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イギリスでのニュース

お早ようございます。普段 土曜日は算数教室のお手伝いが入っているのですが、この週末はお休み 。この時間を利用して 最近 イギリスを賑わせているニュースをご紹介します。

特に日本の方が興味を持たれるニュースではありませんが、私自身 ちょっと感じるところがあったので 私の一方的な独断でのご紹介となってしまいます  総選挙期間中/直後の報道は全てが選挙関連のものでしたが、やっと最近 「いつもの普通の英国」に戻りつつあるようで、ニュースの種類もさまざまです。

1)10歳と11歳の男子に対する強姦未遂罪判決

昨年10月、8歳の女子に対し 当時10歳だった2人の男子が起したレイプ事件です。最近の性関連事件はどんどんと犯罪年齢が下がってきているのが特徴で、この種の事件が報道されるのは たぶんイギリスだけに限った事ではないと思います。

それでは どうして この事件がここまで注目を集めてしまったかと言いますと、この公判がイギリスの刑事裁判の最高峰であるOld Bailey 「 オールドベイリー」 (ロンドン中心部Old Bailey街にある中央刑事裁判所)で行われたからです。公判の内容が毎日報道されていたので 私も注意して聞いたりしていたのですが、8歳の女子は自宅からライブテレビを通じての証人喚問となりました。10歳と11歳の男子2名は 裁判中ずっとお母さんが隣に座ってサポートしていました。

この裁判のやり方については国内でもさんざん議論されています。議論の焦点は、果たして8歳、10歳という年齢の子供達が大人の刑事責任を問う裁判所で裁かれる事の是非 に対してです。

8歳の女子は裁判所に出向くのが恐くて、自宅からのライブテレビを通じてでしか証言出来なかったようですし、途中で 「レイプの話しは嘘だった。男の子達と遊んでいたら遅くなってしまい、お母さんに ’おやつ  をあげない!’と言われるのが恐かったから でっちあげを言ってしまった」と証言内容を変えたりもしていました。その後 また再度証言を変えたようです。

児童心理学者達や報道関係者も、たぶん この事件は 世界中の子供達が一度は体験するであろう「お医者さんごっこ」だった可能性が高いと見ているようです。男の子達は ズボンを脱いで 自分達のものを見せた事は認めていますが、それ以上の事は否定しています。果たして事実が何であったのかは私にも分かりませんが、この10歳と11歳の男子達に対し陪審員達は レイプ実行犯に対して無罪、レイプ(強姦)未遂犯に対しては有罪判決を下しました。これが理由で、この2名の男子達の名前は今後ずっとレイプ凶悪犯のリストに載り続けるそうです。

私自身 このような年齢の子供達と算数教室でいつも接しているので、非常にこの事件を身近に感じたのは事実です。そして 算数教室に来ている同じ年代の子供達の顔を浮かべると、あの年代なら 何をしたか、何が起こったか に関しては はっきり覚えているだろう と思います。しかし それを英国刑事裁判最高峰の裁判所という場所で証言し YES, NO をはっきり自信を持って裁判官などに伝えられるか、ちょっとだけ疑問に思いました。事実 10歳と11歳になったばかりの男の子達は、一刻も早く裁判所から出たいので よく分からない質問に対して(裁判を終わらせたい一心で)YES と言ってしまったと漏らしているようです。

2)バラバラ殺人事件

先週 英国北部の街を流れる川に 人間の体の一部と見られるものが浮いているのが発見され以来、死体の身元確認と犯人探しが始まりました。その結果 死体の身元は地元の売春婦である事が判明。同時に 同じ街角で商売をしている売春婦仲間3名の失踪も 今回の事件に関連しているのではないか?という事になり 警察  の捜査範囲が一挙に広がりました。

死体発見数日後、地元にあるブラッドフォード大学リサーチ部員専用の寮の管理人さんが 寮内に設置してあるCCTV (防犯カメラ) の内容をチェックしていたところ、女性が銃のようなもので撃たれ その死体を運んでいる男性が映っているのを発見  し大騒ぎになりました。

一昨日 逮捕された犯人は、40歳になる犯罪学の博士号取得中の学生。昨日 早速 警察が彼に事情聴取を始めたところ、名前は?という質問に対し、返ってきた答えは 「Crossbow Cannibal」(石弓カニバル)。事実 防犯カメラの殺人現場の映像によると、この犯人は 下の写真と同じ武器を使用していたそうです。

自分自身を「カニバル」と名乗ったからには、犯人は女性を殺害し体を切り刻んだ際に、女性の人体の肉を食べたのではないか?  という話しにもなってきました。

過去1年の間に この女性と一緒に売春婦として仕事をしてきた仲間3名が失踪しており、たぶん この女性達もこの犯人の犠牲者であるという見方が濃厚である為、警察は3名が住んでいた地域やこの犯人のアパート、そして犯人が学んでいた大学辺りを集中的に捜査しているようです。

この犯人の生い立ちですが、小さい頃 両親が離婚し 彼は兄弟と共にお母さんに引き取られました。このお母さん自身が売春により生活費を稼いでいたので、売春婦というものに対する「親近感」が高かったようです。その後 犯人は労働する事を拒否し、生活保護を受けながら (働かなくて済むという理由で)ずっと学生生活を続けていたようです。その後 博士課程で犯罪学を学び、過去の犯罪史を勉強しているうちに連続殺人事件や凶悪殺人事件に異常なる興味を持ち始め、それを実行したくて今回の犯罪を犯したと言われています。

彼が通学する大学と、彼が住んでいたアパートの丁度中間に売春婦街があり、彼は客としてではなく、売春婦の話し相手として毎晩 タバコを吸いながら売春婦を相手にお喋りしていたとされており、売春婦仲間には 自分はゲイである と語っていたとか。だから 売春婦の人達も気を許して犯人に付いて行っただろう と言われています。

まだまだ この事件ははじまったばかりなので、これから更なる奇想天外な展開が待ち受けているのかもしれません。今回の犠牲者の方々のご冥福をお祈りします。

3) iPad発売!

昨日だったのか一昨日だったのか 全く覚えていませんが、発売だそうです。これって 徹夜して並んでまで欲しいものなのでしょうか?

ロンドンのある ひとつのアップル・ストアーの行列ですが、そんなにいいの  私は 世界一のPC/ハイテク音痴  なのですが、どこが そんなにいいのか、iPadお持ちの方 教えて下さい!

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[ 2010/05/29 23:01 ] イギリスでの生活・食事等 | TB(-) | CM(1)

ベガス方式に関する質問

今日わ 。朝イチで歯医者さんに行き  治療を受けてきました。今から1時間ほど前に麻酔が切れてきたのですが、治療を受ける前と同じくらい痛いんです... 全然 痛みが取れてません... 担当のお医者さんの携帯電話番号を貰ってきたので 先ほど テキスト送ったんですが、返事が来ません 。イギリスは明日から3連休ですので この痛みがまた続くのかと思うと気が滅入ります。という事で 本日も取引きなし。結局 今週取引きしてません 

先週発売されたZaiという雑誌で、ベガス方式を使った取引き手法を公開しましたら、それを読んだ読者の方から こういう質問をメイル・フォームを通して頂きました。

メタトレーダーを使用しているのですが、インジのvegas.mp4を取り込むと波打ち線が狭い幅でロウソクから離れたところに表示されます。
N20さんの表示のようにバランス良くトンネルを中心に表示させるには何か設定があるのでしょうか?
こちらのブログを読ませていただいたのですが波打ち線の記事が見つけることができませんでした。


世界一のPC音痴である私には どうやって解決してよいものか 分かりませんが 、以前 似たような質問を頂いた事があり、その時は このブログの読者の方が解決して下さいました。念の為に ここに その時の問答をコペピします。もし これでもダメでしたら また コメント下さい。どうにか 解決したいです。

Q: 過去記事を読ませてもらっているとべガス方式なるものに遭遇いたしまして、さっそく検証してみようと思ってるのですが、MT4で各MAは表示するとして、バンドからのFibのラインを表示させる方法がどうしてもわかりません。 お手数かけます。

N20:  全然 気にしないで下さい。みんなで ない知恵を合わせれば 何かが生まれてくるかも しれませんから 一緒に頑張りましょうよ。リスクモデルの設定は 1から4まで あった筈です。ポンド や 値幅が激しい通貨ペアの時は 設定を2とか3 に 変更してみて下さい

Vegas risk model
1は トンネルから上下 34、55、89
2は トンネルから上下 55、89、144
3は トンネルから上下 89、144、233
4は トンネルから上下 144、233、377

Q:  昨日はいろいろとご迷惑おかけしました。 試行錯誤してみましたが、やはり駄目でした。 手法としては理解できましたので、fibレベルのバンド表示はあきらめ アナログでやってみたいと思います。

N20: ちょっと 待って下さい 。 「やはり駄目でした」の 駄目な部分は 何なのですか?

