お早ようございます。先日 車

をぶつけてから ずっと車のパーツが届くのを待っていました。パーツ部のおじさんが発した「届き次第 こちらから連絡します」という言葉を 鵜呑みにするほど 柔ではない私は 昨日 電話してみました

。案の定 もう届いているとの事

。しかし 私がカードで支払いした時の控えが見つからないので 連絡出来なかった

という弁明。もう2週間 予備タイヤで運転している私としては 一日も早く 普通のタイヤで走りたい。「カードの控え紛失は そちらの問題だから 私には関係ない。もう 今日は遅いので 明日 取りに行きます」とだけ言って電話を切りました。今から10分くらい前 先方から連絡が来て「控えが見つからない限り 商品を渡せない」とか とろい事 言ってるので 切れました、私

「It's none of my business」 この記事を書き次第 取りに行き その足で 予約をしなくても修理をしてくれる修理屋さんに行ってきます(でも ここは 最低でも1時間30分以上 待たされるのが 悩み)
昨日の英国予算編成方針ですが もう 日本でも報道されているかと思います。相変わらず 記事の更新が後手に廻ってしまい申し訳ありません
決定事項税金関係*社会保険料 (National Insurance)2011年4月より 0.5%上げ これによる税収増 30億ポンド
*VAT 暫定措置 15%から 以前の税率 17.5%へ戻る、2010年1月1日~
*金融機関労働者に対する賞与への特別税
25,000ポンド以上のボーナスを払う場合 雇用者(銀行)が その差額に対し 50%の税金を払う
期間は 本日~2010年4月5日まで。これによる税収増 5億5,000万ポンド
*不動産取得に関する印紙税優遇措置は 2010年1月1日を持って終了
*法人税 1%上げは 延期
*相続税枠 325,000ドル据え置き
経済指標*2009年度GDP予想 -4.75% (今年4月の本予算での予想 -3.5%を下方修正)
*2010年度GDP予想 +1.0~1.5%、2011年度と2012年度 共に +3.5%
公的部門借入額*2009年度 1,780億ポンド (今年4月の時点よりも 30億ポンド増)
*2010年度 1,760億ポンド、2011年度 1,400億ポンド、2012年度 何も言ってない、2013年度 960億ポンド
*政府による公的資金を使っての金融機関救済による損失は 当初予想の500億ポンド から 100億ポンドに減少すると予想
歳出*2010年度 310億ポンドの歳出増
*2011~2014年度にかけて 歳出額 0.8%減少
これ 私の英語力の問題

なのですが 0.8%づつ 毎年 減少する という意味なのか、2011~14年度トータルとして たった0.8%だけ減少する という意味なのか まだ よく分かっていません。しかし 常識的に考えれば 今後 毎年 歳出削減する と考えるのが妥当ですよね
*IT関連のプロジェクト、刑務所改革実施延期等により 約500億ポンドの歳出が取りやめられる
*今後4年間で 財政赤字を半分にする。景気回復 と 赤字削減を 平行して行うには この程度の期間が必要
公務員給与*2011年度から2年間に渡り 給与上昇率は 最高1%上限
雇用*24歳以下の労働者で 6ヶ月以上 失業中の者は 技術取得のトレイニングを受けられるよう 保証する
*16~17歳の失業者に対し 技術取得トレイニング 又は 専門技術取得用の教育を受ける保証を 2010年度まで延長
家族*低所得家庭の子供への無料の学校給食枠を 更に50万家族拡大
*暖房用のボイラー取替え補助金制度
約125,000家庭を対象に 古いボイラーを新しいものに取り替える際 最大 400ポンドの補助金を支給。これは 製造業支援(ボイラー生産者) と 取り替えを決断した家庭 両方の支援となる
これ以外には 環境保護関連の補助金等です
頑張ったな!

と感じたのは お金使い放題だった労働党がはじめて 歳出を抑え始めてきた事。やはり 格付けが下がる事

は 是が非でも避けたいという強い意志の現れでしょうか。主要国最初の格下げ国になってしまうと 英国債の買い手がいなくなる恐れがありますからね。英中銀は来年2月以降 量的緩和策を終了するようなそぶりを見せている今 英国債が売れなくなったら イギリスという国は はっきり言って 倒産です
残念だな!

と思ったのは
今回の予算編成で得た収入を 赤字削減には 一切 使用せず 他の手当ての財源にした事。この事実だけを取って 格付け会社が英国の格付け下方修正するとは思えませんが 正直 もう少し しっかりした赤字削減への道を示してくれるだろうと期待していた私がアホだったんですかね
問題だぞ!

