fc2ブログ
2009 12123456789101112131415161718192021222324252627282930312010 02

アイスランド大統領 拒否権行使 → 国民投票へ

先ほど ポンドの記事を書いている間 ミルミルとポンドが下落 していたのですが、その原因のひとつと思われる事を発見しました。

年明け早々 アイスランド議会では アイスランド系銀行の破綻により 預金を引き出せなくなった英国やオランダの預金者への返済保証に関する法案を可決しました。しかし 本日 アイスランド大統領:グリムソン氏が同法案に対し 拒否権を行使したようです びっくり

この預金者への返済保証事件は 2008年秋に起きました。ブログの記事リンク を貼っておきますので お読み下さい

この決定の背景は アイスランド有権者の4分の1相当の人達が強い反対を示している事を受けての決断と見られています。私もアイスランドの法律なんて 全然 知りませんが、一度 大統領が拒否権を行使した法案は 国民投票にかけられ 国民が決定を下すそうです。

この拒否権行使を巡り アイスランドに不利に働くかもしれない心配事 うーん

1)EU加盟に向けての段取りが 一時的にでも 中断される可能性
アイスランドのEU加盟に関する記事 を 以前 書きました。お時間があれば お読み下さい

2)IMFから受け取る補助金支給の棚上げ危険
アイスランドは 英国/オランダ預金者への返済資金 と それ以外の資金を まとめて IMFから調達する予定だったようです。今回 この法案が拒否権行使され 国民投票となる為 IMFは アイスランドへの補助を中止するかもしれません

3)S&P等の格付け会社による格下げの可能性
私も 知らなかったのですが 先週 S&Pは アイスランドのソブリン格付けを ネガティブ から 安定的 へ 格上げしたそうです。この動きの根底にあったものは アイスランドが 英国とオランダ預金者への返済保証を受け入れる という前提条件があったようです。

この決断に対し ブラウン首相は 何もコメントを出していませんが、ダーリング財務相は 怒りの鉄建 です。過去1年以上にも渡り アイスランド当局と会合に継ぐ会合を重ね ようやく お互いの妥協点にたどり着いた ピース と思った途端 拒否権行使とは.........jumee☆surprise2

両国の関係の悪化は 避けられないでしょう orz

この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/01/05 21:47 ] 政治 | TB(-) | CM(0)

ポンド 一部 利食い

すみません、いきなりの記事です

ポンド ショート 一部 利食いました。
GBP 1h Jan 10
このチャートのサポート 厳密に言うと この時間では 1.6011 となっています。

たぶん 1.6000には オプション関連のトリガーがあると思うので それが抜けたら 一旦 1.5988くらいまで とぶと思います。

アジア時間では 日本勢のポン円売りが炸裂 と聞きました。同時に 誰かが 欧州朝イチで ユロポンを売っていたような動きがあったので 一旦 ユロポンが 0.9010を綺麗に上抜けると ポンド更なる下げをしそうです

まだ 私は記事を読んでいませんが 英テレグラフ紙の ヤリヤリ・プリチャード氏が ギリシャ財政赤字 アカンで!という内容の記事が出て それでユーロ売りとなった という解説もあります。読んでから また 感想を書きます

円に関しては 今朝のCNBCだかで 円キャリー到来!というコメントを どこかのオッサンが やったようです。特に豪円での円売り推奨だった模様。これも 私は まだ 見ていませんので なんとも 言えません

AUDが対ユーロ、ポンド共に 安値更新という動きになっていますが 1時間チャート上では 一旦 金上昇鈍っています

また書きます

この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/01/05 19:46 ] 売買取引 | TB(-) | CM(0)

1月4日月曜日の相場

本日から 本気で取引開始する予定でしたが 約3週間 マーケットから離れていると ダメですね。調べる事ばかり....手書き風シリーズ30顔5 本当は年末に全部やってしまう予定でしが ブログ記事を書くのに時間を取られてしまい 全然 手をつけていませんでした。今でも まだ 12月中の株価 エクセルに入れてません んー明日中に やらないと 困る... 

「2010年に向けて」シリーズ (勝手に シリーズにしてます ワンダーフロッグワンダ)最後の ポンド予想は 必ず書きますが 今週末くらいに なってしまうかもしれません。悪しからず...