1)あのリンクページから ベガスをクリックして MT4に表示は 出来ましたか?
2)出来たのであれば どこが 駄目だったのでしょうか?リスク用の数字 1、2等の選択が いまひとつ ??なので 駄目と片付けてしまったのですか?
3)どうしても 表示出来ないのであれば 私が 載せ方を記事にしますので 言って下さい

これは 各個人の生き方の問題なので 私が とやかく言う事ではありませんが 諦めるのが 早すぎます。やる と決めたら 諦めないで下さい。たぶん 兼業の方で お時間が あまり取れないのかもしれませんが 諦めたら 終りです。そこからは 何も生まれて来ません。 とにかく このコメントを読まれたら 「駄目」だったところを教えて下さい。 そこから はじめましょう

Q:  まず、パラメータの入力で riskmodelを1~4まで設定してみたのですが、MAに ほとんどくっついてしまい、他にパラメーターをいじるところがなかったので出来ずじまいです。

似たようなVegas1HR、Vegas[1]という指標もあったのでMT4に入れてみましたが ほぼ変わりなくMAにくっついた状態でした。 今のところ ここで止まってます。 おっしゃるようにあきらめるのが早すぎたのかもしれません。 もう少しいろいろ調べてみようかと思います。

N20:   もしかして チャートの時間軸を 日足とか 週足 に していませんか? ベガスは 1時間 と 4時間が 基本です。 リスク 1 を選び それを 1時間チャートに表示した場合 それでも くっついていますか?100歩譲って それでも まだ くっついていると前提しますが、その時 トンネル(144/169EMA)から 一番最初のFiboレベルの間隔が 33ポイント 開いてますか?もし ちゃんと 33ポイント 開いているのであれば 設定は正しいです

Q:  ほんとにいつも丁寧に有難うございます。
もちろん時間軸は間違えてないのですが、左端に表示されるfibレベルを確認しますと、たとえばrisk1の場合最初は34pips,55pips・・だと思うのですが、それがそれぞれ3.4pips,5.5pipsになっているようです。プログラムを見てみたのですが、そこにはrisk1で34、55、89になってるようです。

じゃあ単純にそこの数字を10倍にすりゃあいいかと変更してみましたがこれまた駄目でした。 また方法を試行錯誤してみます。 有難うございます

A:  ひょっとしてQさんのMT4はドルストレート通貨であれば1.41503等の小数点以下が5桁なのではないですか?
Vegas.mq4は1.4050等の下4桁専用なので、下5桁ではフィボナッチレベルがうまく表示できません。
対策としてはMT4のサーバーを下4桁表示のところに変更するか、プログラムを書き換えることです。

プログラムを変える場合は Modelのところの

ExtMapBuffer3[i]=ExtMapBuffer2[i]+34*Point;を

ExtMapBuffer3[i]=ExtMapBuffer2[i]+340*Point;という感じで0を付け足してみてください。


Model #1~#4をすべて変更することになります。 これで上手くいくといいのですが…

Q:  早速帰宅後確認しましたら通貨はすべてドルストレートは5桁、クロス円は3桁になってました。個人的に今使用しているODLは oilとGoldの表示が可能なため プログラムを変更してみたらなんとO.Kでした!自分で変更したときはrisk1のみ0を足していったためうまくいかなかったようです。 ほんとに有難うございました。このVegasを取り込んだMT4のブローカーは ODLジャパンでした。いろいろ諦めず細かなところも見ておかないと駄目ですね。今回はいい勉強になりました。



読者の方が助けて下さいました!改めて ありがとうございました 
とりあえず これでもダメでしたら どのような表示になってしまっているのか 画像を私宛にメイル・フォームを使って送って下さいますか?もしかしたら ブログをご覧になっていらっしゃる方が また よい知恵を貸して下さるかもしれません (やけに他力本願ですが... 

この週末には 歯痛が収まると仮定して、もっとちゃんとした記事が書けるよう頑張ります。今週は記事が少なくて ごめんなさい。来週は頑張れるようになるといいなぁ 

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[ 2010/05/28 23:14 ] ベガス方式 | TB(-) | CM(5)

ポンド上昇の背景

どうして こんなにポンドが買われているのかな?   と思っていたら 原因は M&Aの失敗予想  が原因だったみたいです。

日本でも既に報道されいると思いますが、英保険大手:プルーデンシャルが 米AIGのアジア保険部門 (AIA) 買収を発表したのが 今年の3月。 内容は、プルーデンシャルが提示した買収総額 355億ドル、そのうち210億ドルの株主割当増資を計画。この株主割当増資に関しては株主の75%以上の賛成が必要。

6月7日に行われるプルーデンシャル株主総会で、この買収計画について採決を行いますが、それに先駆けて 買収に反対  している株主達が騒ぎ始めました 

昨日 ある投資アドバイス会社が買収金額が高すぎるのを理由に、株主達に買収反対を呼びかけました。それを受けてかどうか知りませんが、本日になってからは 20%に値する株主達 (機関投資家 15%、個人投資家 5%)が、6月7日の株主総会で買収反対に票を投じると発表。これを受けて プルーデンシャル株は 7%も上昇  し、買収が破談になった場合 ポンド売り/ドル買いが出ないという理由から ポンド買い戻しが炸裂した  という話しになっています。ちょっと無理矢理過ぎる気がしないでもありませんが  タイミングが良かったのでしょう。

ユーロ/ポンド 0.84台割れるかどうかに注目! 




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[ 2010/05/27 20:30 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

スペイン可決!

下の記事(財政緊縮策)の続報ですが、スペイン下院は 169対168、 わずか 1票差で 可決!(棄権 13票)

1票って マジ? 


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[ 2010/05/27 20:01 ] 売買取引 | TB(-) | CM(0)

スペイン下院投票結果まで あと1時間

本日 スペイン下院では 2011年までに財政赤字を150億ユーロ削減する「財政緊縮策」に対する投票  が行われます。既に投票は開始されていますが、投票結果発表は だいたいロンドン昼過ぎ (11:00GMT) くらい (あと1時間)という話しになっているようです。

ギリシャ危機がPIIGS諸国に感染しましたが、その中でも最大の経済規模を持つスペイン。失業率も欧州最悪の20% 、若年層の失業率は40%  と言われています。

スペイン下院議席定数:350 に対し、サバテロ首相率いる中道左派:社会労働党の議席数は 169、これに対して 中道右派である野党:国民党は153議席。既に野党の少数政党は 財政緊縮策に反対  する方針を固めている模様。そうなると 議会で可決されるか否かを決定するのは、下院でたった10議席を占めるカタラン地方に基盤を置くカタルーニャ同盟(CIU)の出方ひとつ  にかかっていると言える接戦となりそうです。

現在のところ 英各紙の報道によると、CIUは本日の投票は棄権する  という見方が一般的になりつつあるようで、もし この報道が正しければ 法案はギリギリで可決される可能性が高い  という事。

今回の150億ユーロ規模の財政緊縮策は、スペインの財政赤字対GDPレベルを昨年度の11.2% ⇒ 今年度 9.3% ⇒ 来年度 6%まで引き下げる事が可能となる大切な緊縮策。内容としては、公務員賃金5%カット、年金支給金引き上げの凍結などが含まれているので、反対が出るのは必須

この緊縮策が可決されれば、ユーロ支援材料となると素直に思っています。しかし 万が一 否決となった場合は、せっかく 底固めに入ったかのように見えるユーロが奈落の底に落とされるきっかけにもなりかねません。

歯痛で苦しんでいますが、この結果だけは ちゃんと見ようと思います。また 続報が出次第 記事をアップします!

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[ 2010/05/27 19:04 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

国別割り算のやり方

今 オンライン新聞で記事を探していたら 全然関係ない記事を見つけてしまいました。それは 世界の割り算のやり方の違いです。ここに例が載っていますが、見た瞬間 「何だ これは?」と驚き 

割り算

カナダのやり方が 一番 驚いた というか違和感を感じました 
ドイツのやり方は 「÷」のサインが 「:」である以外 特に違和感なし 
インドのやり方は 答えが右側になっているので ちょっと ウ....ンと思った 
イギリスのやり方は 普段 算数教室で教えているやり方そのもの。この国では「余り」を「r」  (r は remainder (余り) の意味) の後に必ず書きますし、それが当然だと 思っていましたが、他国と比べて イギリスのやり方が他とは違うんだ という見方が出来るのには眼からウロコ でした。

日本では どういうやり方でしたっけ   (忘れてる... 



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[ 2010/05/26 22:02 ] 未分類 | TB(-) | CM(4)

欧州系銀行に対する金利プレミアム

ドル貸し出し金利のベンチマークである3ヶ月物Libor金利が上昇しています。特にギリシャ危機で体力が弱まってきている欧州系銀行に対しては、Libor金利に若干の上乗せをしない限り 借り入れが出来ない状態 という話しを昨日 耳にしました。ギリシャをはじめとするPIIGS諸国が発行した国債の6割以上は、同じユーロ圏内諸国が保有しているとされており にっちもさっちも行かない状態 。 これに加え スペインやアイルランドなどの金融機関は不動産バブルがはじけ  ますます先行き見通しが危ぶまれます。
Libor May 10
このチャートですが、いずれも 3ヶ月物 ドルLibor金利。上は過去1年間、下は2008年夏から現在までのもの。チャート上に赤丸で囲んだ時は、リーマンショックの影響で ドル3ヶ月物Libor金利は 4.81875% というとんでもない金利水準まで跳ね上がりました。その後 ドンドン下落し、最近はずっと0.25%付近で落ち着いていました

欧州系銀行に対する上乗せ金利の現状を昨日(火曜日)の様子を例に取って説明します。ドイツ系WestLB銀行が3ヶ月物Liborでドル借り入れした場合の金利は +0.565%、これに対し 米バンカメ・メリルの借り入れ金利は +0.48%、米JPモルガンの借り入れ金利は +0.47% となっていたそうです。つまり主要大手米系銀行の借り入れ金利に対し、ドイツのWestLB銀行は 約+0.10%の上乗せ金利を支払わない限り ドルの借り入れが出来ない状態 。ちなみに 先月の時点での、WestLB銀行の借り入れ金利は+0.38%だったそうなので、ちょっと金利上昇が激しすぎますね。

ギリシャ危機により体力消耗度が高まる欧州系銀行に対してのみ上乗せ金利を課すという話しを聞いた時、過去に私が体験した「ジャパン・プレミアム」を彷彿させました。

日本のバブル景気がはじけた1990年代、地価の大幅下落により不動産会社などが融資返済出来なくなり、デフォルトや倒産に至りました。その影響を真っ向から被ったのが日本の金融機関。まず1997年10月に日本長期信用銀行が一時国有化され、その翌月には北海道拓殖銀行、山一證券、三洋証券が立て続けに破綻しました 。 この一連の国有化/破綻を受け、日本の金融機関全体に対する信用不安が増大し、世界中の金融機関が日本の銀行に対して資金の貸し出しを渋る 動きが高まりました。つまり いくら健全な銀行であろうと、邦銀であるというだけで借り入れの際に金利上乗せ(=プレミアム)を要求されたのです。逆の見方をすれば、貸し出しをする海外の銀行にしてみたら、翌日銀行に来たら昨日貸し出しをした邦銀が破綻してた! なんて事にもなりかねないので、ある意味 当然の出方とも言えました。

