英国では毎年3月末くらいに新年度予算案が発表されますが、今年は
3月23日(水曜日)に決定されました。
毎年の恒例として本予算発表の前月になると、英財政研究所 (IFS Institute for Fiscal Studies)がGreen予算案という名前の「IFS独自の予算案予想」のようなものを発表します。それが本日発表の運びとなりました。
*全く正反対の内容本当にもう勘弁してチョ!

という感じなのですが、昨日 英国立経済社会研究所 (NIESR the National Institute of Economic and Social Research) は政府に対し 「歳出削減見直し案で決定した超緊縮財政政策の緩和」の必要性を訴えたのですが、今日発表された英財政研究所 (IFS Institute for Fiscal Studies)の予算案では「緊縮財政政策の継続と赤字削減の必要性」を訴えています

財政面に関しては、名前の通り IFSが専門家集団である事には間違いありませんが、経済/財政全般に於けるNIESRの存在感は無視出来ません。一体 どちらを信じたらいいのか迷います
*プランBは?昨年10月にオズボーン財務相が発表した
歳出削減見直し案 ですが、発表翌日 ビジネス界や政界から「万が一 このプランが失敗しそうになった場合、他のプラン (プランB と英語では言います) はあるのか

という素朴な疑問が出てきました。プランBに関しては この
過去記事で書いてありますので、是非お読みください。
まだ景気が良かった頃は、プランBがなくてもガンガン突っ走って頑張ろう!という前向きな見方をしていましたが、先日発表された予想外の2010年Q4マイナス成長
マイナス成長 の発表以来、プランBがないイギリスは戦々恐々としています。
キャメロン首相はダボス会議のスピーチで、3月23日の予算案には
景気浮揚対策を盛り込む と語りましたが、内容は今のところ全く漏れ聞こえてきません。
*木曜日発表のサービスPMI (Purchasing Managers' Index = 購買担当者指数)に注目 
財政政策には関係ありませんが、マイナス成長発表以来 お通夜状態

の英国にとり、果たして2011年の景気/経済動向はどうなるのかを占う上でも、この数字は注目度が高い

と私は思っています。
昨日発表された製造業PMI(1月分)は予想 57.9を大幅に上廻った

62.0という強い数字を示しています。これを受け金利先物市場では、英中銀今年5月0.25%利上げの可能性を70%織り込みました (数字発表前の時点では利上げの可能性織り込み済み度は54%)
そして本日は建築業PMIが発表され、予想 49.8に対し、実際の数字は53.7
これまた予想以上、そして50以上の数字となりました。
しかし冷静に考えてみると

製造業と建築業の英GDPに対する寄与度は 16%と6.5%となっており、サービス業の76%とは雲泥の差です。
その為、木曜日のサービスPMIからは目が離せません。
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