改訂値 -0.6% q/q (速報値 -0.5% q/q)
改訂値 +1.5% y/y (速報値 +1.7% y/y)
四半期、年率共に下方修正
・2009年第3四半期以降、最大の四半期に於けるGDP下げ幅
・大雪などの悪天候の影響は0.5%のGDPマイナス要因
*悪化してしまった成長率 
先月の速報値発表時、GDP予想はプラス0.5%でしたが実際に出た数字がマイナス0.5%

。 この数字に対し市場関係者は驚き

を隠せませんでした。本日 改訂値が更に下方修正された事は悲しい事実

ですが、私達の心は既に2011年第1四半期に向かっていると思います。
今年1月4日からのVAT上げにもかかわらず、1月の英小売売上高などの指標は好調

でした。相当の部分は天候回復のお陰とは言え、4月末に発表される Q1GDP速報値はかなり良い数字になるんじゃないの?とも言われていました。
しかしそうは言っても、政府の歳出削減見直し案の実施が始まってもいないQ4に、これだけのマイナス成長を記録してしまった事実は、今後のGDP数値に重くのしかかってくると個人的には思っています。その理由は、最近の英GDPの内訳をみると、政府による財政支出でどうにかGDPが支えられているため、来年以降 この支えが一気に剥げ落ちた後 果たしてこの国はどうやって経済を支えていけるのか

です。
*ここからの英経済と金融政策昨日発表された英産業連盟(CBI)小売売高指数2月分は予想を大きく下回っています

。 つまり1月は好調であった個人消費はここにきて息切れしてきた可能性があるという事です。来週にはPurchasing Managers' Index (PMI 購買担当者指数)が発表され、もしそれらの数字が弱くなった場合はかなり「悲壮感」

が漂い始めるのではないかな.... と心配

しています。
PMIの数字が予想通りだったとしても、来月の英中銀金融政策理事会(MPC)では当然Q4GDP下方修正は議論されるでしょうから、利上げ観測も一時的に後退する可能性も考えられると思っています。現在、MPCが3月に利上げする可能性を市場は17%と見ています。
もしPMIの数字が予想よりずっと強かった場合は、本日発表されたQ4GDPマイナス下方修正は完全に忘れられ

一気に利上げ論が台頭するかもしれません。
*PMI発表日程3月1日(火曜日) 製造業PMI
3月2日(水曜日) 建築業PMI
3月3日(木曜日) サービス業PMI
そして 英中銀MPCは 3月10日(木曜日) となっています。
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