私自身、ジャパン・プレミアムが発生した時 本当に泣きたい 思いをしたのを覚えています。渡英後、私は英系銀行 そして米系投資銀行で働きましたが、資金繰りのお手伝いは せいぜい一日多くても1~2回、それも在英の日系商社や企業からがメインでした。しかし ジャパン・プレミアムが表面化するにつれ、ロンドンだけではなく、欧州大陸やニューヨークにある邦銀/日系企業が 「N20さん、どうしても今日中にドル資金を調達しないとなりません。どのくらいの金利で貸して頂けますでしょうか?」という電話が一日に数十件  ひっきりなしに来ました。

海外にある邦銀や企業の資金調達手段は、本店からの送金 又は 現地の海外金融市場からの調達、この2つのやり方しかありません。特に海外にある邦銀は支店網が(現地に)ありませんから、資金は基本的に市場からの調達だけとなってしまいます。だから 彼等も必死 でした。

ジャパン・プレミアムという名前が出始めた頃は、私が働いていた銀行は多少の上乗せ金利を出して貸し出しに応じていました。しかし 山一が倒れ日本の銀行の不良債権問題が市場で注目され、邦銀に対する信用リスクが高まる につれ、とうとう 「日本の銀行/企業には 一切 貸し出しをしない!」 と 朝のミーティングで宣言される始末 。 たぶん 貸し出し禁止宣言の直前では、ジャパン・プレミアムは 最低でも 0.5%、ひどい場合は まるまる1%くらい乗せられていた筈です。

貸し出し禁止になろうが、日系銀行や企業からの電話は鳴り続けます。事態がここまで悪化するという事は、海外の銀行は邦銀に対する貸し出しを禁止するだけでなく、(各日系金融機関に対する) 信用枠 (クレジット・ライン) も縮小せざるを得なくなります。

邦銀に対し貸し出しが不可能であると分かるや否や、邦銀資金調達担当者は 最後の手段として 為替市場でドルを調達 (ドル買い/円売りなど) し フォワードで日にちを先延ばしするという手段にも出ました。しかし 先ほど申しましたように、信用枠が縮小されているので、それすら 出来ない銀行がありました

あの頃の一連の出来事を振り返ると、当時 ディーリング室に日本人は私一人だけでしたので、なんだか ジャパン・プレミアム事件を通して 私自身が英国人ディーラー達から「拒否」されているような不思議な嫌悪感を抱いてしまった事を今でも覚えています

ドル3ヶ月Liborに話しは戻りますが、米シティー銀行は、今後 かなり早い時期に 3ヶ月物Libor金利は 1.00~1.50%まで上昇する可能性があると 顧客向けレポートに書いているそうです。


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[ 2010/05/26 20:00 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(8)

ECB介入に関する見方

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[ 2010/05/25 21:15 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

ECBは本当に介入するのか?

最近 ECBがユーロ買い介入を実施したのではないか?  という憶測が一人歩きしています。私個人的には ここでやるか と少々懐疑的なのですが、過去にECBがユーロ買い介入を実施したのは 2000年秋でした。その時の状況を振り返ってみます。

*ECBユーロ買い介入

ユーロ単一通貨が1999年1月に誕生した時
ユーロ/ドル 1.18
ECBユーロ実効レート 103.0797


こういうレートでスタート  しました。

その後 ユーロは下落に次ぐ下落を重ねる事になります 。私は通貨の強弱を測る物差しは 各中央銀行が発表している「実効レート」が最適だと信じておりますので、ここでは ユーロ/ドル・チャートだけでなく ECBユーロ実効レート  のチャートも表示して説明します。
ECB TWI May 10

チャート上で 紫色の丸で囲んだところが ECB実弾介入の時期です。

介入に関する私なりの解説は 改めて 有料記事で書かせて下さい!


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[ 2010/05/25 20:45 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)

施政方針演説

英国上院議会の開幕に、エリザベス女王が行う施政方針演説が本日行われます。伝統的に エリザベス女王は 馬車に乗ってバッキンガム宮殿を発たれ、ロンドン時間午前11時15分くらいに国会議事堂に到着されます。

施政方針演説自体は ポンド変動の理由にはなりませんが、新連立政権が掲げた重要課題、立法案には注目です。

あまりニュースでは報道されていませんが、今回の連立成立にあたり キャメロン首相が政策内容に関して連立相手の自民党に対して譲歩をし過ぎたという批判が 保守党内部で高まってきています。それが理由で 今すぐ新内閣分裂などという事態にはならないでしょうが、ここでキャメロン首相が毅然とした態度で内部の不満を納められるのか、それとも不満がだんだん高まっていくのか、私は注目しています。

このビデオは昨年の施政方針演説です。是非 ご覧下さい。



こちらのビデオは 本日の施政方針演説に先駆けたニュース報道の一部です。




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[ 2010/05/25 18:17 ] 英選挙 | TB(-) | CM(0)

新政権による歳出削減策発表まで あと約30分

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[ 2010/05/24 17:29 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

協調介入となるのか?

なんだか 最近 全然ついていません 。 FXでは ドイツのNaked空売り禁止令が出た時 損切りをおかずに出かけていたのでやられてしまい (全面的に私のミス) 出場停止となりました。そこにきて 今週に入ってから 毎晩毎晩 歯痛で 夜中に汗ぐっしょりになって眼が覚めます。時々 体調が低下していると歯茎が痛む事があったので、数日 様子をみようと思っていたのですが、もう限界になりました。朝イチで15年近く通っている歯医者さんに行き 見てもらったら、歯根管治療が必要だと言われてしまいました 。皆さん これをやった事ありますか? 私は 生まれつき歯が非常に弱いので、既に3回 経験しています 。 どの時も 途中で気を失うんじゃないか  と思うほど、痛かったのを覚えています。一番最近の歯根管治療の帰り、車の運転をするだけの気力がなく、しばらく運転席に座ったまま放心状態だったのを はっきり覚えています。担当の先生は「売れっ子オヤジ」なので、予約が一杯!仕方ないので、来週金曜日 病院が開く前にこっそり第一回目の治療をやってくれると約束してくれました 。来週金曜日までは 炎症を治める為に ペニシリン系の薬を一日3回飲むことになっています。西洋の薬は出来る限り 取らない主義の私ですが、今回は もう痛みが中途半端ではないので、早速 最初の1錠 先ほど 取りました。炎症が治るのに5日くらいかかると言われたので、これからも痛みとの戦いです 。この歯根管治療は痛いだけでなく、非常に高いので 尚更 憂鬱です....

やはりFX取引きで出場停止になると、ニュースを追う意欲が低下してしまいますね。なんだか ここ数日間のうちに、特に欧州で要人発言が続出し、昨日はいくつかの中銀による介入の噂が乱れ飛んでいたようです。

*ある米系投資銀行がみる介入モデル・シグナル

こんなモデル・シグナルが存在しているのを、私は今の今まで 知りませんでした 。これは G3各国 (この場合は 米国、日本、EU と 私は理解しています) が市場で為替実弾介入に踏み切る可能性を、為替動向のモメンタムの上昇具合/各通貨の過去のトレンドからの乖離率/市場参加者によるポジション傾きの度合い/各地域の経済成長見通しに対する市場のミスプライス度 などをベースに、弾き出しているモデルみたいです。

具体的なシグナルは 何%という数字で表されるそうで、
20%以下  為替介入リスクは低い
20~30%の間  注意が必要 
30%以上  為替介入リスクが高まる 

現在のところ、このシグナルの数字は 30%  この数字の過去の長期平均値は 12%となっており、協調介入も含めたG3各国の介入警戒感は高まって然るべきという事のようです。

*英緊急予算案発表 6月22日に決定

連立政権は発足と同時に、今年度中の歳出削減額を60億ポンドと設定していましたが、来月22日に発表される緊急予算案では 更なる歳出削減が実施されるかもしれないという予想が出てきました。

それとは裏腹に、新連立内閣は 英成長率予想を下方修正する予定にもなっているようです。具体的な数字は まだ漏れてきませんが、この前の予算案の数字よりは低めになる事は避けられそうにありません。

念の為に今年3月に前労働党政権が発表した予算案に於ける英GDP予想を書きますが、
2010年 +1~1.5%、2011年 +3~3.5%、2012年 +3.25~3.75%となっておりました。詳しい内容が聞こえて来次第 改めて記事に致します。

参考までに英国政府の歳出/歳入の内訳チャートを載せておきますね。
UK govt spending, income details

来週からは マーケットに復帰します  ので、また一緒に頑張りましょう。ちょっと これから 歯の痛み止めを買いに行って来ます。ペニシリン剤を飲みましたが 流石にまだ効き目が出てきません 

あと 昨日の記事でもご紹介しましたが、今週発売のFX雑誌 ダイヤモンド Zai に 私が載っています(少しだけだよ... ) 

私が仲良くさせて頂いている 「FX友の会」の皆さんと一緒に 「雇用統計直後のスカイプチャット取引き」の記事

Zai 小冊子の中で 「FX個人投資家図鑑」という記事があるそうですが、そこで このブログでも紹介している ベガス方式をご紹介させて頂いております 

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[ 2010/05/21 23:02 ] マーケット | TB(-) | CM(17)

夜中に出た噂 

お早ようございます 

本日木曜日は 算数教室の宿題セットのお手伝いがあり、先生のお宅に丸一日 お邪魔する事になりました。よって 取引きなし。ブログ更新も明日になります。

とりあえず 夜中に出た噂として

1) 昨日の記事 (このすぐ下のもの) でも触れた「米系シンクタンク・レポート」内容ですが、G7加盟国は 最近のユーロの下落速度が速すぎる事を懸念しており、場合によっては 協調介入の可能性が全くない とは言えない状況となってきている というような事が書いてある と噂されています。

2) これは 某日系証券による顧客向けレポートに書いてあると噂されている事ですが、ギリシャの財務相が 最近 ギリシャのユーロ離脱を口にしているそうです。そして これまた 全く別のところから出た噂ですが、独メルケル首相も ギリシャがユーロに留まるのはそう長くないだろう と言ったとか言わないとか。たまたま このブログでも 2つ下の記事の一番最後にメルケル首相の言葉として 「ユーロ圏は加盟国の秩序ある破綻準備の可能性に備える必要がある」と書きましたが、これなんでしょうかね....