それでは 本日 目に付いたニュース、動きを ランダムに書き出します

1)ブラジル SWF ドル買い
ビジネス・ウィークの記事によりますと ブラジルSWFが ドル買いする という内容。ブラジルと言えば 自国通貨高を押さえる目的で 昨年秋に 外国人投資家による債券/株式取得に要するブラジル現地への為替送金に対し 2%の金融取引税を課税すると発表したばかりです

そもそも 私はブラジルに SWFが存在する事すら 知りませんでした  が、この記事を読む限り 1年前から存在していたみたいです。SWF規模は クリスマスの時点で 163億レアルとなっています。記事の最初に「ドル買い」 と書いてあったので その場で私はすぐ ポンド売り(ドル買い)ポジションを取りました マジで?

ブラジル・レアルは 2009年だけでも 33%上昇、現ルラ大統領就任時の1993年からは 103%上昇を果たし 米ゴールドマンサックスは11月の顧客向けレポートに 「世界で一番 Overvalued(過大評価されている)通貨」と書いているようです。

ポンド売ってから ビジネス・ウィークの記事を読み進むと ブラジル政府としては どうにかして レアルの上昇を鈍らし 輸出競争力を回復させる目的で ドル買いをする と書いてあったので 「こりゃ 単なるドル買いではなく ドル買い/レアル売りだ~~!」 と 慌てて 絵文字名を入力してください  ポンド・ショートを閉じました。17ポイント 取りましたが スゲェ~~~~~~~~ ダサイ取引 がっくり。私は子供の頃から 先を考えずに 行動が先に出てしまう悪い癖がありましたが 未だに直ってませんね 焦る


2)米投資銀行:ゴールドマン・サックス 英国脱出か?
英各紙が報道したところによりますと ゴールドマンが 銀行業務の一部/全部を 英国から欧州の他の拠点に移そうか?という考えを強めているようです。このブログでも書きましたが 英政府が予算方針編成で発表した「25,000ポンド以上のボーナス受給者に対する特別税 (この記事参照)」と 昨年の本予算案で新たに導入された年間所得150,000ポンド以上を対象にした所得税率50%導入、これら両方の処置に不満を持った同社は 真剣に英国脱出を考えているようです。同社は 法人税として 11億ポンド、それに加え 5,000人の従業員が支払う所得税も含めると 約20億ポンドの税金を英国に落としており この金額はシティーにある全ての金融機関の中でも最高額。
ちなみに 同社のTrading roomの移動先として候補が上がっているのが スイスのジュネーブ。

私は 彼等がシティーを捨てて 他の場所にオペレーションを移してしまう事は 非常に残念 sn だと思います。しかし 最大の損失は 税収入ではなく ロンドン・シティーが抱える「世界的レベルの才能を持った人材」の流出 だと思います。彼等がロンドンを見限れば 後を追う金融機関が必ず出ますしね。

ひとつだけ 希望が持てる点sn2 は 英国総選挙後 こういった金融関係者のみに適用される税制度が 廃止 又は 形を変えて継続するが 才能のある人材の流出が食い止められるかもしれない方向へ持っていかれるチャンスが残っている事。私 本気で祈ってますよ 

3)イエメンにある米英仏大使館閉鎖
クリスマスの日に起こった米ノースウエスト機爆破テロ未遂事件で、イエメンに拠点を置くアルカイダ系団体は 未遂事件で使用された爆発物を提供したとの声明を公表しました。それに加え アルカイダは イエメンの首都攻撃を計画している事も明らかにした模様。それを受けて 大使館閉鎖に踏み切ったのが米英仏。
米ホワイトハウスのテロ対策本部は 米軍事行動の可能性も示唆している模様

これを受け スイス買いが入りました

4)ポンド
買い:  英系銀行の配当分のポンド転に関わるポンド買いが ロンドン午前中に出た模様です。金額は 推定 8億6,000万ポンド

売り: 米PIMCOが 英国債保有比率を削減すると発表し それがポンド売りになりました

5)ユーロ
アジアから欧州時間にかけて アジア系、中東系の買いが見られたようですが ロンドン午後の欧州Fixing時間に 売りオーダーが入った模様

6)円
東京時間は 一部のヘッジファンド と 短期のモデルファンドが 93.50 オプション・トリガーを付ける為 ドル円を買い上げました。しかし 欧州時間に入ってからは 一転して円買いが強い相場展開。その理由付けとしては 日本政策投資銀行が 日航に対する融資枠を2倍に拡大する事を決定し 日系平均株価が上昇したことを受けて という説明をしている人がいました。

