皆さん 今日わ

今週はとにかく忙しく

マーケットが見れない為、もう1週間近く全く取引きをしていません。やはりマーケットを毎日チェックしていないと 入れませんね。もちろんチャートを見れば どこまで下がったか、どこで反転したかは分かりますが、その背景の理由が分からないと私ダメなんです

反転や下/上抜けの根拠が市場参加者のイケイケムード

によるものなのか、要人発言によるものだったのか、経済指標の反動なのか 等 私 細かい事に拘ります

昨日(火曜日) オズボーン財務相は今月22日に予定されている緊急予算案の発表に先立ち、財政赤字削減に対する歳出見直しの指針を公表しました。
先週日曜日のタイムス紙日曜版の一面に キャメロン首相へのインタビュー記事が載っていました。そのタイトルは
Cameron: 'years of pain ahead' (キャメロン首相、国民の痛みは今後何年も続く

) というもの。それに加え 同じ日曜版の 「先週の出来事を振り返って」という欄では、キャメロン首相のインタビューが全面に紹介されており、そのタイトルは
Get ready, the pain is coming (国民への負担増加による痛みは避けられません、有権者の皆さん 心の準備をして下さい

) というものとなっています。
ここでキャメロン首相は赤字削減に対する具体的な数字や内容を語っている訳ではありませんが、今 削減を断行しなければ今後どれだけ英国の将来が脅かされるか

、今回の「痛み」は意味のない痛みではなく、目的がはっきりした痛みである点を強調

しています。
新聞を読んだ翌日の今週月曜日、私が歯医者に行く為に車

を運転しながらラジオを聴いていたら、キャメロン首相の国民全員に対する演説が流れてきました。内容は財政赤字削減は先送り不可能である事、つまり国民全員が「今」痛みを分け合う努力がいかに今後の英国の繁栄に必要であるかという点を具体的な数字を挙げて説明していました。
私が覚えている限り、キャメロン首相が語った内容は 「もしここで赤字削減努力をせずに5年間ほっぽり放しにしていたら、5年後には国債利払い額が700億ポンドに膨れ上がります

。その金額はイギリス全体の教育費、運輸費、環境保護費全部の合計よりも高い額となり、国民一人一人の負担金は22,000ポンド

になります。誤解のないよう繰り返しますが、この数字は各世帯負担では ありません。国民一人一人の負担額です。貴方は そんな負担を5年後に負いたいと思いますか?」という内容でした。
*キャメロン演説を聴きながら 私が感じた事首相はこの演説を果たして有権者である国民に向けて発しているのだろうか

というのが、車を運転しながら一番最初に抱いた疑問点でした。もちろん 痛みを感じるのは私達有権者である事は避けて通れない事実です。しかし 私はこの演説を聞きながら真っ先に頭に浮かんだ事は 「これは投資家、そして格付け会社に対してのメッセージに違いない」 というもの。
ギリシャと並ぶ財政赤字対GDP比を記録している英国。今までのところ ギリシャ危機からPIIGS問題へと悪化した「ユーロ危機」

の影響と今後の展開に市場参加者やマスコミが集中している現在、英国は時間稼ぎをしている段階であり、その事を一番痛感しているのは新連立内閣だと思います。
どういう形にせよ市場やマスコミの目が英国に移動したら、英国もギリシャ同様 格付けを下げられ赤字の穴埋めとなる英国債の買い手不在

という状況に置かれないという保証はどこにもありません。ギリシャの場合はユーロ加盟国であった為、通貨の切り下げや自国通貨の発行という形で今回の危機を乗り切れなかったマイナス面はありますが、ユーロ存続の為にはどんな対価でも払う覚悟でいる他の加盟国に救済される形となっています。それに反して、ユーロ加盟していない英国は どこからの救済も受けられません。
キャメロン新政権は英国の格下げが起こらないよう、市場の攻撃の矛先が英国に向かう前に 先手先手を打っています。この努力は 私は評価しています。6月22日に発表される緊急予算案の前に、既に2度 財務相が内容説明をしており、これは 危機下でなければ 取らなかった行動だと思います。ただ これらの行動は、私達有権者に対して というよりか、「これだけ僕達 本気です!

」 という市場や格付け会社に対する宣言に見えて仕方ありません。
これは英国だけでなく主要国全体に言える事ですが、ここまで格付け会社の評価を気にしなければならない事実自体 何か間違っているように感じてしまうのは、私だけなのかな?
何はともあれ、景気回復が本格化していない現在、どこまでの歳出削減が可能なのか?VATやCGTなど 私達の毎日の生活に直接打撃を加える増税が実施された場合、どこまで有権者である私達がその痛みを受け止めらえるのか、誰にも答えが見えてきません。
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