3) 某日系投資顧問が 昨日 内部のポジションとして ポンド売り/カナダドル買いを実施したとされています。理由は カナダの金利は イギリスの金利よりもずっと早く上昇傾向に乗るから というもののようです。

さて、そろそろ出かけます 


最後になりますが、お知らせがありま~~す!

今週発売のFX雑誌 ダイヤモンド Zai に 私が載っています(少しだけだよ... ) 

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[ 2010/05/20 16:59 ] マーケット | TB(-) | CM(2)

マーケットの噂

午後2時に やっと朝食を作って さて 食べようとしたら、ユーロ上昇!

なんだ と思ったら 噂 2つ

1)某米系シンクタンクのレポートで
ECBユーロ買い介入レベルは、市場が想定しているよりも ずっと 現在のレベルに近い

質問:市場が想定している介入レベルって 具体的にどの辺なのかな?

2)スイス中銀のバズーカ砲 炸裂

とうとう出た様子です。中銀は コメント控えています

merkel obama

これらの写真は 独デア・シュピーゲル誌からのものです。

ps
今 写真を見て 気付いたのですが、一番最初の サルコジさんとベルルスコーニさんオヤジ2人が メルケル首相到着を待っている写真ですが、デスクの上に乗っているお菓子 結構 チャッチイと思いませんか?  もっと高級感溢れるお菓子を並べているのかと思いました。念の為に書きますが、一応 これらのオヤジ達は 一国の大統領と首相です..... どこかの幼稚園の遠足の残り物みたいなお菓子だなぁ....コーヒもなく お水も 自分でどうぞ!式 
かなりイメージ変わりました 

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[ 2010/05/19 22:21 ] 売買取引 | TB(-) | CM(2)

出場停止処分の私

火曜日の朝 マーケットを見ていたら、一旦 リスクを取っても大丈夫かな? という思いがこみ上げて来ました。そして素直に クロス円ロングで入りました。そこそこOKな感触を得たので、利食いオーダーだけ置いて そのまま 午後3時30分にジム  へ出かけました。どうせ 5時30分くらいに帰宅する予定だったので ストップを置きませんでした。しかし ジムにいる間に もう少し長く そこにいなければならない事態になってしまい、最終的に 帰宅出来たのは 夜9時40分くらい 。信じられないでしょうが、6時間 家を空けてしまいました 。で 帰宅後すぐにCNBCを見たら株は下がってるわ、ドル円/クロス円は下がってるわ で 慌てて  PCをつけて 理由も確かめずに 損切りしました。もう 疲れてたので そのまま 軽い夕食を取って寝ました 。昨日の損失額は口座残高の10%に達してしまったので 、今週は取引きしません。それが私の取引きルールです。

今朝 ニュースを調べて やっと昨日の相場の崩れの理由が分かりました。

ドイツ連邦金融監督庁は18日、ギリシャの財政危機によりユーロ圏の国債が急落した事態を受け、ユーロ圏各国の国債空売りを禁止する措置を19日から導入すると発表した。各国債を対象とするクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の空売りも禁止した。ドイツ銀行、コメルツ銀行など大手金融機関10社の株式の空売りも禁止した。ドイツ国内が対象で、来年3月末までの時限措置。株式の空売り規制は、08年秋の金融危機時に米国などが導入した例があるが、国債取引に導入するのは初めてとみられる。

この記事では正確に書かれていませんが、調べてみると 今回の空売り規制は Naked部分のみ。つまり 現物手当てのない場合は空売り出来ませんよ!という事ですね。この点を明確に記事で触れていない上記の記事の記者って まずいんじゃ ないッスか?

*普通の空売りと Nakedのみの空売りの違い

株なり債券なりを市場で「売る」場合、既に その株/債券を現物のロングとして買い持ちポジションがあり、そのポジションの利食いとして売る ( ポジションをスクエアーにする) のであれば 全く問題ありません。

しかし 現物ロングを持っていないけど、プライスが下がると思うので 売りから入りたい  場合は、対象株/債券を借り入れて それを元にショート・ポジションを建てます。これが普通の空売りです。この場合、どこから 対象株/債券を借りてくるのかと言えば、通常 年金などの機関投資家からです。彼等は 様々なアセットを保有しています。借りる側は借り賃を払いますので、機関投資家も手数料収入が得られます。思惑通り プライスが下がったら、下がったところで利食いして 借り入れていた株/債券を元の持ち主に返却します。

それに対し Naked空売りは、売る側は 対象株/債券を どこからも借りず、やみくもに売り  から入ります。ちまたでは ヘッジファンドなどが利ざや稼ぎの投機的な取引する場合、このNaked空売りという手段を使うと言われています。

今回は 「Naked」部分の空売りのみが規制対象となっていると私は理解しています。英国も2年前だったかな?株式の空売り禁止令を発動した経験があります。たしか ここのブログでも記事を書いている筈なので ちょっと 待って下さいね...

ありました、2008年9月20日に書いてます。  リンクは こちらです。あらら... ここで 空売りの違いをちゃんと書いてますね。まぁ いいや 再度 おさらいという事で 上の記事はそのまま更新します。

*世界主要国株価指数、ユーロ 全面安の理由

昨日のドイツのNaked空売り禁止措置を受けて、世界中の株価が下落し それを受けて クロス円も下落、ユーロも下落。

この下落の理由は いくつかあると思っています。

1) Naked空売り発表のタイミングのまずさ

2009年のユーロ/ドル安値 1.2458を下抜けて終わった先週金曜日。ある意味 ちょっとした「セリング・クライマックス」 を市場参加者は感じた事に加え、中国はギリシャ危機でガタガタになっている状況下でも、外貨準備の分散投資を継続する方針  であるとWSJ紙が報道した事を好感し 、今週に入り 一旦 ユーロの戻しを「期待」していたマーケットでした。
ところが その「期待」をスッパリ斬ってくれたドイツの発表のタイミングの悪さは ある意味 見事 ですね

2)このNaked空売り規制と同時に ヘッジファンド規制も発表

Naked空売りにせよ何にせよ、ECBが加盟国の国債買取に動き出したので、それを応援!しているのかもしれません。

3)昨日の財務相理事会で 改めて「金融取引課税」導入の話し合いが行われた

課税導入の話し合いに関しては、欧州に限った事でなく米国も同様です。ただ こういう課税導入に踏み切る場合、主要国が一斉に行わないと、課税導入した市場から 金融機関や取引所自体が撤退し、課税導入していない国や タックスへブンへ移動してしまう危険性を伴います。

あと 一部の金融取引商品のみを課税対象とすると、それに類似した代替的な金融商品取引を誰かが開発してしまう事も考えられます。

4)債券も株も売れないなら 通貨売っちゃおう!

一部の欧州系銀行の共通した見方みたいですが、売れるものは売っておこう。規制と全然関係のない通貨  ユーロ売り という発想みたいです。たぶん その根底にあるのは、禁止の規制がある以上 運用者としては 運用リスク手段が絶たれてしまう事になるので、ドイツだけでなく欧州全体から資本が引いてしまう ユーロ売りとなるからだと勝手に理解しています。

5)ドイツ単独でのNaked空売り規制

他のユーロ加盟国は?一緒に動かないの?だったら これって ドイツの金融市場に対する不信任票と受け取って ユーロ売りじゃない? という発想もあるようです。

6)Naked空売り規制発表の仕方

これは 私の勘違いかもしれませんが、昨日 ドイツがこの発表をした時、発表の仕方が五月雨式になっており、一体 どの金融商品(例:現物のみか 先物も含まれるのか、債券だけなのか、株もなのか 等)に対しこの規制が適用されるのか、市場参加者に正確に伝わっていなかったような印象を強く受けました。でも とりあえずポジションを軽くする事を優先した為、市場が崩れたという感じです。


すみません 。 この記事を書き始めてから 5時間も経ってしまいました。なんか この相場で いろいろ問題を抱えてしまった個人投資家さん 多いのでしょうか?相談に乗って下さい というメイルが 何件か来ています。もう ロンドン午後1時15分ですが、朝食も まだ 食べてません。お腹すいたよ~~!

最後になりますが、メルケル首相は 「ユーロ圏は加盟国の秩序ある破綻準備の可能性に備える必要がある」 とも語っているようです。彼女自身は準備出来てるのかな? 

