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Sesameさんの質問に対するお返事

お早ようございます。昨日 NY時間に バーナンキ君が講演するとは 全く知らず 能天気に いつも通り 算数教室に行きました。午前中に介入期待(もうそろそろ 梯子を外されますね、きっと)からドルスイスを買ってましたが トレンドと反対の事をやっている自覚が高いので (だったら やめろ!って感じですが....) 非常に近いレベルに利食いオーダーを入れて 出かけました。今朝 スクリーンを見て 吃驚!もっと大胆なレベルまで利食いを引っ張ればよかった (欲をかくと必ず 次回 もって行かれますが...汗)

sesameさんから コメント欄を通して このような質問を頂きました

さて、教えていただきたいのは、指標時直後の値動きのことなのです。
たとえば、18:30発表の指標でジャスト18:30、、、というか、30分を多分0.1秒過ぎたか過ぎないかのまさに瞬時に1円の乱高下がおきるのも珍しくありませんよね。
あの発表というのは 多分 中銀や政府担当者の人が記者会見のような形で原稿を見ながら公表するのだろうと素人の私は想像しているのですが、あの動きでは、発表担当者が「あ」と最初の第一声を発した時点でレートは1円位の動きを見せているような(笑)。
指標にしろ、BOEの議事録やインフレレポートなどの発表にしろ、マーケットの人 (個人投資家ではなく、機関投資家が主と思うのですが) は どうやったら あんなに瞬時に反応できているのか、不思議でなりません(@_@;)。
業界で長らく活躍してらっしゃったN20さんなら、きっとその秘密もご存知かと、、、、。 素人の素朴な疑問によろしくお答えくださいませm(_ _)m


まず あらかじめ お断りしておきますが 私は 機関投資家として働いた経験は ありません。ですので 彼らが 経済指数や金利決定、議事録に対して どのような事を事前に準備しているのかは 全く 存じ上げておりません。

私は 機関投資家から取引を持ち込まれる側=銀行で ずっと働いておりましたので その時の話しをさせて頂きます。私は ロンドンに来てから 最初は 当時の英4大銀行のひとつで働き、その後 (当時)米3大投資銀行のひとつに移りました。移ってみて初めて知ったのは 投資系銀行の<凄さ>です。いろいろな<凄さ>がありますが 特に 腰を抜かすほど 驚いたのは エコノミスト、アナリストの質の良さ と 情報提供の頻度です

私が働いていた英系銀行は 朝 席に座ると その日に出る各国主要経済指標や 中銀金利決定、要人発言等のイベント、前日主要通貨の高安値、株式市場の高安値等が書かれた表が 各人のデスクに配られていました。朝のデスク・ミーティングで 各人が その日の経済指標に関する自分の意見を述べる事は ありましたが それだけ。ですので 実際の数字が出たら 各人が自分の判断で 動きます。この銀行にもエコノミスト、アナリストという人達は 当然 おりましたが、彼らの仕事は 月1回とか四半期に一度 銀行が発行するエコノミスト・レポートを書く事が 中心だったようです。

ところが 米投資銀行は 全然 違うんですよ。
まず エコノミストの質が高く 人数が桁違いに多い。米系ですので 本店はNYですが、ロンドン支店にも 世界の各地域別にエコノミストがいる(米国、イギリス、ドイツ等 主要国は 各国別に専任エコノミストが おりました)。

英国専任エコノミストを例に話しをすすめます。英経済指標が出る前日に ブルーンバーグ端末機のメッセージ欄を使って 英専任エコノミストから 数字に対する彼の見方が送られてきます。数字が良くなる場合 これこれの可能性がある、悪くなる場合は これこれの可能性がある。そして それぞれの可能性に対して 更に突っ込んだ意見が書かれています。その数字が出る当日 追加/訂正がある場合は 別途 メッセージが送られてきます。そして その指標が出る5分前くらいに 社内一斉放送を通して この英エコノミスト氏が ざっと 自分の意見を言います。通常 銀行のディーラー達は テレレートか ブルーンバーグのヘッドラインで経済指標を確認しますが 出た瞬間 必ず誰かが大声で 数字を叫びます。投資銀行では ヘッドラインが出た瞬間 社内放送でエコノミストが その数字に対する彼自身の見解を流します。もちろん その見解は あくまでも エコノミストが感じた見解ですので 為替が その通りに動くとは 限られていません。
彼が自分の意見を流している最中に ヘッジファンドをはじめとするカスタマー(顧客)から電話が入ります。既に 顧客サイドで 自分の取引方向がはっきりしている場合は すぐに プライスを聞いてきますが、顧客サイドが こちらの情報を欲しい場合は すぐには取引せず こちら側の見解を伝えます。エコノミストは こう言っているが 私は こう思う という感じですね。通常 顧客は 数行の見解を聞き 自分達の動きを決めます。
数字が出終わって1時間くらいすると その日の数字の総評が 改めて 送られてきました

