今日わ!忙しくて 体調も イマイチで 目が廻りそうです。新しいPCを買ったので 自由にMT4が使える為 最近 為替取引にも手を出し始めました。約1年 為替から遠ざかっていたので 現在も リハビリの最中。MT4にかかりっきりだからでしょうか やけに目が疲れるし 肩が懲ります。頭痛も ひどくなってきました。何事も 始めたら トコトンやらないと 納得しない強情さが 体を悪くしているのでしょう...
さて 今更 わざわざブログに書かなくても 皆さん ご存知でしょうが ムーディーズとS&Pが 英国ソブリン格付け(トリプルA)の引き下げ検討 を報道しました。2年前から始まった世界規模の金融危機により 弱体化した金融機関救済策や 悪化した景気を建て直す為の景気刺激策の実施を迫られ 公的債務を膨らませた国は多々あります。スペイン、アイルランド、ギリシャ、ポルトガルは 既に格付けを引き下げられています。次は 英国 という噂は ずっとありましたが 今回の報道が 英2009年度予算案の内容を知ってからのものだった事が注目される理由となったのでしょう。
格付け機関が見直しをする理由として
1)2013/14年度までに 英国公的部門ネット債務残高が 1兆3,700億ポンド(GDP対比 79%)に達する見通し
2)今後5年間 公的セクター債務 (PSBR) は GDP比 5%以上で推移する
順序が逆になってしまいますが まず
2)今後5年間 公的セクター債務 (PSBR) は GDP比 5%以上で推移する について 最初にお話しします。
まず PSBRに関する記事は過去に3回書いてます。もし PSBRとは何か?分からない方は 是非
とことん追い詰められた英国財政事情 その1、
その2、
その3をお読み下さい。
昨年春 2008年度予算案が発表された時、ダーリング財務相は 政府借入金総額 430億ポンドと発表

同年11月の予算編成方針では 780億ポンドへと増額

(今年4月5日で 2008年度は終わり) 最終的な数字は 900億ポンド (GDP比 6.2%)と 当初予定の2倍以上に借金は膨れました。
今回の2009年度予算案では 政府借入金総額 1,750億ポンド (GDP比 12.4%)となり この数字は 2008年度予定の430億ポンドの4倍、最終数字の約2倍の金額となっています。ちなみに 2007年度の政府借入金総額は 346億ポンドですから その5倍強にあたる1,750億ポンドというのが 桁違いに大きな借金となる事は ご理解頂けたと思います。
信じられない事に 来年 2010年度 政府借入金総額は 2009年度とほぼ同額の 1,730億ポンド。これだけ 毎年 多額の借り入れが必要な理由として ダーリング財務相は 税収減を挙げています。
次は
1)2013/14年度までに 英国公的部門ネット債務残高が 1兆3,700億ポンド(GDP対比 79%)に達する見通し についてです。
PSBRの説明の為に 過去記事3つのリンクを貼りましたので それを読んだ方はお分かりだと思いますが 2009年度は 財政安定化規律 (ゴールデン・ルール、サステイナビリティ・ルール共に)をもとに英国財政が運営されていない事が よく判ります。労働党が1997年に政権を取った時 英国公的部門ネット債務残高は3,500億ポンド。英国統計局の数字では 2008年度が終わった4月5日の時点での公的部門ネット債務残高は 7,436億ポンド GDP比 50.9%になってます。

このチャートは 主要各国の債務残高を示したものです。これを見る限り 英国は主要国中 一番 債務残高が少ない優等生

となります。事実 本日のFT紙ブログでは これと全く同じグラフを載せた
記事があり その内容は 英国がトリプルA格付けの見直し対象となっているそうだが 他の主要各国の債務残高は英国より高い という事実を述べていました。
この記事を読みながら 「ちょっと待った!」をかけてしまった私

シティーで働いていた頃 「日本は 格段 家計部門の金融資産が大きく 同時に 日本の国債(JGB)は 日本政府等、日銀、国内市中金融機関と国内投資家の保有比率が8割以上を占め、海外の保有比率は10%未満。だから 何があっても安全である」 と 呪文のように何度も何度も この言葉をエコノミストに教え込まれていたので 忘れようとしても 忘れられないのです。
しかし こういうものは 数字を出してみないと納得出来ない体質になってしまっている私....

調べましたよ、3時間かけて
古くて恐縮ですが GDP,家計部門金融資産の数字は 2006年、債務残高は最新版が手に入りました。
GDP (ドル) 世銀発表日本 4兆3,401億ドル
英国 2兆3,450億ドル
家計部門金融資産(金融機関に於ける預貯金、債券、株、生命保険、年金等)日本 約1,500兆円 (= 15兆ドル 1$=100円)
英国 3兆6,300億ポンド (= 5兆4,450億ドル £1=$1.5)
債務残高日本 約1,082兆円 (= 10兆ドル)
英国 7,436億ポンド (= 1兆1,154億ドル)
債務残高と家計部門金融資産の年度が違うので 比べる根拠に欠けますが

まぁ 細かい事は忘れて(笑)下さい
これを見ると 確かに 日本の金融資産総額は 債務残高の1.5倍もあります。
しかし 英国を見て下さい!金融資産総額は 債務残高の4.8倍も あるじゃないですか?

(体操してる場合じゃ ないッス

)
あれぇ~

英国の家計部門金融資産は ハリファックス社の数字を取ってきたので 確実だと自信があるのですが それにしても 大きいですね.....

もしかして 日本の金融資産には 年金が含まれていないのかな?だから こんなに差があるのかな?どなたかご存知ですか?(もう 5時間連続で書いているので 疲れて 調べる気になれない

誰か 教えて頂戴なぁ~~!
ダラダラ書いて 疲れたので 一旦 やめます。
言いたかった事は 雪だるま式に増える債務を懸念して 格付け見直し報道がされたのは 十分に理解出来ますが 数字だけ拾えば 英国は そんなに悪くないんだね! という事をお伝えしたかったのです。念の為に付け加えますが 家計部門の金融資産を 本日は例に取りましたが 同じく家計部門の実物資産を(金融資産に)加えたら 英国の数字は 凄いものになります。この1年で不動産価格は 20%下落しましたが それでも かなりの数字になります。
最後になりますが ある格付け機関のオッサンは 公的部門ネット債務残高が対GDP比で60%以上に達する場合 トリプルA格付けの見直し対象となり得る と言っていますが それだったら 英国以外にも いくつか ありそうですよね、見直しすべき国は....
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