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[ 2010/05/19 21:40 ] 売買取引 | TB(-) | CM(0)

米下院の決断

もっと早く記事を更新しようと思っていたら、不動産屋さんから連絡があって  なんだかんだと2時間以上も揉めていました。こういう予想外の出来事  って 対応に時間が取られます。悪い事に 未だに何も解決されていません 。腐るわ、 本当に 


ええと、何が書きたかったというと、ニュースを調べていたら 米上院に於けるIMF加盟国への資金支援に関する記事を見つけて 驚いた! という事なんです。

米上院は 「IMF(国債通貨基金)による加盟国への資金支援に対し、対象国による返済が見込まれない場合には、支援を反対する」 という法案を 賛成94票、反対ゼロ で可決した という内容。
ゼロですよ、ゼロ 

まぁ、特にIQが高くなくても この「返済が見込まれない対象国」というのは ギリシャを指しているんだろうな  というのは、簡単に見当が付きます。

アメリカは既に 今月承認されたIMFによる400億ドル相当のギリシャ融資に対し、間接的に資金支援しているので、これ以上 米国民の税金をギリシャ支援に使うのは勘弁してくれ! と言ったところでしょう。先週突如として決定した欧州緊急支援策(7,500億ユーロ / 1兆ドル 相当)に於けるIMFの分担は ドル価にして 3,170億ドル。アメリカはIMFの最大出資国 (約17%) である為、当然 ギリシャへの負担も最大となる計算ですが、同時に 最大出資国であるが故、拒否権を行使して決定を阻止する事も可能です。

上院議員の一人は、「米国は カリフォルニア州や ニュージャージ州が財政困難に陥った時、EUに対し これらの州に財政援助をして助けてくれ! とは絶対に頼まない。それと同じで、EUは ユーロ加盟国の救済に米国民の税金を当てにすべきでは ない 」 と語っています。他の議員も 「サブプライム危機が発端となった世界規模の金融不安のお陰で、米国民は もう 嫌と言うほど財政的困難を経験した。そこに持ってきて 今更 外国のある政府が財政困難で苦しんでいるから私達 (米国民) が一生懸命働いて払った税金をどうぞお使い下さい なんて言うと思っているのか?」 とも語っています。こういう時に私はいつも感じるのですが、アメリカ人の発言って ストレートですよね。非常に分かりやすい 

これに加え、米政治のキャピタル:ワシントンD.C.の政治家の間では、IMFが フランス人の総裁 (ストラスカーン氏) のお陰で 欧州救済の必然性に対し 必要以上に欧州寄りに偏った影響力を与えられたのでは ないか?  という疑問が囁かれはじめてきたようです。もし 総裁がフランス人でなく 全く欧州に関係のない国の出身者であれば IMFの対応もかなり違っていたのでは ないか?という事ですね。まぁ それは 私にはよく分かりませんが、米政治家達が恐れているのは、欧州支援策に対するIMFの対処の仕方が間違っていれば IMFの信頼/信用性に傷がつく という懸念でしょう。

この上院の対応が 今後 どういう形でギリシャ救済に影響してくるのか わかりませんが、ユーロ 本当に大丈夫なんでしょうか.... 

今日は 中国がユーロに対し前向きな発言をし 同時に 中央銀行と見られるユーロ買いがサポートしてきたようです。しかし私の目からみると、ECBの対応は常に後手に廻っており 市場をミスリードしてきました。そして このブログでも 禁じ手中の禁じ手と扱ったECBによる加盟国の国債買取も実施されています。この国債買取は 個人的には ギリシャ救済というのは表向き、本音は ギリシャをはじめとするPIIGS諸国の国債保有高が非常に高いフランス系銀行の救済  と言い換えても決して間違っていないと思っています。だから 先週 欧州緊急支援策決定の会合で サルコジ大統領は 支援を渋る独メルケル首相に対し 大声を張り上げて ケンカ状態になり、「同意しないのならフランスがユーロから脱落するぞ 」 と脅しをかけたのかもしれません。私がメルケル女史の立場だったら 「出来るものなら やってごらん!」 と開き直ってしまうかもしれません。可愛くない女です 笑

追記:
本日のユーロ・サポートの 他の理由として スイス中銀による ユーロ/スイス・サポートの話しをしている人もいました。昨日(月曜日)だけでも スイス中銀は推定 55億8,000万ユーロ相当のユーロ買い/スイス売りを実施しているそうです (しかし ここまで詳しい数字 どっから拾って来るのでしょうかね....)。こういうユーロ買いが徐々に他のユーロ・クロスをもサポートしはじめてきた というお話し


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[ 2010/05/18 22:24 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(8)

キング総裁がオズボーン財務相に充てた書簡

Dear Chancellor,

Tomorrow the Office for National Statistics (ONS) will publish data showing that CPI inflation rose to 3.7% in April. That is more than one percentage point above the target. Under the terms of our remit, I am therefore writing an open letter to you on behalf of the MPC. As requested by the National Statistician, in order to avoid conflict with the release of the official CPI statistic, the Bank of England will publish this open letter at 10:30am tomorrow.

Our remit specifies that we should explain why inflation has moved away from the target, the period within which we expect inflation to return to the target, the policy action that the Committee is taking to deal with it, and how this approach meets the Government's monetary policy objectives.

Why has inflation moved away from the target?

Inflation has risen from 1.1% in September 2009 to 3.7% in April. The MPC's assessment is that that rise is largely accounted for by three factors: first, the impact of higher oil prices, which on average in April were nearly 80% higher than at the beginning of 2009, pushing up on petrol price inflation; second, the restoration at the beginning of January of the standard rate of VAT to 17-1/2% and third the continuing effects on inflation of the sharp depreciation of sterling in 2007-8. The MPC judges that together these factors more than account for the deviation of CPI inflation from target and that the temporary effects of these factors are masking the downward pressure on inflation from the substantial margin of spare capacity in the economy.

Over what period does the MPC expect inflation to return to the target?

The change in VAT and higher petrol prices will continue to be reflected in the overall price level. But, unless they increase further, that should affect the twelve-month CPI measure of inflation for no more than a year. Moreover, the continuing impact of the past depreciation of sterling is still pushing up on consumer prices, but likewise the effects on inflation can be expected to wane over time. As this happens, the MPC expects that inflation will fall back. Nevertheless, inflation has been somewhat higher than expected over the past year and the Committee is conscious that the pace and extent of the prospective fall in inflation are highly uncertain. It will monitor developments closely.

Money growth and nominal spending growth show signs of recovering, at least in part as a result of the Bank's asset purchases. Output growth has also picked up and the projections outlined in the May Inflation Report show that its pace is likely to increase. The May projections also suggest that, absent further price level surprises, it is likely that inflation will fall back to target within a year. Thereafter, as discussed in the Report, the MPC expects that the effects of the persistent margin of spare capacity in the economy - built up during the recession - will continue to pull down on inflation, probably bringing it below target for a period. But if the recovery continues as expected, that will gradually erode the slack in the economy, bringing inflation back to target.

What policy action are we taking?

In my letter to your predecessor three months ago, I explained the unprecedented action the Committee took in response to a large contraction in demand to ensure that the outlook for inflation in the medium term remained consistent with the 2% target. At its May meeting, the Committee judged that it was appropriate to maintain the current stimulatory stance of monetary policy. The low level of Bank Rate, together with the continued effects of money-financed asset purchases, are providing a significant boost to nominal spending which should continue for some time. That will help to keep inflation on track to meet the target in the medium term. But the MPC is very conscious that there are risks to inflation in both directions. On the downside, there is a risk that inflation will turn out to be weaker, perhaps because the influence of spare capacity in the economy could be more significant than assumed. On the upside, there is a risk that inflation may be raised by further commodity price increases or other price level surprises. And if the current period of above-target inflation causes inflation expectations to move up that may lead to some persistence in the current high level of inflation.

The MPC will continue to set policy to keep inflation on track to meet the inflation target in the medium term, taking into account the balance of risks. We stand ready either to expand or reduce the extent of monetary stimulus as needed.

How does this approach meet the Government's monetary policy objectives?

By keeping inflation close to the 2% target in the medium term, the Monetary Policy Committee will make its most effective contribution to economic performance in the United Kingdom. Price stability, as the remit to us states, is 'a precondition for... high and stable levels of growth and employment'. And so, by keeping inflation low, we will thereby support growth and employment. The events of the past few years and the heightened degree of uncertainty have made clear that - now more than ever -the importance of a stable and transparent monetary policy framework is paramount.

I will place this letter on the Bank of England's website for public dissemination

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[ 2010/05/18 19:20 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

オズボーン財務相がキング総裁に充てた手紙

Dear Mervyn,

Thank you for your letter of 17 May on behalf of the Monetary Policy Committee (MPC) regarding today's CPI inflation figure, written under the terms of the MPC's remit.

I am grateful for your explanation of the current elevated rate of inflation, at 3.7 percent for April. A number of temporary factors have contributed to this elevated rate of inflation, including the VAT rate rise in January 2010 and high fuel prices. Clothing and footwear prices and duty increases for fuel, alcohol and tobacco have also contributed to the increase in inflation between March and April this year. The MPC's remit allows it to look through short-term movements in inflation and I note the Committee's view that the current elevated rate of inflation is expected to be temporary. I am sure that you will remain vigilant towards any upside risks to inflation, including the risks to inflation expectations, of any prolonged period of above target inflation.

I note that the MPC expects CPI inflation will fall back to target within a year. Thereafter, your letter states that downward pressure from the persistent margin of spare capacity will probably cause inflation to fall below the target for a period. The latest Treasury-compiled Comparison of Independent Forecasts is broadly in line with this view and shows the average forecast for CPI inflation at 2.1 percent in the fourth quarter of 2010 and 1.7 in the fourth quarter of 2011.

I welcome this opportunity in our exchange of letters to state clearly the Government's absolute commitment to maintaining price stability, and as Chancellor I will support the MPC's decisions and actions to meet the 2 percent inflation target as measured by the 12-month increase in the Consumer Prices Index (CPI).

As we have discussed, over the longer term I would welcome your views on how we might accelerate the process of including housing costs in the CPI inflation target.

For its part, the Government sees the reduction of the fiscal deficit and ensuring economic recovery as the most urgent issues facing the UK. It will be a priority for the Government to deliver a significantly accelerated reduction in the structural deficit over the course of this Parliament.

The Government has announced that it is committed to making savings of £6 billion in non-front line services in 2010-11. As I announced yesterday, the great majority of these savings will be used to reduce the record deficit. I am grateful for your positive assessment of the advisability of these plans, which you provided at the Inflation Report press conference.

