昨日ブログで紹介した ECB翌日物貸し出し額のバイアグラ現象ですが、本日発表された数字も驚き

の160億900万ユーロとなっています。昨日の記事でも書きましたが、今年に入ってから10億ユーロを上廻ったのは2回だけで、いずれもが今週に入ってから起こっている

つまり、先週(2月11日)以前までは一日で10億ユーロを下廻って推移していたという事になります。
*不思議な点1)ECB翌日物貸し出しに適用されている金利は1.75%、つまりECB政策金利1.0%よりも0.75%も高め

。どうしてそんな高い金利を払ってまで借りなければならない銀行があるのか?

2)欧州貸し出し金利全体が上昇している訳ではない。
事実 欧州銀行間のユーロ建て無担保翌日物加重平均金利(EONIA)は水曜日 0.70%から木曜日には0.625%へと低下している

3)“fat finger” か?
fat finger という言い方は日本では浸透しているのか分かりませんので、説明します。

ディーラーがオーダーを出す場合、システムに入力しなければならないので当然キーボードを叩きながら出します。そのキーボードを叩いているオッサンの指が太すぎた場合 fat finger ⇒ つまり隣のキーまでオッサンの太い指が触れてしまい、間違った数字や桁違いのオーダーが出てしまう事

を言います。すぐに間違いがないかチェックすればよいのですが、太ったオッサンは忙しいので、そのままキーボードを離れてしまい その結果として fat finger オーダーが市場に出てしまう現象です。
あくまでも噂ですが、イタリア金融関係者が洩らした話しとして、昨日からのECB翌日物貸し出し額の急激な上昇は
fat finger が理由ではない と言ったとか?
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