7) 一番最新の英総選挙に関する世論調査
2009年末に行われた「もし 今日 総選挙が いきなり実施されたとしたら 貴方は どの党に投票 しますか?」という世論調査によりますと、 

40% 保守党、30% 労働党、17% 自民党 という答えだったようです。
保守党、労働党の差は10% パンダ汗

この10%の差というものを英議会の議席数に当てはめると 単独過半数議席までに 6議席足りない ´д`トホホ 計算となります。現在 市場が英国の総選挙後の政権に対して持っている不安は 1政党で議会過半数を占める安定政権が生まれて来ないかもしれない 悲しい という事です。これが ポンド/英国債相場の暴落を招き トリプルA格付けが引き下げられるきっかけとなり得る心配ですね。事実 債券投資で有名なPIMCOは 英国債保有を削減 と発表しています。
一部の政治家によると 少数与党が誕生する事は 現在の労働党が再び勝利する事以上に悪い事である と位置づけています。


それでは 賭け屋では どんな具合でしょうか?

・投票日
3月 と 5月 共に 4/11
4月 12/1

・与党に立つのは?
保守党 1/12
労働党 13/2
自民党 100/1

いずれかの党が400議席以上 確保する可能性は?
保守党 3/1
労働党 50/1

この週末発表された両党の選挙スローガンとして 保守党は「厳しい痛みを伴う歳出削減」を打ち出しているのに対し、労働党は医療・教育・治安などの国民サービスを堅持する姿勢を貫いています

この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/01/05 07:00 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

2010年に向けて -英金融政策 その2-

それでは 昨日に続き 英金融政策に関しての記事を書きます

私の根拠

それでは 私が 利上げは 早くて8月、下手すると11月まで現状維持と考えた根拠を 書かせて頂きます。
2010年英景気動向を占う上で 一番 重要となるのは 総選挙、これは 早ければ 3月中、遅くても 6月までに実施されます。ここでは 一番最有力視されている選挙日:5月6日を念頭に置き 話しをすすめさせて下さい。

英中央銀行は 金融政策変更をする場合 四半期インフレーション・レポート発行月に 実施する事が多いです。もし 2010年もそうだとすれば 一番最初のインフレ・レポート発行月は2月となります。このブログでも何度も書いておりますが 2010年1月1日より VATが 15% → 17.5%へ変更されました。つまり 2月のインフレ・レポートは VAT上げという一時的要因が重くかぶさって来る パンダ汗 と予想されるので 英国が2年後に直面するであろうインフレ率を正確に弾き出す事は 難しいでしょう。

それでは 次のインフレ・レポート発行月 5月は どうでしょうか?この月は 総選挙投票日があります(5月6日投票日という前提で話しをすすめております)。総選挙中に金融政策変更するとは 思えません。

その次のインフレ・レポート発行月は 8月。現在のところ 最大野党:保守党のキャメロン党首は 保守党政権誕生が実現した場合 最初の50日以内に 「緊急予算案」を発表すると言っております。この点に関しては 保守党は 早ければ 明日(1月4日 月曜日) 総選挙マニフェスト原案を国民に発表するそうなので その時点で もう少しはっきりしてくるでしょう。私自身 利上げは 早くて8月と書いていますが 新政権が落ち着くのに 最低数ヶ月 かかると思われる事から この時点での金融政策変更の可能性は かなり低いと見ざるを得ません

そうなると 新政権の財政政策が明確となる第4四半期が 最初の利上げ時期となる と考えるのが 妥当かもしれませんね。

付け加えますが、利上げ時期を語る際 見逃せない点は 果たして 市場が予想しているように 英中銀は2月を持って 量的緩和策を終了させるのであろうか 絵文字名を入力してください という事です。これは やはり 2009年第4四半期のGDP値が発表され 2009年のGDP値が確定しない限り なんとも言えませんが....うーん(悩  先月 ダーリング財務相は 2009年度GDP予想をマイナス3.5%(2009年4月予想) から マイナス4.75%へ下方修正したばかりです 怖い  ちなみに第4四半期GDP速報値は 毎年1月22日前後に発表されます