Yesterday, I announced that Sir Alan Budd will chair a new Office for Budget Responsibility (OBR), established on an interim basis, to make an independent assessment of prospects for the public finances and the economy before the emergency Budget due on Tuesday 22rd June. The Government's new macroeconomic framework will therefore combine the independent and transparent approach to monetary policy with a similarly independent and transparent assessment of the fiscal position.

By establishing fiscal credibility through an improved fiscal framework and early action to tackle the deficit, the Government's fiscal policy will therefore support the recovery and the goal of price stability. My aim is that fiscal policy will allow monetary conditions to remain supportive while maintaining low and stable inflation.

I am depositing this letter immediately in the libraries of both Houses and on the Treasury website.

私もまだ読んでいないので 翻訳 待って下さい... ごめんね

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[ 2010/05/18 19:12 ] 政治 | TB(-) | CM(0)

英中銀総裁 財務相あてに書簡提出

英インフレ率(4月分)が発表されました。

CPI +3.7% ⇒ 2008年9月以来の高さ
RPI +5.3% ⇒ 1991年7月以来の高さ

*RPI

イギリスに住んでいますと、CPIよりもRPIの方が大事です。その理由は RPIには住宅ローン金利支払い分コストが含まれており、イギリスの現状をより正確に伝えてくれるからです。私が渡英した当時は CPI という形でインフレ率を表示していませんでしたが、現在は欧州全体のインフレ率を比較する意味で 英国もCPIをメインとしています。しかし イギリスに於ける各種のローン金利、代表的なものとしては 大学生が学費や生活費を借り入れる手段として一般的な「学生ローン」の金利は RPIを元にして計算されます。

前置きが長くなりましたが、今年4月のRPIがどうして ここまで高い数字になったかと言えば、昨年4月 住宅ローン金利支払い分コストは -7.7%と大幅マイナスになりました。そして今年4月は若干アップの +0.6%。つまり この住宅ローン金利支払い分コストの大幅マイナスから若干プラスのスイングが +5.3%という1991年来の高い数字となりました。

*CPI

労働党が最後に発表した2010年度予算案で決定されたアルコール/タバコ税の増税が新会計年度である4月より実施され、それが CPI押し上げ要因のひとつとして挙げられています。

*英中銀総裁による書簡

1997年当時の労働党政権が英中央銀行を独立させて以来、インフレーションターゲット 2.0% ±1.0%を許容範囲としています。もし この許容範囲をCPIが越えてしまった場合 英中銀総裁は財務相充てに 理由を説明した書簡を手渡す義務があります。今回も CPI +3.7%なので キング総裁は新財務相であるオズボーン氏に書簡を渡しますが、今回の書簡は1997年以来 7回目となります

この書簡に対し、新財務相であるオズボーン氏は「返事」を書きます。

時間がはっきりしていませんが、市場では ロンドン時間午前10時30分 (あと10分!)くらいに それぞれの書簡が一般公開されるという話しが広まっています。

特にオズボーン財務相から どのような反応が示されるのか、この高インフレにより財政政策になんらかの影響を及ぼすのかが 見所です。

急いで この記事を更新しますね

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[ 2010/05/18 18:18 ] 経済 | TB(-) | CM(1)

英連立政権に対する世論調査結果

総選挙も終り 65年振りに連立政権が誕生した英国  です。有権者による新政権に対する世論調査結果をお伝えします。

調査機関: YouGov
対象人数: 1,489人
時期:    5月13~14日


・キャメロン首相とクレッグ副首相に対する評価

キャメロン首相
よくやっている 48% 
全然ダメ    12% 

クレッグ副首相
よくやっている 48% 
全然ダメ    14% 

・新しい連立内閣は英国にとって 

良い事だと思う 46%
悪い事だと思う 27%
分からない   27%

・保守党単独過半数以上の政権と比べ 保守/自民党の連立政権は

(連立政権の方が) 良い 47%
(連立政権の方が) 悪い 23%
どちらでも変わりなし    16%
分からない          14%

・この連立政権は5年継続出来る思いますか?

出来ない  59% 
出来る   25% 
分からない 16% 

・5年間期限付き連立内閣という両党間の合意内容に

賛成する 60%
反対する 29%
分からない 11%

・この連立政権は 英国という国に強いリーダーを与えましたか?

はい  50%
いいえ 36%
分からない 14%

・連立相手である保守党と自民党は じきに 争いを起すと思いますか?

はい  45%
いいえ 42%
分からない 13%

・来月発表される予定の「緊急予算案」で増税が実施されると思いますか?

はい 74% 
いいえ 16%
分からない 10%

・大幅な歳出削減策が今秋に発表されると思いますか?

はい 85%
いいえ 10%
分からない 5%

(緊急予算案は来月発表されます。そうなると 今秋って 何だろう?  と私も思ったのですが、たぶん 予算編成方針 英語でいうと Pre-Budget 以外 思い当たりません)

・先週 (労働党と自民党連立実現の為)ブラウン首相が辞任を余儀なくされましたが、ブラウン首相に対して 気の毒だと感じましたか?

気の毒だと思った 56% 
気の毒だと思わない 42%
分からない 2%


連立内閣誕生という話しが本格化した時、一番 英国民が心配  したのは キャメロン氏とクレッグ氏は政治理念を通り越して 一緒に連立を組めるのか?という点でした。現在 連立内閣が誕生し、両者の関係に対し 何も懸念される話しは聞こえて来ません。

しかし 他のカップル(?)の不仲説が浮上してきました。それは 保守党のオズボーン財務相 と 自民党のケーブル・ビジネス相との間柄です。これに関しては 改めて記事にさせて下さい。


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[ 2010/05/17 15:20 ] 英選挙 | TB(-) | CM(4)

バロンズに載っているユーロ関連記事

米バロンズ紙オンラインに ユーロに関する面白い記事 が載っていました。

内容はと言うと、先週発表された7,500億ユーロ相当の欧州緊急支援策にも関わらず、ユーロは1999年発足当時の1.18台(対ドル)を目指す展開になるのではないか  というもの。ユーロがここから更に下落する理由として

1)ECBが政治的圧力に負けてしまった 
2)ECBがユーロ加盟国の国債を購入する事になった  これは 特定のユーロ加盟国によるデフォルト (債務不履行) リスクを ユーロ加盟国全体が背負う事となる 
3)ECBが無制限にユーロ紙幣をプリントする  通貨価値の下落 
4)特定のユーロ加盟国の国債を買い取る事は、その特定国の債務支払能力が高まる事には繋がらない 
5)スペイン、ポルトガル、イタリアなどの「感染国」はギリシャ同様の財政危機には直面していないが、感染によるプレッシャー  により それらの国の景気回復が大幅に遅延する危険性が出てきた。

これに加え 世界の中央銀行による外国準備金のシフトに関する興味深い数字が出ていました。

1999年にユーロが誕生して以来、ユーロはドルと並ぶ基軸通貨の立場を築こうと頑張って  来ました。その甲斐があってか  2008年までに 世界の全中央銀行が保有する外国準備金に占めるドルの割合は 72%から62%に低下し、ユーロの割合は18%から28%へと上昇  していきました。

しかし 昨年第4四半期になると、この外準シフトの比率に変化が生じ始めました。第4四半期ですと、まだ世界中がギリシャ危機で騒いでいなかった時期です。この時点で ドル資産に向かった外準比率は 71%に高まっています。ちなみに2009年第3四半期のドル資産比率は48%だったそうなので 凄い比率移動ですね。

最後になりますが、中央銀行の外準比率変動として ここで触れているのは、今後 カナダドル、スウェーデン・クローナ そして 豪ドルが 将来の外準候補団子3兄弟  (古過ぎますね ) として改めて注目  を浴びる! と予測して締めくくっています。


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[ 2010/05/17 12:00 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ポンド下落リスク

もうロンドン夜中1時30分過ぎてます。はっきり言って 眠いです 

なんか ポンド下落に関する質問がメイル・フォームを通じていくつか入って来ましたね。この方達、ポン円ロングという事は ないですよね???

もっと頭がはっきりしている時に詳しく書く予定でいましたが、少しだけここに書きます。


保守党が政権を取ったら 投票日から50日以内に緊急予算案を発表すると公約していました。その予算案が来月発表されます。その内容を巡り 保守党とビジネス界の間で「そんな筈じゃなかった...」 関係が生じ ギクシャクしはじめて来た様子です。

保守党は 財政赤字削減を急がないと、格下げ会社が英国のトリプルA格付けを下げるかもしれない事を異常なまでに恐れています。ギリシャ危機を見てますから、第2のギリシャになる事だけは避けたい筈  ですし、今回の「欧州緊急支援策」の財源配分で欧州を敵  に廻した英国ですから、何かあった場合は欧州からのヘルプは 全く期待出来ません 

ギリシャ危機から端を発したユーロ危機の間、どういう訳か知りませんが イギリス国債が「セーフ・ヘブン」 として買われています。そうなんですよ.....米債は理解出来ますが、英債にも資金が廻ってきています。それが ポンドの急落をストップしていました。

しかし 先週後半以来、ビジネス界が「冗談だろう!」 と怒り狂う  問題が発生してきたようです。それは キャピタルゲイン税 (CGT) 上げの噂。現在 一部の例外を除き、イギリスに於けるCGT税率は 18%となっています。現在 噂されている内容としては 来月の緊急予算案で CGT 18%を一気に 40~50% (所得により課税比率を変更) へ上げる   という話し。保守党贔屓のビジネス界の人達は、保守党に票を入れれば ビジネス界やそこに従事する自分達を裏切るような税制改革は避けてくれると思っていたようです。しかし いざ蓋を開けてみれば 保守党は過半数に届かず中道左派の自民党との連立に踏み切りました。その結果 保守党単独政権であれば避けて通れる政策も 自民党がYESと言わなければ 実行に移せません 。その最初の例が CGT上げの噂となりました。この噂を聞いたビジネス界の人達は 「CGT40%なんて 労働党政権よりも ヒドイじゃないか! こんな事になると判っていたら 保守党に票を入れなかったよ.....」と泣き  が入っています。

