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パックマンさんから頂いた質問に対するお返事

今日わ!明日から 4連休に入るイギリスです 。国民祝日が極端に少ないイギリス 。 このイースターは クリスマス  以来 初の祝日となります。あいにく 連休中は 連日雨模様 という天気予報が出ていますが 本日は予報が外れ 晴天!ルンルン気分ですよ!

さて 読者の方から このような質問を頂きました。この方 私が存じているパックマンさんでしょうか?もし そうでしたら 「ご無沙汰しております。質問 ありがとうございました!」

今日は。有料読者です。二つ質問があります。

Q1 ギリシャを救済することにより、後に続くスペイン、ポルトガルも 公平性の観点から救済する必要があると思います。そう考えたら ギリシャ救済はEUに悪影響と思いますが いかがでしょうか。

Q2 そもそもインド、中国合わせた20億近い人、および日本以外の亜細亜の 人々が裕福になるので、当然欧米の人たちが貧国に転落せざる負えない と思いますがいかがでしょうか。ギリシャが生活レベル低下を受け入れ るべきと思います。(年金は60歳から、しかも現役時の90%)救済にも限界がありますから



まず 質問1へのお答え:

私も最初は 全く同様な考えを持っていましたし 現在でも まだどこか そのような考え方をしています。

まず 公平性という問題ですが 一度 加盟国に対して「支援」をしてしまったら 続出組を見捨てる訳には いかない筈です。たぶん 今回の支援策を持ってしても ギリシャ問題解決が無理だと判った時点で 市場参加者は ギリシャの次の「標的」探しに 走るとも考えています。

つまり この質問にある「公平性」の観点で考えると 「EUはギリシャに対して行ったのと同じように 次の標的にされた国の支援に動くだろう。」  市場参加者は PIGS諸国への攻撃を通じて EUの結束/団結力の強さ しいては EUそのものの存在を問う行動に走ると思っています。言葉を変えれば どの国でも いいんだと思うんです、ギリシャで なくても。本当のターゲットは EUそのものであり そのEUの通貨:ユーロである筈ですから

しかし EUも そんな柔じゃないのかもしれません。3月末に書いたこの記事触れましたが

ヨーロッパ統合の核は、ドイツとフランス だったと信じています。特にドイツは侵略戦争を犯した過去を反省し 償う意味からも 欧州統合に積極的に参加してきました。当時のコール首相 ミッテラン大統領 そして デロール委員長が所属する この2つの国は ドイツが経済面を、フランスが政治面を 分担対処し、EU加盟国の先頭に立ち EU統合を促進。その統合の第一歩として 「経済統合」  「通貨統合」への道が開かれました。単一通貨:ユーロ導入により 為替変動リスクを取り除き、国境を超えた資本移動を容易にして 米国や中国に 経済的/政治的に 十分対抗できる重要な連邦圏、巨大な市場を創出する事が可能となりました。こうして EUが進めてきた経済統合の集大成の結晶であるユーロ、そして その加盟国は その次のステップである政治統合へと円滑にすすめていく為にも 「自国の(一部の)主権/権限の (EUへの)移譲」を必然条件として飲み込んだ と考えてもよいかと思っています。〈省略)
もし 加盟国達が 今までの歴史を振り返ってみれば、如何なる理由があるにせよ 今回のギリシャ危機により 加盟国が脱落する事を認める訳には 行かない筈です。しかし 加盟国の一部、特に 経済面担当のドイツや オランダ、ソ連崩壊後 晴れてEU加盟を果たしたフィンランドなどでは ユーロ崩壊という危機を十分に承知した上で 今なお 救済策(どういう内容かは不明)に合意する事を拒んでいます


ここでも書きましたが 私達 市場参加者は ユーロという通貨は それ自体が最終目的では なく、逆に これは長い目標達成の最初のステップ  を踏み出したに過ぎないという点を 見逃してしまっているのかもしれないな  と 最近になって 考えるようになってきました。欧州は ここから先 いくつものステップを進んでいかなければ なりません。最終ゴールは 政治統合、欧州連邦圏の誕生でしょう。

私は 欧州人では ないので ここら辺のところが 実は よく分かっていない  のですが、EUは 今回のギリシャ危機を経験して 果たして

・最初のステップで 既に これだけの困難がある事が表面化した 。やはり 財政政策の融合抜きでの通貨統合は 無理だという事を思い知らされた今  まだ傷が浅いうちに (一時的にせよ)統合を緩和した方が ユーロ加盟国全体の共倒れを防げるのでは ないか? 

