お早ようございます。最近ずっと続いた睡眠不足がたたり 昨日(日曜日) もう 立っているのが辛くなるほど 疲労が溜まってしまいました。そこで 子供の行くジムに サウナ、ジャクジー、スティーム・バス等があるのを思い出し 一緒に行って来ました。運動もせず とにかく スティーム・ルームとジャクジーを繰り返す事 3時間半、その間に プールが空いている時 泳ぐ事を繰り返したら 今朝は かなり 体が楽になりました。
昨日 ジムから帰って来て いつものように タイムス紙日曜版を読んでいたら 小さい記事ですが ちょっと おや

と思ったものがありましたので ここでご紹介します
内容としては この春に予定されている英下院総選挙で どの政党も過半数に届かず連立政権が誕生した場合を想定し 女王

の権限の明確化を目的とする(憲法を構成する)慣習法(憲法的習律)の編集を始めた というものです。
恥ずかしい話し

私は英国国王の権限に関する知識を 全く 持ち合わせておりませんでしたので 今 簡単に調べてみました
・国王は 儀礼上 議会の長である
「国王は君臨すれども統治せず」の言葉通り その存在は儀礼的なものに留まる
・国王は本質的には慣習と民意により権力の行使を制限され、儀式的な役割をはたすに留まる
・イギリス議会は 王国の立法機関である。議会を構成するのは 国王、上院、下院 となる。
・議会の召集と解散は 国王が行う。
国王の権威は 形式的なものに留まる
・下院が首相を指名し 国王が承認する。
・国王は 政府の施政方針を朗読する、これを 国王演説と呼ぶ
・議会で可決された法案は国王の承認が必要
これも儀礼的なものであり 国王自身の意志とは関係なく 儀礼的に可決された法案を承認する事になっている
・首相が議会解散を行える
名目上は 国王の個人的意志により議会解散を実行する事も可能であるが 憲法を構成する慣習法により 現在は実行を伴わない
・国王は 首相の助言により行動する
議会に対する全責任は首相、大臣にある
・しかし 国王には 首相の助言を拒否する権利がある
・宣戦布告などの国王大権を保持する
・国王は 首相に対し “首相の相談を受ける権利”、“首相に助言する権利”、“首相に警告する権利”の3つの基本的な権利のみ行使するとされる
とりあえず こんな感じとなるようです。タイムス紙の記事には 慣習法(憲法的習律)の編集内容を具体的に詳細も含めを 書いてありません。しかし この記事は 連立政権になった場合を特定しているので たぶん 議会解散権についてでは ないかな と個人的には思っています。
最近の世論調査では 労働党と保守党間の票差が 縮小傾向にあります。もし 総選挙の投票結果が 世論調査の結果通りになった場合 英国は 1974年以来はじめての連立政権誕生という事になります。世界各地で連立政権というものが普通に機能している事を考えれば 特に英国に於いてだけ 連立政権が問題になるとは 思えません。
たぶん 皇室は 財政状態が悪化の一途を辿っている現在 新しく誕生する可能性のある連立政権が うまく機能しなかった場合も 想定しておかなければならないのでしょう。もし 連立政権を構成する政党同士が 自己主張をしすぎ どの政策も議会を通過出来ず 英国の政治自体が 機能しなくなった場合 当然 連立政権の長である首相は 女王に議会の即刻解散、そして解散総選挙を申し出る事になるのは 間違いありません。そうなると 英国は 総選挙投票日から数ヶ月に渡り 暫定内閣となります。しかし 暫定内閣も 総選挙に継ぐ解散総選挙と 選挙に追われる為 ある意味 英国は 無政府状態になる危険性が出てきます。女王は それは どうしても避けたい。そうでなければ 市場では 英国売り(株、債券、通貨)となるのは 明らかです。
タイムス紙の記事に 「(もし 総選挙後 連立政権が誕生したが うまく機能しなかった場合)首相は 議会を解散し 解散総選挙を女王に申し出た場合 女王は 理論上 それを拒否出来る。」と書かれています。
つまり 私がこの記事の最初に 何点か女王の権限を書いた中にある これですね
・首相が議会解散を行える
名目上は 国王の個人的意志により議会解散を実行する事も可能であるが 憲法を構成する慣習法により 現在は実行を伴わない
つまり 連立政権が混沌としても 女王は 議会解散を阻止出来る という事でしょう。たぶん 連立政権の片方の党首が首相として継続出来ない場合 もし 女王が もう片方の政党の党首が首相として 英国を引っ張っていけると判断した場合 解散総選挙は やらせませんよ! という事かと思います
注:通常 首相というものは 議会で過半数を占める政党の党首である事が要求されます。しかし 例外として 選挙の結果 過半数を超える政党がなかった場合は それが認められています
これは 非常に大事な事なんです。丁度 今 有料記事を書いている最中なのですが この「解散総選挙」の可能性は 英第3党である自由民主党の手にかかっているんです。そこら辺のところを有料記事で書いているのですが 調べれば調べるほど 私自身が 何を書いているのか 分からなくなるという悪循環でして...

とりあえず 記事の最後のところに 内閣府の代表者が 「総選挙というものが行われる際には (選挙後に起こり得る)あらゆる可能性を想定し 選挙前/後に混乱が起きないように準備するのが 私達の使命」と書かれていますが 過去数回実施された総選挙では 女王の権限の明確化 なんていう記事が新聞に載った事を 私は記憶していません。こういうのを読めば読むほど ポンドが買えなくなります
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