特にビジネス界の上層部の人達は、自社株を腐るほど保有しています 。 もし CGTが40%や50%まで上がるのであれば、現在 18%のうちに売ってしまおう  と考え、それが 英株式指数 FTSE100の大幅下落を引き起こす危険性につながります。

ちなみに 欧州各国のCGT税率はと言うと

スイス、オランダ  0%
アイルランド  25%

現在のところ 欧州で一番CGTが高いといわれるフランスでさえ  30.1% です。

もし 英国がCGT税率を 40~50%まで上げた場合は、英国内にある投資顧問が、スイスやオランダにオフィスを移す事は十分に考えられます。昨年 労働党が金融業界に課した特別課税により、一部のヘッジファンドが既にスイスなどに移りました。CGT税率上げは、ますます英国の金融センター機能を奪う結果になり、今 一番英国に必要な成長率の向上を妨げる要因ともなるので、よく考えてから実施して欲しいと切望している私です。

寝ますよ もう 2時近い 



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[ 2010/05/17 09:48 ] マーケット | TB(-) | CM(3)

英タイムス紙ビジネス欄の記事内容

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[ 2010/05/17 07:59 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

ユーロ 対ドルで Parity観測記事

今晩わ。日曜日夜  のロンドンです。今日はずっと雨が降り続き うんざりの一日でした。

さて、本日の英タイムス紙日曜版ビジネス欄1面 最初の記事のタイトルは

Euro heads for parity with dollar

(ユーロは 対ドルで Parity (1.0000)に向かっている)という衝撃的  なもの。

内容を読んでみると 3つの銀行の見方が書かれています。みんながみんな そう思っている訳でもなさそうですが、ちょっと 空恐ろしい  ものを感じました。

詳しい記事内容は有料記事で紹介させて頂きます。


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[ 2010/05/17 07:00 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

新連立政権のしくみ

英国は2大政権の歴史が非常に長い国です。そこに来て 今回は65年振りに連立政権が誕生しました。連立内閣に不慣れな  英国の読者に対し、英ガーディアン紙が 今回の連立内閣に関するQ&Aを載せているので ご紹介します。

Q: 次の総選挙が行われるのは いつですか?

現在の連立政権同意書によると、2015年5月最初の木曜日になります。その理由は 保守党と自民党との連立の際に交された連立合意書によると「5年間期限付き連立内閣」で合意したからです。

議会召集後すぐに「今後5年間、議会の解散、総選挙を行わない」との合意を法令化する手続きに入ります。つまりキャメロン首相は議会の解散権を奪われる形になる というものです。

Q: という事は今後5年間に何が起こっても、保守党と自民党は連立の間柄でいるという事ですか?

いいえ、下院の55%以上の賛成があれば解散  新たな総選挙実施を可能にすると定められております。 
今回の保守/自民党5年間期限付き連立内閣では、キャメロン首相の議会解散権を奪う形になりますので、如何なる理由にせよ、5年の任期満了前にキャメロン首相が自民党との連立の継続が不可能だと判断した場合は、野党のいずれかの党と連立を組む必要が生じます。もし それ(野党との新連立政権)すらも継続不可能となった場合は、国家の長である女王が解散総選挙に持ち込む権利を有します。しかし英国議会は、このような政府の混乱状態にエリザベス女王  に巻き込む事だけは避けたい  という強い意志を持っております。

最初に「下院の55%以上の賛成があれば解散、総選挙が可能」と書きましたが、この55%という数字には意味があります。それは 下院に占める保守党議席数は全体の47%。つまり万が一 連立相手の自民党が連立解消  総選挙  というシナリオを立てたくても、自民党と野党全体の議席数は53%にしかならない  ので、55%以上の賛成を得るのは、ほぼ不可能  となるからです。

Q: 副首相となったクレッグ氏は、キャメロン首相同様 首相官邸が与えられるのですか?

いいえ、副首相用の官邸はありません。しかし首相官邸であるダウニング街10番地と 一部分がつながった形の政府所有の不動産があり、そこをクレッグ副首相ご一家が使用する事になる可能性は残されています。

Q: 国会会期中 自民党議員は与党側に着席するのですか?それとも 野党側ですか?

与党側です。しかし、自民党は自民党だけのブロック、保守党は保守党だけのブロックという真っ二つに分けた形になるのか、それとも 保守党/自民党が隣同志 好き勝手に座るようになるのかは まだ決定されていません。

Q: 下院議会での首相との質疑応答 は どういう形になるのですか?

キャメロン首相と最大野党である労働党の暫定党首であるハーマン党首とのやりあいになります。キャメロン首相が外遊や病気などで議会に出席出来なかった場合は、(キャメロン首相に代わり) クレッグ副首相が質疑応答に答えます。
parliment ask PM
 質疑応答は国会中継の一番の見所です。私も車で移動中の時は、必ずラジオで この質疑応答中継を聞きます。これは国会会期中の毎週水曜日に行われます。

Q: 連立政権を快く思っていない  造反議員が続出し、政治機能が麻痺するような事にはなりませんか?

心配ないと思います。保守/自民党連立内閣は下院、上院ともに過半数を優に超えています。逆に 今回の連立内閣は1980年代以来 一番安定した政権になる可能性を秘めています。

Q: 地方選挙や補欠選挙は どうでしょうか?連立を組んでいる  と言っても、これらの選挙では保守党と自民党との争いになるざるを得なくなると思いますが?

はい、地方選挙や補欠選挙が行われた場合、各党間の争いになる事は避けられません。この点に関しては、既に保守党と自民党との間で 各党別に争うよう規定されています。

しかし 選挙運動中に於ける保守党と自民党議員間の言い争いは 以前と比べ使う言葉が柔らかくなる可能性が高い筈です。

Q: 党大会は どうでしょう?

党大会は 保守党も自民党も 個別に行います。

Q: 内閣改造が必要となった場合は?

キャメロン首相が新組閣メンバーの最終決定権を持握っています。しかし クレッグ副首相にも必ず相談し意見を聞く事も決っています。


こんな感じになっているようです。なんだか 芸能人が結婚する時に交す「離婚に関する誓約書」みたいですね 


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[ 2010/05/14 22:16 ] 英選挙 | TB(-) | CM(3)

副首相って 何?

65年ぶりの連立内閣発足後 首相官邸裏庭で行われた初の記者団に対する挨拶の場で、キャメロン首相は 副首相である自民党クレッグ氏と並んで記者会見を行いました。テレビ中継  をずっと見ましたが、なんか見ている私の方が戸惑いました 

イギリスという国、副首相が内閣に存在するのは今回がはじめてではありません。私が鮮明に覚えているのは、サッチャー首相退陣後 新首相となったメージャー政権時のヘゼルタイン副首相です。当時のメージャー政権は出だしからいろいろな面で相当苦戦していました。それでもメージャ首相は一人で頑張りましたが、力尽きたのかどうか知りませんが首相就任5年目にしてベテラン議員のヘゼルタイン氏を副首相に任命されたました。叩かれ続けたメージャー首相を超ベテランのヘゼルタイン氏が助けていたのを覚えています。しかしその時でさえ、メージャー首相とヘゼルタイン副首相がお雛様  のように2人並んで記者会見をしたという記憶はありません。

もちろん キャメロン首相にしてみれば、自分達の「連立の強さ/決意」 を示すためのパフォーマンスかと思いますが、やはり目が慣れていない視聴者の私達に言わせてみると、不思議な光景だった事は紛れもない事実です。

*副首相とは?

イギリス政治史に於いて 最初の副首相に就任されたのは労働党アトリー氏、1942年の出来事でした。それ以降 クレッグ副首相まで8名の副首相が誕生し、クレッグ副首相が9人目となります。

英国に於ける副首相は アメリカの副大統領のような正式なポジションではなく、その時の首相が決断した際にのみ 存在するポジションとなります。任命は首相同様 エリザベス女王によりなされますが、ダウニング街10番地のような首相官邸はありません。

*権限
私もよく知らないので  ウィキで調べてみました。

それによると、首相が外遊や病気で任務から離れた場合、自動的に首相代理として首相同様の全権限を与えられる訳ではありません。例えば議会の解散などは 首相だけが行う権限を与えられています。 

首相が病気で任務の遂行が不可能となった場合や、理由があって脱党した場合 (=首相辞任)、副首相が自動的に首相となれる訳ではありません。


果たして 今後も全ての首相の記者会見に 副首相が並んで応じるのかどうか 分かりませんが、ギクシャクした連立内閣がスタートした事だけは確かです!

