FC2ブログ
2010 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312010 11

歳出削減見直し案後の影響

先週発表された歳出削減見直し案(CSR)から1週間が過ぎました。各所得層がぞれぞれどのような影響を今後4年に渡り受けるのか、所得別の「痛み」 を表したグラフが手に入りましたのでご紹介します。
CSR inpact income

このグラフは 「毎月のサラリー(税込み金額)」を10種類に分け、それぞれの層がどれくらいの所得減少と向き合うことになるのか  を表したものです。グラフを見る限り、年収8,000ポンド以下の最低所得層、そして年収68,000ポンド以上の最高所得層がそれぞれ一番被害を被る形 になっています。

それでは所得別だけではなく、年代別も含めた影響を見てみます。

*年金受給者

・2020年より年金受給開始年齢が男女共に66歳からとなります。
今年の4月までは英国での年金受給年齢は男性65歳、それに比べ女性は60歳となっていました。男女の受給年齢格差をなくすため、今年4月から 「女性の受給年齢を60歳から65歳へ段階的に遅らせる」 という発表があったばかりでした。今回の発表により最大の被害を受けたのは、現在50歳をちょっと越えたくらいの女性達となります。その人達は今年4月の時点では60歳から年金が受け取れると喜んでいた  のに、突然 66歳からとなり 6年間の辛抱を強いられる結果  になったという訳です。

・年金上昇率  CPI,平均賃金上昇率、2.5% これら3つのうちの一番高いものをベンチマークとするそうです。

・電車バス無料乗車定期券 
今までは1950年4月6日より前に産まれた人達は60歳の誕生日から無料定期券が支給されていました。今後は既に無料定期券を持っている人は別ですが、それ以外の人で1950年4月6日以降に産まれた人達は、年金受給年齢に達したら無料定期券がもらえるそうです。つまり段階的に66歳以降から支給開始にしていく予定

・75歳以上の人は、処方箋料 / 視力テスト /テレビ受信料無料扱いは継続

・暖房費手当て  支給は継続されますが、徐々に支給年齢を上げていく可能性あり。今年度の手当て支給資格は1950年7月5日より前に産まれた人のみが対象。支給額は各受給者の状況に応じて 125~400ポンド

・各地方自治体への補助削減が発表された為、それぞれの自治体により高齢者対策の変更などが起こる可能性は避けられない模様

*若年層

・低所得者を対象とした住宅手当制度変更に伴い、2012年4月から35歳以下の若年層への手当て支給額が減少する予定

・2012年より大学授業料の上限が撤廃される予定。これにより大学生が卒業する時点での学生ローン残高は現在平均23,000ポンドから一気に3~4倍に膨れ上がる可能性  が高くなるようです。

*障害者手当て等

・精神/肉体的障害により労働が不可能となっている人達に対し、テストを行う。もしそこで障害なし  と判定された場合は、障害者手当ての支給期間は1年間までとなる  これにより約20万人の人達が影響を受ける

付け足し:この国では障害者手当て支給に関する「障害者認定テスト」をどうしているのか私には分かりません  が、ピンピンしているオッサンやオバハンが平気で「障害者」として登録され、何年も継続して「手当て」を貰っているようです 

・障害者/高齢者に対する自動走行用車椅子手当て(週18.95~49.85ポンド)の廃止

・政府は各地方自治体に対し、社会福祉関連予算10億ポンドの追加援助を決定

*ミドルクラス世帯

・49万人の公務員解雇が発表されましたが、これらの人達はこの世帯に属します 

・公務員による年金積立金 約3%増加

・電車/地下鉄/バス運賃上昇  今まではRPI率+1%を上限としていた交通運賃ですが、今後はRPI率+3%に変更 

・地方自治体によるサービスの低下

*高額所得者

・夫婦の片方の年収が44,000ポンド以上の世帯は児童手当支給が廃止されます。2人子供がいる家庭を例にとると、今回の廃止により1,752ポンド40ペンスの減収

・ミドルクラス世帯同様、交通運賃の上昇

*片親世帯、低所得世帯

・低所得層を対象とした児童特別手当の増額  2011年度より実施

・16~19歳の児童手当支給は継続 (ただし 大学生を除く)

・低所得世帯の児童のみを対象とし、70億ポンドの「学生手当て」を設立

・公団住宅賃貸料の大幅値上げ  住宅手当制度改革により(まだ具体的な内容はわかりませんが...)、低所得世帯が借りている3部屋の公団住宅家賃を例に取ると、現在の週85ポンドから週250ポンドくらいまで一気に増加する可能性がある

もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ 御願いします!

人気blogランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ
にほんブログ村




こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!

