基金から拝借し、その資金で国債購入に動くようです。私自身は確認していませんが、同国の地方紙にそういう報道がされているみたいですね。アイルランドも自国の年金基金から拝借している部分がありますが、いいんでしょうかね、そんなことしても.........

アイルランドはよく分かりませんが、ポルトガルに関しては 「既存保有分の外債を売却し、その資金で自分の国の国債購入を実施」 するようなので、年金基金の残高には変化ないみたいです。まぁこれもなんだか怪しげですが....
今後ますますPIGS関連報道が増えると思いますのでご注意して下さい。
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