利上げの意味

英中銀の使命は インフレ目標の達成です。つまり GDP、雇用、クレジット市場 全てが奈落の底に落ちるほど 悪い数字でも インフレ懸念が台頭した場合 利上げに踏み切らざるを得ない事もあり得ます ヴぁー  逆に それらの数字が素晴らしく改善 絵文字名を入力してください 上昇しても インフレ懸念を伴わない場合は 金利据え置きを継続出来ます。

常識的に考えれば 利上げをするという事は 景気回復基調が定着、雇用市場が改善されていると確認、クレジット市場の正常化 という事が 大前提となる筈です。この条件が満たされた場合 利上げは 一回ポッキリのものではなく 持続性を伴う「利上げサイクル」の開始と とらえるのが妥当でしょう うん 

果たして 2010年中に利上げが実施されたとして それは「利上げサイクル開始」の幕開けと理解して 大丈夫なのでしょうか?私個人的には ちょっと 慎重になった方がよいように思っています ・・・ 。と言うのは 英国だけでなく 米国も含め 現在の異常とも言える低金利は 「歴史的な金融危機への対応策として やむにやまれず実施した政策」であるからです。そう考えると 2010年中に行われるかもしれない第一回目の利上げは やむにやまれず実施した政策からの出口戦略のひとつでは ありますが、「低金利政策から利上げサイクル開始という 金融政策変更への第一歩」 と言い切るだけの根拠がない可能性を伴うからです。

政策金利変更の必要条件

英政策金利 と いくつかの経済指標を載せたグラフ (2000年1月~現在)を 作ってみました(3時間も かかってしまいました....jumee☆sweat2Rb
UK economic data End 2009
1)最初のチャート 
政策金利と失業率との比較。丸で囲んだ部分が 金利上げサイクルの部分です。グラフを見る限り 金利上げは失業率が5.5%以下の時に 行われている事が わかります

2)次のチャート
政策金利とインフレ率(CPI)との比較。最初のグラフ同様 丸で囲んだ部分が 利上げサイクルの部分です。最初の利上げサイクル(2004年)時 CPIは 英中銀ターゲット:2%以下であるにも関わらず 利上げが実施されています。それに比べ 次のサイクル(2006年後半~2007年にかけて)は インフレが 英中銀ターゲット:2%を上回った為 インフレ抑制を目的とした利上げとなっています。

3)3番目のチャート
政策金利とGDPとの比較。これは 自分でチャートにして 初めて気が付いた jumee☆oh1a のですが 金利動向と GDP動向って ほとんど 同じなんですね。当たり前と言えば 非常に当たり前の事なのですが グラフにして初めて 気が付きました。丸の部分を見ると 両方とも GDP(年率)が +2%以上で推移している事が分かります

まとめますと、2000年から現在までの9年間の間に限って言えば (単なる偶然かもしれませんが)、英政策金利が上がる場合 失業率は 5.5%以下であると同時に GDP(年率)は +2%以上である事が判明しました。これら2点を 「必要条件」と限定するのは 極めて危険 ぱんだもびっくり ですが 今後の利上げ時期を見極める上で 頭の片隅に置いておくのも 名案かもしれません。

4)一番最後のチャート(付録)
2009年11月発行された英中銀四半期インフレーション・レポートの中にあったものを拝借しました。紫色のグラフは 2009年8月インフレ・レポート時の 将来の政策金利予想です。これを見る限り 英中銀は 2010年末の金利水準として 2.50~2.75%を予想していた事が分かります。
それに対し 緑色のグラフは 2009年11月インフレ・レポート時の 将来の政策金利予想を示したものです。これは 8月のグラフと比べ 全ての時期に置いて 金利水準が低く設定されています。2010年末の金利水準として 2%を予想していますね

私は 現在のところ 2010年末の政策金利は 1.50%以下であると思っています。


最後になりますが 話題が 利上げから少し離れますが、英投資顧問協会が行ったファンドマネージャーを対象にしたアンケートの結果がおもしろかったので ご紹介します 女の子

アンケートの内容は 

1) 2010年のベスト・投資先は?