[ 2010/10/29 21:03 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

通貨戦争、英国では?

お早ようございます 

金曜日は まね得さん連載の日です。

本日は先週に続き 話題の「通貨戦争をイギリスはどう見ているか?」について書いてみました。

ブログ右上 まね得連載バナー  をクリックして是非お読み下さいね!

もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ 御願いします!

人気blogランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ
にほんブログ村




こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/10/29 18:50 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

PIMCO グロスのおっさん

この記事はブロとも、もしくはパスワードを知っている方のみ閲覧できます
パスワード入力
ブロとも申請
[ 2010/10/29 12:05 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

EU出資金増額を巡って

本日より2日間に渡りブリュッセルで開催されているEUサミット
欧州議会が来年度の予算案を(2010年度より)6%増額した事に対して、このサミットに出席した各国の首相の間から不満の声  があがっているようです。

*EU加盟各国の言い分

ここで改めて書くまでもなく、EU加盟国のほとんど全ての国が赤字削減に向け必死の努力  をしています。政府の決定に不満を持った市民による抗議デモ  やストライキにより国の機能が麻痺  しようが、断固とした態度で  歳出削減している加盟国。当然加盟国の財政状態が火の車  である事を100も承知の欧州議会が出資金6%の増額を当たり前のように訴えた事に対し、一部の加盟国の首相は空いた口が塞がらない状態 

*欧州委員会側の言い分

欧州経済の活性化には雇用促進が必須。リセッションの被害を最大限に受けている若年層の失業者、中小企業への補助などが、停滞した欧州経済には必要 

*キャメロン首相 出資金増額に断固としてNO! 

EUサミットに旅立つ前の記者会見で、キャメロン首相は 「EU出資金が6%増額になったから英国民に対して ’追加9億ポンドの増税をお願いします’ なんて頼める訳がない 」 と怒りでいっぱい。

EU budget contribution distribution 2010

もし6%出資増が無理であれば、今夏に 欧州委員会予算局のなんとかいう機関が加盟各国に対し来年度の出資金の増額幅を調整したそうなんですが、それによると2011年度出資額は2.9%拡大という事で落ち着きどころを見つける事になるようです。キャメロン首相は出資金額の凍結を主張  していますが、まぁ 通らんでしょう  

一応現在のところ、独メルケル首相、仏サルコジ君 、英キャメロン首相 それぞれが 2.9%増額はやむを得ないかもしれない という態度を示していると報道されています。

英国が2.9%出資増となった場合の上乗せ金額は4~5億ポンド 

*EU離脱を望む英国民?

先月 世論調査機関:YouGov社が1,948人の英国人を対象にして行ったアンケート 「英国はEUに留まるべきか?」

47% ⇒ 英国のEU離脱を望む 
33% ⇒ 英国はEUに留まるべきだ 
5% ⇒ 国民投票を棄権する 
14% ⇒ わからない 

というオッカナイ結果  が出ました。特に60歳以上の回答者のうち 57%が英国のEU離脱を望んでおり 、 18~24歳の31%と比べて際立っています。

英国で欧州関連の国民投票が最後に行われたのは1975年。1973年に欧州共同体に加盟した英国がその後も加盟を継続するか否かに対して国民投票を実施したようです。結果は 66%の賛成  を得ました。

来年5月に予定されている「英選挙制度改革」に関する国民投票の時に、同時に「英国のEU離脱に関する」国民投票を提唱している議員もいるようです。まだ この動きは大きな波になって押し寄せて  来てはおりません。もし この欧州議会予算案の増額に対し、キャメロン首相だけでなく英国民が不満  を持った場合は少し危ないことになるかもしれません。何か動きが出ましたら、改めて記事にしたいと思います。


もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ 御願いします!

人気blogランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ
にほんブログ村




こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/10/29 07:30 ] 政治 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
Net Money

2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

Net Money
新イーグルフライ
Net Money

私も新イーグル・フライで
欧州情報を配信しています

上田ハーローFX
ロンドンFX:視るブログ
Net Money

2013年7月8日より毎週月曜日
マーケット動向について動画配信
することになりました
一緒に頑張りましょう!
投資の達人
読売オンライン

Yahooファイナンス「投資の達人」に加えて頂きました。
コメントをお楽しみに!
相互リンク
誠に勝手ながら 相互リンクは 現在 締め切っております。再開する時には またご連絡いたします。
ブログランキング
ポチッ!御願いします!

FC2Blog Ranking

マネポケ大賞

こんな嬉しい賞を頂きました。
受賞に恥じないよう 頑張ろうと
思います。応援 よろしく!
月別アーカイブ