記事の題名は ブラウン政権なのですが まずは 今朝のポンド買いの背景について 書きますね。
今年の4月から 売却先を探していると噂されていた英バークレイズ銀行の投資顧問部門:バークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)。買収しても いいかなぁ~!?と興味を示していたのが 米資産運用会社ブラックロック と 米バンク・オブ・ニューヨーク・メロン。
先週末 ブラックロックがBGIを130億ポンドで買収合意という噂が年金関連情報誌に載り、それを裏付けるように 昨夜 買収合意最終発表が今週水曜日に行われるとの噂が流れ 一夜明けた本日 英政局不安で売られていたポンドが 一気に買い戻されました。
4月にBGI売却の話しが市場で囁かれた時 ブラックロックは 100億ポンドの買収額を提示しましたが 英バークレイズは もっと高い値でBGIを買収してくれるところが出てくるまで待つ姿勢を示していたようです。そこに メロン銀行が出てきたのですが その後 話しが聞こえなくなってました。
現在 マーケットで話されている買収条件ですが 金額は 120億~130億ポンド、支払い方法は 半分はキャッシュ、残りの半分は 株式。ブラックロックの買収資金の中には 中東SWF (カタール、アブダビ、クウェート)による30億ドルの出資も含まれるようです。
この買収が実現すれば 運用資産総額3兆ドルを越える世界最大の資産運用会社が出来る事になります。BGI本社は 米カリフォルニア州 サンフランシスコにありますので、これまた 世界最大の債券運用会社 PIMCOのお膝元。買収実現後は PIMCOを抜く資産規模になるので PIMCOも ぼんやりしていられません
バークレイズ銀行は BGI売却により 自己資本比率(Tier 1)が 現在の7%から1ポイント以上 上がるので、英金融監督庁の要求基準により近づくそうです
ps 今朝 ニュースを見たのですが この2週間くらいではじめて ブラウン政局不安以外のニュースが 最初に報道されていました。ブラウン首相に関しては 昨日 労働党会議の席で 造反委員が ブラウン首相退陣要求を出したのですが 最終的には ブラウン首相続投という 党方針 を 多数決決議されたようです。なんてこった って 感じですが とりあえず 政局不安は 峠を越した感があります。あとは 総選挙に向けて 財政赤字削減を最優先にする と ダーリング財務相が語っているようなので お手並み拝見ですね
本日は 日本から友達がロンドンに来たので 一緒に 丸一日 過ごします。運悪く 地下鉄が今夜7時より48時間ストライキに突入するようなので 帰りが心配ですね。あと15分で家を出ますので とりあえず この記事を更新します。頂きましたコメントへのお返事は 明日の朝 させて頂きます。
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