これは 一部の加盟国 (今回の場合は まず ギリシャですね)の永久 又は 一時的な離脱でしょう

と考えているのか、または

・通貨統合という大きなステップを踏み出した  からには 多少の困難は覚悟していた 。既に EUは 大統領設置も完了し 政治統合へ向け 新たな一歩を踏み出した。後手に廻ってしまった経済統合を推し進める為にも 今後 共通債券発行構想 や 経済政府発足が 必要なものであるのか、そして それらを通じて 加盟国間の密接な財政政策の遂行を可能にし ここから 更に飛躍  していく事に 疑いは ない。我々は まだ 歩き出したばかりなのだ!

という強気な姿勢なのか が 判らないのです 

たぶん これは 加盟国により 様々な考え方、意見が存在するでしょう。しかし ギリシャ、そして 将来起こりうるPIGS諸国に対する救済策が EUに悪影響を及ぼすかという問題に対する答えとしては 短期的には 悪影響だと思います。というのは ドイツ国民の税金を使って ギリシャを救済するなんて もし私がドイツ人だったら 冗談じゃない と思うからです。

しかし もし 最良の支援策 が見つかった場合 (ある意味 奇跡的ですが) 長~い歴史に於いて EUは ますます 強力な連邦圏に発展していく事は 間違いありません。


第2の質問への答え:

果たして アジアが裕福になる = 欧州(又は アメリカを始めとする西側)が貧困になる 事なのでしょうか? 

私は 中国、韓国、シンガポール、インド どこへも行った事がありませんので それらの地域の発展振りは 写真でみるのが精々。ですので 中国をはじめとするアジア地域の裕福さが 果たして どの程度 欧州圏の生活水準に近づいて来ているのか 正直 分かりません。もちろん 例えば 10年前と比べて アジアは裕福になったのは 確実でしょうが、その意味では ユーロ加盟国の一部は それ以上に 裕福になったと言えます。

世界の富の配分が 欧州(西側)からアジアへと移動しているのは ある意味 事実でしょうが それを言うなら 南米もしかりですね。つまり 過去 貧困と戦わずに済んだ西側諸国 から 俄然 元気ついてきた新興国へと 富の移動が起こっているというのであれば それは ある意味 YESでしょうね。しかし イメージとしては アジアをはじめとする新興国の生活水準が 欧州レベルに近づいてきたけれど 欧州の生活レベルは決して落ちていないというのも事実です。

質問の最後に書いてある ギリシャが生活レベル低下を受け入れ るべきと思います。(年金は60歳から、しかも現役時の90%)救済にも限界があります
これには 賛成です。他人のお金(ドイツ人の税金)で ギリシャの人が ドイツ人より 早めにリタイア出来るというのは 利に適っていませんから。

欧州は VAT率の下限設定など 統一税制が整っています。それと同様に EU加盟国全体が 共通年金支給年齢導入など まだまだ 改革が可能な部分が あると思うんですけどね.... もちろん 各国 それなりの台所事情がありますでしょうから 現在65歳から支給の国が 突然 63歳から支給などと 支給年齢を早める事は 無理が生じるかもしれませんが、一番 支給年齢が遅い国に合わせる とか 支給年齢が遅い3カ国の平均年齢に落ち着かせるとか 無理でしょうかね?もし 彼等が 本気で 欧州連邦圏設立を目指しているのであれば ある程度の痛みは覚悟していると 考えるのは 楽観的過ぎるのでしょうか?

もちろん 英国のように 他人に内政干渉されるのを極端に嫌う国も ありますので、どこかで EU加盟条件の改正も 考えていいのかな と思っています

最後になりますが 今回のギリシャ危機問題は ギリシャがユーロ加盟時点で 数字の改ざんを行った点は 市場は 決して 忘れないと思います。


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[ 2010/04/02 09:48 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)

スイス中銀介入でしょう、これ

ドルスイス ユーロスイス 両方ともみたいです
まだ 確認取れてませんが

追記:
今回の介入は かなり大規模だった模様
具体的な数字 わかりません。


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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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