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[ 2010/05/13 22:32 ] 英選挙 | TB(-) | CM(0)

米WSJ紙サーベイ

米WSJ紙が 57名のエコノミストを対象に行ったサーベイ結果が出ましたので ここで紹介します。今回のサーベイの特徴は ギリシャ危機 の「感染」先は ユーロ加盟国であるPIIGS諸国に留まらず、大西洋を越えて  アメリカ  まで行き着いてしまった点でしょう 

*米連銀(FED)利上げ開始時期後退 

ギリシャが発端となり次々と「感染」したユーロ圏危機問題が原因で、米連銀(FED)利上げ開始時期が後退したようです。それに加え、米景気回復が軌道に乗ったとしても、ユーロ危機が安泰にならない限り 利上げに踏み切らないだろうと考えているエコノミストがほとんどとなり、今更ながら 今回のギリシャ危機が米国の金融政策にまで影響を及ぼした事が明らかになりました 

42%のエコノミスト達は FEDは2011年または それ以降まで 現状の金利水準で推移すると答えており、これは 先月同じ質問をした時の28%より増加 。 どうして先月から今月にかけて 米国の利上げ開始時期が遅れると答えたエコノミストが増えたかと言えば、理由は ギリシャ危機がユーロ加盟国に感染している点、そして 欧州全体のデフレ懸念が払拭されない点を挙げています。つまり ユーロ圏危機が完全に終焉しない限り、FEDは待ちの姿勢  を続ける以外 打つ手なしという見方。

欧州緊急支援策によりギリシャ問題は落ち着きをみせるだろうという大前提で、ここからの米国経済への悪影響はさほど心配  しなくてもよさそうという見方が一般的になりつつあります。しかしそうは言っても欧州経済の先行きはあまり明るくない為 消費回復には時間がかかると予想され、それが米国から(欧州への)輸出減少につながる危険性は まだまだあると考えています。

それに加え、多数の欧州系銀行はクレジット供与に対し消極的になる事も考えられ 今回のギリシャ危機の根の深さが改めて浮き彫りにされた形 

特に 先週末発表された欧州緊急支援策と抱き合わせの形で発表された米連銀と世界主要国中銀間に於けるスワップ協定は このギリシャ危機の悪影響が欧州間だけで留まらず 世界に向けて発信されてしまった事実を物語っています 

ギリシャ危機が深刻化する以前は、FEDの利上げ時期として今年の11月が最有力視されており、4月上旬の時点では 米金先マーケットで90%以上の可能性を織り込んでいましたが、現在は その可能性は40%まで下がっています。今回のWSJサーベイでは 平均値として 今年12月がFEDによる利上げ開始時期と出ましたが、7ヶ月前のサーベイでは 平均値は今年8月とされていました。

例として載っているのですが、例えば米モルガン・スタンレーは FED利上げ開始時期を 当初の今年9月から 2011年のかなり早めの時期まで延期したそうです。

*米インフレ率
57名のエコノミスト全員が 米インフレ率は 2010年中 2.0%を越えないと予想

*雇用関連

57名のエコノミスト達は 今後12ヶ月の間に 更に240万人が雇用に従事すると見ている模様。しかし現在9.9%で推移している失業率は 年末までに9.3%程度まで下落するのがやっとで 9%割れは難しいとしています

*不動産市場

エコノミスト達全員が共通して指摘した最大の懸念材料 は 不動産市場の回復スピード。例えば 住宅建築や既存住宅の建て直し/リフォームに関する予想は 楽観派エコノミスト予想 +25% から 悲観派エコノミスト予想 -4.3%と かなり隔たりがあるようです。住宅価格予想は 平均値ですが 2010年度 ゼロ%、2011年度 +2.8%となっており かなり低め 

*消費

最悪のボトムはつけたと見る人が多いようですが、クレジット市場が回復しきれていない点や、不動産や株価の下落による個人資産規模の悪化、雇用調整の長期化などがネックとなり 2010年中の大幅回復は誰も見込んでいないという悲しい結果に......

厳しいのは 欧州や英国だけでは なさそうですね 

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[ 2010/05/13 21:12 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

新財務相、副財務相 紹介します!

お早ようございます  英総選挙前後に集中して報道を追い、迅速なブログ記事更新を心がけていましたが、流石に疲れました 。昨日はジムに行き汗を流し その後は スティーム・ルームとジャクジーに3時間近く浸かって疲れを全部出してきたつもりです。普段は寝る前にPCの前に向かうのですが、昨日は睡魔に襲われそのまま寝ました 。今朝は その為か 爽快な目覚めです!

この記事は昨日書く予定でしたが、一日遅れて本日になってしまいました。ごめんね 

首相就任第一日目の昨日、キャメロン新首相は組閣メンバーを次々と発表しましたが、一番最初に発表された名前は オズボーン財務相とヘイグ外相。ヘイグ氏は前保守党の党首であり弁も切れるバリバリの政治家です。しかし オズボーン氏はキャメロン首相の「お友達」という以外 英国でも政治シーンに於ける露出度が低い方 。 そこで 今回は このオズボーン新財務相にスポット  をあててみました。


・若い!
オズボーン財務相は来週5月23日に39歳になります。英国の歴史上で30代の財務相誕生は1886年以来!

・議員経験も浅い
2001年に保守党から初当選。2005年より影の財務相となる。2010年総選挙では保守党選挙キャンペーンの指揮者として活躍

・金持ち
すげ~~金持ちみたいです 。 オズボーン氏自身が公表している個人資産は推定430万ポンド(約6億円)となり、保守党議員中 No.1 。しかし それだけではありません。オズボーン氏のお父さんが経営している壁紙製造会社の資産規模は10億ポンド(約1,400億円)  と推定され、この資産は全てオズボーン氏が受け継ぐ事になっているそうです

・お坊ちゃま
17世紀から続く准男爵の家系に生まれました。まぁ 上に書いた資産規模を見て頂ければ説明する必要ないのですが、この人 働いた経験ありません 。 オックスフォード大学卒業後 一時的にセルフリッジズ(英高級デパート)に就職するつもりだったようですが、結局働いていないみたいです。で 何をしたかというと、たまたま保守党本部のお手伝いの仕事があったので、アルバイト的に働いたとか?

・失言続出?
働いた経験がないからか、お坊ちゃま育ちが災いしたか、テレビのインタビューの質問に対し 全くトンチンカンな答えをする事がよくあるようです 。 特に経済に対する理解度が弱いという定説もあり、この人を財務相にして大丈夫なのかい?  という疑問を持つメディア関係の人がかなりいるとか?特に金融専門紙であるファイナンシャル・タイムス紙(FT)は オズボーン氏の経済知識の薄さに対し こてんぱに叩いた経験があります。

・ロンドン金融街シティーでの受けは悪い
30代で若いから というような偏見は、この国ではあまり持たれません。出来る人は若くても出来ます 。 しかしシティーに於けるオズボーン氏の評価が低い理由は ビジネス経験がゼロだからです。海千山千の企業/銀行のトップ達が心細く思う気持ちは十分に理解出来ます。

・銀行業界嫌い人間
オズボーン氏は金融界の高給取りに対し厳しい罰則(ボーナス特別課税など)を課すつもりである事を、影の財務相時代から口にしていました。本来 「高給取り」に甘い保守党ですが、オズボーン氏に限って言えば 労働党以上に厳しい態度で 「金融業界に対して」臨むつもりのようです。



保守/自民党連立政権ですので、保守党オズボーン財務相の下に 自民党ロウズ氏が副財務相として就任しました。この方は オズボーン氏とは対照的な方。まず 頭脳明晰、数字に非常に強い、以前はシティーのバンカーとして活躍し、1987~1992年 米JPモルガン銀行のMD経験者。既に財政赤字削減を進める為の「個々の数字」を明確にしている模様。オズボーン氏とかなり違う方みたいです 笑

果たして お坊ちゃま / 元バンカー コンビが うまく機能するのか、お手並み拝見と言ったところでしょうか?

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[ 2010/05/13 18:42 ] 英選挙 | TB(-) | CM(4)

キング総裁発言続く

BOE'S MERVYN KING: Says MPC hasn't ruled out further asset purchases
(英中銀 キング総裁: 金融政策理事会(MPC)は 更なる量的緩和策実施の可能性を 除外していない)

四半期インフレーション・レポート発表にともなう記者会見の席で キング総裁は たった今
上記の発言をしました。ポンド 30ポイント下落

追記:
BOE KING SAYS THE UK MUST SHOW IT CAN HANDLE ITS LARGE DEFICIT; THINKS ITS SENSIBLE TO DO BUDGET CUTS THIS YEAR

キング総裁:英国は 膨大な財政赤字をコントロール出来る事を市場に示さなければいけない。その為には 個人的には年内にも削減実施をすることが好ましいと思う

(私個人の意見: 最近 非常に気になるのですが、キング総裁が 本来なら政府が決定すべき事である財政問題に対し 口を突っ込みすぎる気がするのですが いかがなものでしょうか?もちろん 財政と金融政策はコインの裏と表ですので 財政政策に頑張って貰わないと、金融政策の舵取りは非常に困難になる事くらい 理解しています。しかし 発言の頻度や 突っ込みの限度というものを もう少しわきまえてもよいのでは ないか?とずっと思っておりました。非常に優秀な総裁である事は事実なのですが、「人の領域に口を出しすぎる」と 嫌われます  これに関しては また 時間を作って 記事にしたいと思います)

FITCH: A strong, credible plan is needed for UK to maintain its 'AAA' rating

(格付け会社フィッチ: 英国がトリプルA格を維持する為には、信頼性が高く強い信念を持った(赤字削減)プランが不可欠である)



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[ 2010/05/12 18:54 ] 経済 | TB(-) | CM(3)

英中銀四半期インフレーション・レポート

インフレ・レポート発表と同時に キング総裁記者会見が行われています

現在のところまで かなり 英経済先行きに対してネガティブな発言が連続
それを受けて ポンド急落

BOE: Says U.K. budget cuts may need to be "more demanding."
Says downside U.K. growth risks have "increased somewhat
BOE'S KING: Says underlying problems facing the world economy remain; banking crisis is now a potential sovereign debt crisis
BOE'S KING: Says consumer saving likely to stay high; "imperative" U.K. fiscal issues tackled sooner than later
BOE'S MERVYN KING: Sees somewhat greater downside growth risks in short run; "we are only part way through the financial crisis."
BOE'S MERVYN KING: Says inflation report doesn't reflect new government decisions; big picture of forecasts is similar to February report

追記:
BOE KING SAYS HE IS "VERY PLEASED" WITH CAMERON GOVERNMENT DEFICIT PLANS

この発言で ポンド10ポイントほど戻し

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[ 2010/05/12 18:41 ] 経済 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

Net Money
新イーグルフライ
Net Money

私も新イーグル・フライで
欧州情報を配信しています

上田ハーローFX
ロンドンFX:視るブログ
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2013年7月8日より毎週月曜日
マーケット動向について動画配信
することになりました
一緒に頑張りましょう!
相互リンク
誠に勝手ながら 相互リンクは 現在 締め切っております。再開する時には またご連絡いたします。
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