中銀金利決定に関しても 同様で、政策金利発表の前日に 担当エコノミスト、アナリストから メッセージが入ります。金利が動くと予想されている場合は 動く幅と理由が書かれています。当日 金利変更が発表されると ものの5分もしないうちに 次回の金融政策理事会までの注意点(どの経済指標に注意すべきか、中銀の出したステイトメントに関するエコノミスト個人の見方 等)が 送られてきます。相場というのは 必ず 旬の経済指標がありますよね、例えば 住宅市場が強く 金利先高感があるとすれば 住宅関連指標に注意せよ(その数字の出る日と 予想も書かれています) という内容ですし、ある国の財政赤字が旬の話題なら それに関するメッセージが入っている という具合です。

数字や金利変更がない場合でも 何か質問があれば 直接 彼のデスクに出向いて 質問してもよいし、ブルーンバーグを通して メッセージを送れば 必ず 超短時間で 彼から返事が入ります

エコノミストの質が高いと書いた理由は 多々 あるのですが、私が当時 働いていた米系投資銀行の場合 英国専任エコノミストは 以前 保守党本部の主任エコノミストだった人で 保守党に移る前は 英財務省と英中銀で それぞれ エコノミストをしていました。つまり 彼は 中央銀行、財務省、保守党に パイプを持っているという事です。ですので エコノミストでありながら 英総選挙が近づくと 政局関係の情報も ドンドン入って来てました

あと、エコノミスト、アナリストに続き テクニカル分析の人達も 強烈に凄かったです。当時 ヘッドのおじさんは いつもCNBCや ブルーンバーグTVに出演していました。テクニカル部門は 私達がいたディーリング・ルームから歩いて1分もかからないところにありました。何かの通貨が テクニカル的に見て 大きな潮時を迎えているような時は いつもTVに出ているヘッドのおじさんが わざわざ こちらに歩いて来て 「XXが そろそろ天井だ」とか 「XXXXのレベルが抜けたら 地獄に落ちる」とか 伝えてくれました。同時に ブルーンバーグ端末機を通して チャート分析を送ってくれるので それを 顧客に転送したりもしてました。

話しが前後しますが 私が 米系投資銀行で働いて1年くらいした後 ディーリング・ルーム専属エコノミストが配属されました。もちろん 今まで通り 各国専任エコノミストによる経済指標発表時の社内放送もありましたし、メッセージも入ってきます。それは 全く 変化なし。じゃぁ どうして わざわざ ディーリング・ルーム専属エコノミストが必要なのか 私もよく分からなかったのですが、たぶん ある意味 ストラテジストの役割も兼ねていたように思います。彼は 経済指標の数字が出たら すぐに 「これは ユーロ売りだ」とか 「円が買われるぞ」とか 叫びます。で それに反論する人は 反論する。でも みんな 顧客からの電話応対で忙しく 反論する機会は あまりありません。でも 電話で話している最中も 必ず みんなの声を聞きながら 応対するのは 当たり前の事です。

私が働いていた当時は 米経済指標が出た途端 ドルでなく円が動く事が多かったのですが 専属エコノミストの円に関する相場感と 私の円相場感が 違う事が何度もあり(笑) 他のディーラー達は 一体 どちらの相場感を信じたらよいのか 困っていたようです(笑)。当時は 1日に数円 円が動くのは ざらでした。特に 米年金運用者は それはそれは 円の相場感に飢えていたので 私も 当時は 米年金運用者の担当ディーラーから 「おい、N20。XXXX社が ここから1年以内の円の相場感、相場転換のタイミング、それに関する注意/注目点を教えて欲しいと言ってるけど 今 電話に出れるか?」という要請を 何度も何度も受けました。日本という国、円という通貨は 異常に特殊なタイミングで動く事があったので どんなに素晴らしい学歴を持ったエコノミスト、年金運用者にも 判りかねる事が多かったように思います。これは 私の相場感が優れていた訳では 全くなく、日本語が分かり 日本の表/裏両方の情報が 日本語で入手出来 その情報の出し方、タイミング 等を把握出来る環境にいたからこそ はじめて 情報が生きて来たのだと思います

少し 話がずれてしまいましたね(笑)

ps
今朝から PCの調子がおかしく 自分のブログの管理画面に入れませんでした(涙)。今 ようやく 入れたので 記事を更新。これから 外出しますので 午後に 頂きましたコメントへのお返事をさせて頂きます

リンクをいれて クリックしても ページが開かないんですが どんな問題が このPCに発生しているのか、解決方法等 ご存知の方がおられましたら 教えて下さい。よろしくお願いします

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[ 2009/11/17 20:03 ] マーケット | TB(0) | CM(11)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

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