今週木曜日は英中銀金融政策理事会(MPC)に於ける金融政策金利の発表があります。
それに先駆けて行われた英経済問題研究所 (IEA Institute of Economic Affairs) が構成する影のMPCの投票結果が出たのでお知らせします

4月: 利上げ 4人 対 据え置き 5人
過去の投票結果は
3月: 利上げ 6人 対 据え置き 3人
2月: 利上げ 5人 対 据え置き 4人
1月: 利上げ 6人 対 据え置き 3人
12月: 利上げ 4人 対 据え置き 5人
*据え置き派の意見・先月(3月)は6名が利上げ派

今月になるとその数が4人へ減少した理由として、原油高や他の商品価格の上昇 そして4月から適用される増税などの影響で、各世帯の可処分所得はますます減少

し、これが景気回復の芽を摘むことに繋がる懸念。
・あまり詳しく書かれていませんが、たぶん来週発表される金融規制改革の内容如何によっては銀行再編が避けられず、その内容がはっきりするまで英系銀行は顧客や企業に対する貸し出しを最小限に留めていると思われます。つまりクレジット、貸し出し拡大が先送りになるため、景気回復の足を引っ張る可能性あり
・社会保険料 (National Insurance)2011年4月より 0.5%上げ (

ちなみにこれは前労働党時代に発表された予算編成方針で決定された内容を、現連立政権がそのまま適用を決定したもの) と公共部門人員カットが本格化するため、失業率や失業者数の増加が予想される

・北ア・中東地域での暴動

や日本での震災・原発事故による世界経済への影響が未知数のまま
*利上げ派の意見・インフレ懸念は増大することがあっても減少する気配がないため、英中銀の信用性にかかわる問題へ発展しないとも限らない
・インフレが加速して上昇する為、実質金利がずっとマイナスのままで放置されることになる。これは年金受給者をはじめとする貯蓄をする人にとり、非常に不利な状況を長期間 押し付けていることにあり、不公平である。
*私の考え最後になりますが、私は今月の利上げはない(据え置き)と考えています。
ちなみに市場における利上げの織り込み度は
今週

10~15%
5月

66%
6月

85~90%
7月

100%
となっています。5月は英中銀インフレーション・レポートが出るので要注意かもしれません。
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