株 50%
金 28%
商業不動産 5%
キャッシュ 5%
国債 0%
一般住宅(不動産) 0%
上記のどれも 特にパッとしない 0%
上記の全てが そこそこの成績を遂げる 5%
分からない 9%

2) 2010年 期待するセクターは?

資源(原油を含む) 24%
優良企業(ブルーチップス) 16%
テクノロジー 12%
電力、ガス、水道業界 12%
金融 12%
中小企業 8%
メディア 4%
製造業 4%
商業不動産 0%
バイオ、製薬業 0%

3) 2010年 期待する地域は?

新興市場 35%
南アメリカ 22%
日本を除くアジア 18%
中東、北アフリカ 13%
日本 4%
米国 4%
欧州 4%
日本を含むアジア 0%
英国 0%

この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!


[ 2010/01/04 10:00 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

2010年に向けて -英金融政策 その1-

日本では 大晦日に「行く年 来る年」というテレビ番組があって そこで他の国の新年の様子が垣間見れました。イギリスに来て 一番がっかりんー したのは BBC以外 他国の新年の様子を映し出す習慣がない事です。BBCは 数分を割いて オークランド、シドニー、モスクワ、パリ等の様子を映しますが 通常 東京は省かれて 香港や上海が紹介されます。私は毎年 「今年こそ 日本の除夜の鐘の様子が見れるかな?」と ワクワクピンクハート しながら BBCを見ていますが この22年間 たしか 2回くらい 東京の増上寺っぽいお寺の除夜の鐘が映し出されただけでした ´д`トホホ 。今年も もう完全に諦めていたところ ナント 東京が出てきましたよ  。ほんの数秒の事でしたが 凄く嬉しかったなぁ!   2010年 いい年になるかな?

さて 日本に住む皆さんは お屠蘇気分が抜けないでしょうが こちらに住んでいる私にとっては もう クリスマス気分もほとんど冷め 新しい年に向かって頑張るぞ!気分一杯です。

今回は 政策金利変更について 記事を書きたいと思います。これは かなり長くなってしまうので 2回に分けて書かせて下さい

政策金利変更時期

・私個人の予想
利上げは 早くても 2010年8月以降、下手をすれば 11月まで金利据え置き。
理由は あとで詳しく 書きますね

・ロイター社アンケート
12月18~22日の間に 60名のエコノミストを対象に実施 

6名が 2010年6月までに利上げする
(のべ)27名が 2010年第3四半期の終り迄に 利上げする
(のべ)47名が 2010年第4四半期の終り迄に 0.25%の利上げを1回実施する

金利レベルとして
2010年第4四半期 1.00%
2011年半ば 2.00%

米投資銀行:ゴールドマンサックスの利上げ予想が一番ブル で 彼等は 2010年半ばまでに 1.50%、2010年末には 2.50%、2011年6月末までに 3.50%へ 英国の金利が上がると予想しています

・MSN社アンケート
少し古いですが 11月に 5239名の市場参加者を対象に行ったものがあります。それによると

22% 2010年が始まった直後 利上げを予想する
43% 2010年夏くらいまでに利上げがあると予想する
35% 利上げは 2011年に入ってから実施され 2010年は 変更なし

・2009年11月に発行された英中銀インフレ・レポート     リンク
将来の金利水準として既にマーケットに織り込まれているレベルとして 
2010年第2四半期 0.6%、第3四半期 1.1%、第4四半期 1.6%、2011年第1四半期 2.1%、第2四半期 2.5%、第3四半期 2.9%、第4四半期 3.2% と しています

利上げをするか否かの根拠

金利上げ要因
・量的緩和策の実施
英財務省が 総額1,500億ポンドという枠組みを決定後、英中銀によって 2009年3月 750億ポンドを上限とした緩和策がスタートされました。その後 英中銀 四半期インフレーション・レポートが発行された5月 予想外の500億ポンド増額 ほげー 、同じく インフレ・レポートが発行された8月に 更に 500億ポンド増額。この決定により 財務省は 当初の枠組み額1,500億ポンドの増額を余儀なくされる。その後 やはり インフレ・レポートが発行された11月に 250億ポンド増額が決定され 量的緩和策総額は 驚くべき  2,000億ポンドとなる。この驚異的金額とも言える量的緩和策が 将来のインフレの引き金になりかねない
・不動産価格が 2009年をもって底打ちした可能性がある
・原油、金価格上昇トレンド
・ポンド下落による輸入インフレ懸念
・英中銀は ネガティブ金利継続を快く思っていない(英国の実質金利は かなり長い間 ネガティブのままです)

