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EFSFの役割変更決定なのか?

欧州中銀 (ECB)が毎週発表している国債買取プログラムによる国債購入額。

Q: 先週の買取額は 
A: なんとゼロだったそうです。これは昨年秋以来はじめての出来事 

この発表を受けて、ユーロ加盟国の国債イールドとドイツ国債イールドの格差が大きく縮小し、それがユーロ上昇に弾みをつけています。

先週金曜日に このブログでも紹介しました が、現在ECBが実施しているユーロ加盟国の国債買入れをEFSFが行う可能性が相当前進した事を、本日になり その関係者らが洩らし始めたようですね。たぶん今週金曜日に開催されるEUサミットで正式発表されるのかもしれませんね。

*EFSFの役割変更

EFSFもEFSMも金融支援を要請した国に対しては 「融資」という形で支援を行う事になっていますが、その場合 金融支援を受けた国は直接市場から(国債入札による)資金調達をせず、その融資に頼ることになります。
    
もし支援方法を 融資ではなく 加盟国の国債買い入れという形に変更した場合、支援を受けた国は (EFSFが自国の国債を市場で買い支えてくれる限り) 国債イールドがべらぼうに高くなる事は理屈ではあり得ないので、今までとおり 市場から締め出されずに資金調達が可能になるという利点があるそうです。

そう簡単に夢  のような薔薇色  の解決策になり得るのか正直不安ですが、現在のところ 市場参加者は好感している事は間違いありません。

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[ 2011/02/01 23:48 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ポンドについて その2

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[ 2011/02/01 23:00 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

英国経済動向の謎

お早ようございます!

先週驚きのマイナス成長を記録してしまった英国 
実際にこの国で生活している私ですら、マイナスという数字を一切予想出来なかった程、意外な出来事でした。

本日のセントラル短資FX(株)さん連載 すこしFX ☆ なが~くFXでは、それほどまでの 「意外な出来事であった第4四半期GDP速報値」について書いてみました。

このブログの左上 すこしFX ☆ なが~くFX バナーをクリックして是非お読みください!
[ 2011/02/01 21:19 ] 経済 | TB(-) | CM(1)

次期ECB総裁に関するアンケート

FT紙が独仏英伊スペイン在住の5,253名(年齢:18~64歳)を対象に「次期ECB総裁」についてアンケートを取りました(実施時期:2011年1月05~11日)

*一番人気はドイツ連銀総裁:ウェーバー氏 

FT紙では ’驚いた事に’  という書き出しでウェーバー氏が一番人気である事を伝えています。
どうして驚きなのかと言えば、ウェーバー連銀総裁は昨年ECBが決定したユーロ加盟国の国債買い取りに真っ向から反対しており、一部の欧州高官達の間では ’緊急事態であるのに全く柔軟性を見せない頑固やオヤジ’ という悪評が立ったようです。しかし今回のアンケートの結果は、国境を越え「世界最強の中央銀行」という位置づけを守り抜いた旧ドイツ連邦銀行の長を次期ECB総裁に という結果

フランス、スペイン共にそれぞれ26%づつの人達がウェーバー氏を次期総裁に一番好ましい人としています。この26%という数字は自国の中銀総裁を推す数字よりも高いのが特徴

イタリアでは自国の中銀総裁を!という人達が26%、ウェーバー氏を!という人達が25%となっており、依然としてウェーバー人気健在です。

*2番人気はフィンランド中銀総裁

これは 「自国の中銀総裁を除いて、誰にECB総裁になって欲しいですか?」という質問への回答から得られた結果のようです。市場関係者の間では ’独ウェーバー 対 伊ドラギ’ の一騎打ちとばかり思っていましたが、アンケートの結果ではフィンランドに軍配が挙がったようで これには私自身も驚きました 
(ECB総裁人事に関しては古い記事で恐縮ですが、これをお読み下さい

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[ 2011/02/01 20:12 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

