これは 45分ほど前に出た緊急ニュースです
与党労働党 元閣僚経験者2名が ブラウン首相のリーダーシップに関して 秘密投票を実施するという内容のメイルを 全労働党員に出しまわっているようです。本日開催された議会の途中で 院内幹事長が異例の離席をした事により この秘密投票の事実が発覚しました
なんだか 安いガセネタ誌みたいな記事になってしまい 私自身 気分悪いのですが、今回のこの動きは 以上の点から 非常に重要な意味を持つので 敢えて記事にしました
1)総選挙前倒しの可能性が高まる今回の秘密投票は 噂では 来週月曜日に実施され 同日中に 結果を出すようです。
もし ブラウン首相が その前に(=今週中に) 3月総選挙を示唆し 「私が この国を引っ張っていくリーダー(=首相)としてふさわしいか否かの判断は 労働党議員ではなく 国民に審判をゆだねたい。よって 総選挙を早める」 という決断を下す可能性があること
2)ブラウン首相下での総選挙この秘密投票の呼びかけは 労働党議員達が ブラウン首相の下で 総選挙に臨んでも 勝ち目が薄いと判断したからこそ 起きたものだと 私は理解しています。結果がどう出ようと これで 労働党の勝ち目は ドッと低くなってしまったのでは ないでしょうか?つまり 労働党議員は 自分達の手で自分達の首を絞めているとしか 見えません
3)リーダーシップ・チャレンジやるわけ?このブログでも何度か説明してますが 英国には与党の党首(=首相)を選ぶ場合 リーダーシップ・チャレンジという制度を取る事があります。やり方としては 与党内の議員が一定数の支持者を党内から得、現首相と その立候補者に対し 与党議員が投票し 票数が多い方が 首相になる という制度です。一番 最近ですと 保守党が政権を取っていた時 当時のサッチャー首相に メージャ氏がチャレンジ(挑戦)し サッチャー首相を辞任に追い込んだ実績があります。
総選挙の年に それも 投票まで あと数ヶ月を残すとこまで来た現時点で リーダーシップ・チャレンジ やってる暇 あるんでしょうか?それとも 今回は異例の措置(どういうものかは 分かりませんが....)をほどこすのでしょうか?
いずれにしても このニュースは 各テレビ局1時のニュースのトップで扱われていますが 各局 報道内容が まちまちです。たぶん 報道する側も 十分な情報を持ってないのかもしれません。とりあえず 取り急ぎ ご報告します
一応 債券、株、為替とも 下がっていません。ブラウン首相からも何の発言も聞こえてきません
続報が入り次第 追加しますので 時々 このブログ 見てください
追加1:全く 政局とは関係ない噂ですが、どこかの米系投資銀行が 「2010年 危機感を持つべき国は 米国でも英国でもなく 日本である」 という内容のレポートを出したそうです。そこには ポンド買い/円売り 推奨が 載っているとの事。私は どこの銀行なのかも知りませんので レポートは 見ていません。
アジアの早い時間に米系がしこたま ポン円を売っていたようですが、欧州時間に入り このレポートを受けて ポン円上昇 との事
追記2:賭け屋で 早速 賭けが始まり 値がつきました
1)労働党は 新首相を選びますか?
はい 3/1
いいえ 1/5
2)来週月曜日に 秘密投票が行われるという話しになっていますが、実際に投票は行われると思いますか?
行われる 2/1
最終的には 行われない 1/3
追記3:今回の動きに対し ブラウン首相の熱烈支持者でもない普通の労働党員からも不満の声が上がっています。理由は 最近 保守党 と 労働党間の世論調査の支持率が縮小してきています。しかし 今回のこの動きで 国民は 「自分の党をまとめられない政党に 国がまとめられるか?」という素朴な疑問を投げかけてしまい 次回の世論調査では 保守党支持の票がグンと伸びる危険が出てきたからです。
追記4:今週末 ブラウン首相がBBCテレビのインタビューで 「歳入が増加したら 教育、医療等の福祉関係にその資金を使いたい」 と答えたんです。翌日 ダーリング財務相は 他のインタビューで この点に関し 「歳入増加分は 即刻 赤字減らしの財源としたい」 という内容の発言をし 首相の意見に真っ向から対決しました。その後 労働党でも影響力が大きいマンデルソン経済ビジネス相も ダーリング財務相の発言を支持する意向を示し ブラウン首相が 孤立した形となりました。今回の秘密投票は たぶん これをきっかけに 練られたものかもしれません (これは あくまでも私個人の考え)
追記5:労働党最大の支持者である数々の労働組合本部は 今回の秘密投票に対し 「バカげた企てである」と 相手にもしていない様子
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