と思ったのは 銀行員のボーナスに対する増税です。政府の考え方としては 「公的資金を注入して救済してやってんだから 少しは 出した分 こっちに返してくれ!国民の税金で お前達 生き延びてるんだから そんな多額のボーナス 払うんじゃねぇよ!」 という事なのでしょうが この措置は 問題あり と思います。その理由は 私の理解が正しければ この<25,000ポンド以上のボーナス差額への課税>対象は 公的資金援助を受けた英系銀行だけでなく 英国にある銀行全体を対象にしているからです。米系銀行のボーナスなんて 半端じゃない金額 出ますからね。
もちろん 払う側の銀行としても ボーナスとして支払う部分を 何か別の形で支払方法を変更するかもしれません。こんな事 いくらでも逃げ道は ある筈です

。しかし 私が<問題>としている点は ロンドン・シティーは 悪い言い方をすれば 半年ごとに新税導入したり 制度/規制を変更してますので ここを拠点に置く国際的金融機関は 「もういい加減にしてくれよ

。こう 度々 制度/税制/規制変更にあってたら ロンドンに支店を置くメリットがないよ

」 と言って フランスやドイツへ逃げてしまうかもしれません。英国はサービス産業の国です。特に金融畑で最大の力を発揮しています。それを失う事は 出来ません。政府は 木をみて 森を見ていない可能性がある と思うのは 私だけでしょうか?
微妙だな!

と思ったのは 社会保険料増額の件。これに関しては 2つか3つ下の記事でも説明しましたが、社会保険料は 雇用側/従業員 両方から摂取される為 雇用側の負担増に直結します。失業率、失業者数の増加を少しでも緩和させたい政府としては この動きに慎重にならざるを得ません。しかし 今回 所得が20,000ポンド以上の人達だけを対象に実施、そして 一番大事なのは 実施時期を 2011年4月から とした事。たぶん 2つの理由が考えられますね。ひとつは 景気回復がある程度 しっかりしている時期まで待ちたかった点。そして もっと大事なのは 今回 IT関連の予算を凍結した部分の財源を 2011年度からは確保したい、その為には 社会保険料上げはやむをえないと判断したからでは ないか?と思います。やはり 政府も政府なりに考えていたんでしょうかね。しかし 私の本音としては 長い目で見ると 雇用回復の道を妨げる危険性が漂っていますので 保守党が政権を取ったら 果たして この点をどうするか 注目しています
この社会保険料 0.5%上げの影響ですが
年間給与所得 20,000ポンド以下が1,500万人 に対し 20,000ポンド以上は 1,000万人
30,000ポンドの収入がある人は この変化により 年間 90ポンドの収入減となります
40,000ポンドの収入がある人は 年間 190ポンドの収入減
50,000ポンドの収入がある人は 年間 220ポンドの収入減
75,000ポンドの収入がある人は 年間 250ポンドの収入減
100,000ポンドの収入がある人は 年間 520ポンドの収入減
120,000ポンドの収入がある人は 年間 720ポンドの収入減
150,000ポンドの収入がある人は 年間 1,020ポンドの収入減
200,000ポンドの収入がある人は 年間 1,520ポンドの収入減
それに対し
年間収入が 10,000ポンドの人は 逆に 年間 110ポンド収入増 となるそうです
笑ってしまったよ!

というのは 外交官の子息の教育費削減、5時間以内の移動は エコノミー・クラスを使用 など 外務省も 苦肉の策を練っています。これにより 約1,300万ポンドの歳出減を達成
労働組合連合のオッサンは 公務員給与上げ 1%上限のニュースに対し 怒り鉄建

です。国民の税金を銀行救済に使用し その銀行員達は多額の給与を受け取っているのに対し 公務員、特に看護婦さんや 社会福祉関係者など 弱い者を助ける職業に従事している人達をないがしろにしている と語っています。
結論として 世界主要国内で 2010年に入ってから 景気刺激策を用意していないのは英国だけの筈。景気回復に自信があるから もう必要ないという理由ではありません。刺激したくても財源がない

。ない袖は触れないだけです。今回の予算編成を聞いた限り 労働党は来年の総選挙で勝つ為の予算というイメージは あまり受けませんでした。とすると 来年6月からスタートする予定の保守党政権が 今後 どういう財政政策を発表するか(既に 新税導入を含む増税を示唆しています)に焦点は移る と言ったところでしょうか。
目先の問題に関しては とりあえず 格付け会社による英国のソブリン債格付け下方修正は 免れたように思います
それでは 車の修理に行ってきます。たぶん 待ち時間が相当あるはずなので 下手すると ロンドン午後3時くらいまで 戻れないかもしれません (今 午前10時30分くらい)
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