ムバラク独裁政権打倒デモ その2

その1では、先週起こったデモの経緯について書きました。

その2では、今回のエジプトの暴動が他の中東諸国に及ぼすかもしれないドミノ倒し的影響に的を絞ってみたいと思います。

*次はどの国?
中東北アフリカ地図
西のチュニジアから東のイエメンまで、反政府運動の影響がドミノ倒し的に波及するのかが懸念されています。

そもそもどうしてアラブ各国では反政府運動の動きがここまで激しさを増したのかと言えば、エジプトで警察官により撲殺された青年の例を見てもわかるように、アラブの指導者達は警察を支配下に置き常に反政府勢力が高まらないよう監視しています。アラブの世界には民主国家が行っているような「選挙」が存在しない国もたくさんあり、クーデターなどをきっかけに政権の座を乗っ取り、何十年も権力を思いのままに操る指導者達がたくさんいます。例えばエジプトのムバラク大統領は40年間、リビアのカダフィ大佐は41年間、そして先日サウジアラビアに亡命したチュニジアのベンアリ大統領は23年間、イエメンのサレハ大統領は32年間 それぞれ長期政権を維持してきました。

事の始まりは、チュニジアのベンアリ大統領独裁体制が民衆の力で崩壊された事がきっかけとなりました。チュニジアの民衆は高失業率や貧困に対してだけでなく、ベンアリ大統領が自分の後継者として妻のレイラ女史を選んだ事に対しても怒りをあらわにしました。

クウェートでは高インフレの影響で国民生活が圧迫され不満が高まっていました。サバハ首長は国民の怒りを静める為に、建国50周年のご祝儀として国民全員に現金と無料の食料品支給に踏み切りました。

イエメンで32年間ずっと大統領の座についているアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領。高齢を理由に大統領の座を長男:アフメット氏に譲ると公言し、それに対し国民が抗議デモを行いました。

9月に大統領選を控えるエジプトでは、ムバラク大統領の次男ガマル氏の出馬の可能性に対しても反発が高まっています。

ヨルダンではリファイ首相の退陣および議会解散を要求する大規模な反政府デモが行われました。

リビアではカダフィ大佐の独裁体制の影響で国民による抗議デモは禁止されています。しかしホームレスの人達による抗議デモが起こり、カダフィー大佐はこの動きを静める為に150億ドルという大規模な住宅開発計画を約束しました。
カダフィ大佐の後継者選びも今後注目されるイベントとなりそうです。現在のところ 次男か四男の名前が候補として挙がっているようです。

サウジアラビア、モロッコ、UAEの各国は中東地域でも比較的安定した国です。先ほども書きましたが、アラブの世界では後継者は選挙で選ぶのではなく、伝統的に在職者の兄弟や息子に譲るのが普通です。今回のドミノ的な抗議デモを受けて比較的穏やかなサウジなども、後継者選びの際には国民の抗議デモが起こる可能性は排除出来なくなりました。

*ここからのエジプト

今後考えられる可能性としては3つ

1)中東各国の民主化促進
2)第2のイラン革命がエジプトで起きイスラム政権が誕生  (これに関しては その3で書きます)
3)親イスラエル路線のムバラク大統領が失脚し、第5次中東戦争勃発   新たなイスラエルとアラブ国家との紛争 

明日火曜日にカイロで100万人規模の大きな抗議デモが行われるようです。ムバラク大統領退陣要求はどんどんエスカレートしており、エジプト・アレキサンドリアでは「ムバラク暗殺要求デモ」  の動きが出てき始めたようです。


BBCニュースで言ってましたが、エジプトでは学校、会社、銀行、商店など全てが閉まっているので、現金引き出し用のキャッシュ・マシーンも使えない状態が続いているそうです。そんな事が日本やイギリスで起きたら大事件ですが、カイロでインタビューに応じたオジサンが言うには、エジプトという国は隣近所が助け合って生きていく国なので、現金がなくても食料品がある人はそれを、お水がある人はそれを、隣近所で分け合うそうです。いいですね 


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[ 2011/02/01 09:01 ] 政治 | TB(-) | CM(4)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
フィリップ証券さんで連載始めました
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月2回 コラム始めました。
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