非常にいじわるな題を付けてしまいました(笑)が 本日は 米ポールソン財務長官と 米金融安定化法案について 書きますね。どこまでが本気で どこまでが皮肉を込めた笑い話しなのか 判断が難しい内容ですので、冗談半分に読み流して下さると嬉しいです。
皆さん 御存知のように ポールソン氏は財務長官に就任するまで ゴールドマン・サックスに勤務していました。最有能役員の一人と言われた人材だったそうで 桁違いのサラリーを貰っていたようです。ブルーンバーグによると 2005年度は 3,830万ドル(約40億円)の年収 (サラリーとボーナス)、2006年半期のボーナス額だけでも 現金で1,870万ドル(約20億円)という凄まじさ。
現在も そうだと思いますが、私が投資銀行で働いていた時代 ボーナスは現金と自社株で支給されました。ボーナス全額を現金で支給してしまうと 自分の口座にボーナスが振り込まれたのを確認した直後 もっと給料のよい会社へ ヘッドハントされていく社員が後を絶たなかったんですね。だから 自社株で支給するという方法は 優秀な社員の流出を防ぐ為とも思われました。それだったら 貰った翌日に売って現金化すれば いいのに.... という素朴な疑問が浮かびますが、そうは問屋が卸さない。それらの株には 年単位での売却禁止期間が儲けられており 万が一 売却禁止期間に そこを退職する場合は それらの株は無効となってしまいます。ですので どうしても他の会社へ移る場合は それらのボーナス額を上乗せした給料(又は パッケージ)の約束を取り付ける必要がありました。
話しは ポールソン氏に戻りますが 2006年7月2日時点で ポールソン氏は 323万株のGS普通株 (時価 4億9,200万ドル相当)、7,520万ドル分の非公開株 そして 68万株相当のオプションを 持っていたそうです。

このチャートにピンク丸が付いてますよね?それが 丁度 2006年7月です。一株 150セント(1ドル50セント)でした。この150セントというレベルは このチャートをご覧になって頂くと判るように 非常に重要なサポートであり レジスタンスでもあります(青い線を引きました)。
偶然かどうか知りませんが この青ラインの下にプライスが抜けた2日後だかに ポールソン財務長官が 金融安定化策を出しました。ポールソンさんのGS持ち株評価額は 一気に半額近くになったという事になります。半分になったとしても まだ 数億ドル規模の株をお持ちなので 恐れるものなし でしょうが この世界規模の金融不安市場では ゴールドマンと言えども一寸先は闇。 現在のポールソン長官の年収は 185,000ドル(約2,000万円)と言われており ゴールドマン時代と比べると 子供のお小遣い程度な金額になってしまいました。彼が ゴールドマン救済(?)を焦る気持ちが このチャートをご覧になって頂くと よく分かると思います(笑)
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