コメント欄を通じて以下の記事 (崩壊に向かうイギリス) は「本当ですか?」という質問を頂きました。私は聞いた事もないブログでNEVADAと書いてあります。
これがリンク だそうです。原文を黒字、私の個人的意見を赤字として書かせていただきます。
崩壊に向かうイギリス現在、イギリス・ロンドンに滞在していますが、ロンドンに来るたびに感じることは、イギリス人が崩れていっているということです
>>どのくらいの頻度でロンドンに来られるのかが不明上流階級は何ら変わっていませんが、一般階級から労働者階級は、政府の予算カット・景気の悪化もあり、仕事も収入も減り、そして今や夢もなくなってきており、心が崩れてきている者が多くなってきているのです。これは、社会が崩壊する前に現れる現象であり、今後、イギリスは社会が崩壊し、治安が悪化し、国の崩壊に進むことは避けられません。
>>このブログを書いた方のバックグラウンドが判りませんが、随分深刻にとらえていますね。確かに予算カットの影響が徐々に具体的な数字として出てきたので、英国に住む人間は気が気ではありません。そして既にヒィーヒィー悲鳴を上げ始めている人達もいると理解しています。ただ夢が無くなるほどの最悪時期にはさしかかっていません。この記事を書いた方は1990年代の初期の英国を知らない方でしょう。あの時は私もイギリスを捨て日本に戻ろうかと考えた事がありました。折から予算カットの影響で警官の削減も想定されており、日本でいえば110番通報しましても警官が来ないという事態も想定されるのです。
>>警察の人数削減は既に既成事実です。あとこちらでは110番通報しても警察が来ない事は特に不思議ではありません。殺人などは別ですが、空き巣に入られたくらいですと、自分から警察に出向いて通報します。また、軍隊も海軍では空母をすべて廃艦にすることになっており、かつてのイギリス海軍の栄光はみじんもありません。
(イギリス海軍は、ネットで必要なくなった航空空母を売り、トルコの廃棄物会社がスクラップで買い取ったことが報じられています)
>>ネット販売の事実は知りませんでしたが、イギリス軍隊の人員削減も既にニュースで報道されております。金融立国がリーマンショックで完全に行き詰まり、金融市場を救う為にべらぼうな資金投入をした為に、今度は国民の生活が脅かされるようになり、イギリス国民の心が荒んできているのです。特に若者は働くところもなく将来もなく夢もなく、日々を淡々と過ごすしかない状態に追い込まれている者が多く、これでは社会は崩壊します。
>>国民の血税を金融機関救済に充てた事に対してはある程度国民も理解していますが、救済された金融機関の上層部などの人達が高額のボーナスを手にしている事に関しては、国民の不満は爆発しています。
若者の失業率が高いことは今に始まった事ではありません。前ブラウン政権に続きキャメロン政権もそれなりの手を尽くしているのですが、なかなか功を奏していないというのが現在の状況です。今後、イギリスの治安は急速に悪化しますので、我々外国人はイギリスに近づかないのが賢明だと言えます。騒動に巻き込まれましても、誰も助けてくれない事態に陥るかも知れないからです。
>>確かに治安悪化は避けられないかと思いますが、この方がここに書かれているほど悪化するのか正直疑問です。しかし一般的に危機感が薄いと言われている日本人の中でこの方のような危機感に敏感な方がいて私は嬉しいです。イギリス社会の崩壊は、金融立国の終焉と言えますが、これは、金融立国を目指した日本にも言えることで、今の日本を見ますと、勝ち組と言われる資産家階層は景気の悪化でも何ら困っておらず平然としていますが、「一億総中流」と言われてきました一般人は今や「一億総貧乏」という状態になりつつあり、中でも年収300万円以下の貧困層が急速に増加しており、将来を見れば絶望とも言える状態に追い込まれてきています。金融立国という名はよいですが、その中身は頭のよい一部の勝ち組(金融村の住民)に富が集中するという社会であり、この社会はいったん崩れればあっという間に崩れます。何故なら、この金融立国では、勝ち組に入れなかった99%以上の一般人は一生浮かばれない層になり、これらの層に不満が溜まり続け限界点をこえれば、これら不満層が暴走することになるからです。今の日本はこの水準には達していないかも知れませんが、マスコミでは決して報じられていない「デモ」が最近多発してきており、これらデモがより頻繁に、そしてより巨大化して暴走したりすれば、いくらマスコミで報道規制しましても、今のインターネット社会では無意味であり、暴走が暴走を呼び、社会が大混乱することもあり得ます。
>>日本でもイギリスの大学生授業料値上げ反対のような大規模なデモが起こっているのですか?絶望の淵に立たされている金融立国イギリスと、同じ金融立国日本が同じ状況になる日も近いかも知れません。
*私の感想確かに予算削減で国民の生活はこれからどんどん苦しくなってくる

と予想されます。昨年10月に発表された各省庁歳出削減見直し案で17%とか25%という数字を削減ターゲットとして与えられた各省庁が、今年に入り具体的な解雇人数を発表し始めました。削減ターゲットが大きいために、解雇される人数も百名単位ではなく千名単位

となっています。今回の解雇はこのブログでも何度も説明してますように公共セクターの解雇となっていますので、このセクターによる就業人数が多い市町村は特に悲壮感が高まってきています

昨年10月の時点では、民間セクターが公共セクターの解雇者を受け入れられるであろうと想定していたようですが、ここにきて英国の成長率自体に赤信号が灯り始めた

ので英政府は慌てはじめました。このブログでも書きましたが、来月下旬に発表される2011年度予算案では景気浮揚に関する項目が多数取り入れらえるようだ とも報道されています。

景気浮揚と言っても、その財源はどこから捻出するのか

という疑問ですが、2010年度政府借り入れ額が予想を30億ポンド下回ったようです。この30億ポンドを赤字削減に廻さずに景気浮揚対策として使用するに違いない というのが、大方の予想となっています。まぁ これは予算案が発表されるまでは分かりませんが.....
上でも触れた1990年代初期のイギリスですが、それはそれはヒドイものでした。私は渡英してまだ5年も経っていなかったので、将来に対する不安が徐々に増してきていっそ日本に戻ろうかとまで考えたほどです。その当時 道を歩いていると乳飲み子を抱えた母親や、もっとヒドイ時には幼稚園や小学生低学年の子供達が道端で物乞いをしていました。深刻なスタグフレーションで国民の生活はズタズタに崩壊されてしまったのです。私は学生時代の一時期をカナダで生活した経験がありますが、それ以外はずっと日本で生活していました。インフレ体験もなく、スタグフレーションなんて全く知りませんでした。まだうちの子供がミルクを飲んでいた時期ですので、週に1回くらい薬局に粉ミルクを買いに行くと、毎週値段が変わっていたのを覚えています。食料品も同様で、通常ですと定価を書いた札みたいなものが陳列棚に表示されていますが、その頃は毎日価格が変わっていたので、前日の値段の上に「本日の値段」がシールで貼ってあった事を覚えています。
今の英国はその時と比べたらまだ余裕あります。もちろん将来の事はわかりませんが、あの時ほど悪くなるようには感じられません。私の脇が甘いのかもしれませんがね...

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