金利据え置き要因
・銀行貸出は 未だに正常化していない ブーイング
・歴史的マイナス成長、予想以上に深刻なリセッション orz 
・失業者が 200万人を越え 300万人くらいまで増加しそうな勢いである
・クレジット市場回復の遅延
・量的緩和策後もマネーサプライ増加が思わしくない
・英中銀四半期インフレーションレポートでは 2010年は 依然としてデフレ状態である可能性を示唆している
・英国民は 借金返済と貯蓄を優先としているので 消費回復は見込めず 利上げの必要性は ない
・財政政策は緊縮型となる為 金融政策は緩和策続行する可能性が高い
・世界で一番最初に量的緩和策を実施した日本の場合 緩和策実施後 数年間 低金利政策が継続された カナシイ

こんな感じになります

財政/金融政策

総選挙後 果たして どの政党が政権を取るのか分かりませんが ひとつだけはっきりしている事は 全ての政党が財政赤字削減最優先の緊縮財政政策を取るという点です。しかし その実施時期に関しては 見方が分かれます

・保守党政権の場合
早急に実施すると見られています。先ほど この記事の最初のところに書いたように 緊急予算案を発表し 2010年度中に 追加VAT上げなどの増税を実施するくらいの「早急さ」が予想されます。もし これが実現した場合 利上げ時期は 2010年第4四半期どころか 下手をすると 2011年末くらいまで先延ばしされる可能性が出ます。その理由は この増税により 英景気は 新たなリセッション入りし 悲しい  2番底(W型)をつけることを余儀なくされるからです。緊縮財政、金融緩和型経済の典型的な形となりますね

・保守/労働党連立政権の場合
これは 問題ありですよ  。この事については またの機会にじっくり書きますが 現在の世論調査の結果では どの政党も これといったリードをつけていない為 総選挙では議席数に大差がないメチャクチャ政権が出来る危険性があります。こうなると 政策変更に多大な支障をきたす事も考えられ 英国のトリプルA格付けも 失う事になりかねません 手書き風シリーズ30顔5 。その場合は 利上げなんて 2012年くらいまで考えなくていいかもしれない 

 たったひとつ この状況下で利上げを急ぐ場合として考えられるのは 英国がトリプルAを失い 英国債価格が暴落(イールド高騰)、CDSも2009年第1四半期の高値 165を更新、通貨危機とも言える速度で ポンドが暴落した場合は 通貨安定  という名目で 利上げをするかもしれませんよ!しかし これ やばいよね、実現しちゃったら.....  

アップロードファイル


この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/01/03 07:53 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

謹賀新年

皆様

新年あけましておめでとうございます
2010年 どのような幕開けと なりましたでしょうか?

世界情勢、為替市場は ともかく、私自身を取り巻く環境だけを見れば 2010年は 変動(激動?)の年となりそうです。
健康管理を最優先に 一歩づつ前進して行きたいと思っております。 

どうぞ 今年も 昨年同様 又は それ以上に よろしくお願い申し上げます 



この記事がお役に立ちましたら 欲張り3段攻めポチッ御願いします!

最初は 人気blogランキングへ

次が にほんブログ村 為替ブログ 為替日記へ

最後が 


こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2010/01/02 09:04 ] 未分類 | TB(-) | CM(10)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

Net Money
新イーグルフライ
Net Money

私も新イーグル・フライで
欧州情報を配信しています

上田ハーローFX
ロンドンFX:視るブログ
Net Money

2013年7月8日より毎週月曜日
マーケット動向について動画配信
することになりました
一緒に頑張りましょう!
相互リンク
誠に勝手ながら 相互リンクは 現在 締め切っております。再開する時には またご連絡いたします。
ブログランキング
ポチッ!御願いします!

FC2Blog Ranking

マネポケ大賞

こんな嬉しい賞を頂きました。
受賞に恥じないよう 頑張ろうと
思います。応援 よろしく!
月別アーカイブ