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とことん追い詰められた英財政事情 その3

私が渡英したのが1988年末。当時の財務相は 保守党:ローソン氏でした。丁度 私が最初の銀行に就職が決まった後 後の首相になられたメージャー氏が財務相になられ、1990年冬に ラモント氏へとバトンタッチ。このラモントさんが在任中 ソロス氏がポンドをEMUから離脱に追い込ませる事件が起きました。ラモント氏から クラーク氏へバトンタッチしたのが 1993年春。この頃は 深刻なリセッションでイギリス全体が非常に暗い時代でした。しかし クラーク氏は思い切った歳出削減等の手段を次々実施し イギリスの景気回復の手助けをしてくれました。その後1997年 保守党から労働党へ政権が移り 現首相のブラウン氏が 財務相へ就任。10年後の昨年 ダーリング財務相が誕生しました

たった20年間の短い期間の話しで恐縮ですが もし イギリス国民に 上記の財務相の中で一番功績を残した財務相は 誰か?というアンケートをとったら 80%くらいの人が ブラウン財務相と答えると思います。(私は 個人的に クラーク氏に1票を投じたいですが.....................)

現在 首相の座から蹴り落とされそうに虚弱に見えるブラウン氏が 歴史に名を残す優れた財務相と言われる所以は 財政安定化規律(The Code for FiscalStability)を導入し <新たな財政ルール>としてゴールデン・ルール と サステイナビリティ・ルール (ネットの公的部門純債務残高が対GDP比で40%以下のレベルにあることを目標)を設定した事、英中央銀行を独立させた事、英国はポンドを維持し ユーロに加盟しなかった事、そして 英国が どの先進国よりも健全で高度な成長率を維持出来た事でしょう。こうして 文字にして読んでみると たいした事ないような感じがしますが 中央銀行を独立させるという決断を 過去 誰もしなかった、国の要の財政規律を 誰も設定しようとしなかった事を考えあわせると ブラウン氏の実績は歴史に残るものとなって当然と言えるでしょう。

しかし これらの素晴らしい功績の裏側には 厳しい事実が隠れています。OECD加盟国内の先進国の多くは 21世紀突入直後 財政赤字GDP対比率4%というレベルで苦しんでいましたが それらの国々の多くは 現在 赤字幅を GDP対比率1.5%近くにまで削減しています。ドイツを例に取ると 5年前は 財政赤字対GDP比 4.1%だったのが 現在は財政黒字へと回復しています。フランスも5年前と比べ 赤字幅は30%縮小しています。それに対し イギリスの財政赤字は増加に次ぐ増加。ブラウン首相ご自身の言葉を借りれば ”英国は近代 例にみないほどの高成長を持続させている”そうですが 赤字額は増加の一途を辿っています。
その後 首相になったブラウン氏は 自分が設定した財政安定化規律により 苦しまされているという皮肉な状況です

私は 現在 英国の財務相をしているダーリング氏を 全く評価していません 。 彼がやっている事は 5歳の子供にでも出来る事だと思います。その理由?
英国を ひとつの会社と想定してみましょう。その会社の予算が設定された後に 社長 又は 役員が どうしても参加しなければならないプロジェクトが出てきたから 特別借り入れをし それを予算に廻してくれ と頼んで来た場合 財務部のトップは どういう判断を下すべきでしょうか?   そのプロジェクトの重要度 等 判断材料は たくさんあると思います。しかし 社長がやりたいjumeeと言うから 断れずに借り入れ、また 数ヵ月後に 役員がやれと言ったから 借り入れ、こういう行為を財務部が繰り返し行なっていたら この会社の将来は非常に危ぶまれます。一度決定された予算案を順守する事が出来ない、社長の提案にNO!と言えない財務部を持っている会社は その会社の運営自体が社長の<遊び場化>する危険性があります。

ブラウン首相が 最低所得税率廃止に伴う所得減を補う為に低所得者用特別手当てとして 270億ポンド宛てる と発表した時 どうして ダーリング氏は ”ちょっと待った!”をかけられなかったのでしょう?この手当ての良し悪しを言っているのでは ないんです。しかし これ以前に 多数の<手当て><所得補助>案が出ていましたが それらは 全く無視で よいのでしょうか?具体的に例をあげれば 低所得者特別手当に270億ポンド使える(もちろん 借金ですが)のであれば 最近のガス/電気料金の値上げに苦しむ年金所得者へ 特別手当金を払う事が どうしてNOになったのか?公務員給与上げでストライキしている公務員組合が ”オイ、270億ポンドあるんだったら 俺達の賃上げ案を どうしてNOと言ったんだ?” と抗議してくる事も十分に有り得ます。ブラウン首相が 低所得者用特別手当て270億ポンド と提案して来た時に ダーリング財務相は ”いやぁ 最近の補欠選挙連敗を挽回する為にも 低所得者用特別手当てを実施したいのは 十分に理解出来ますが、もし それを実行したら もろもろの未決(手当て/賃上げ)案は どうなるのですか?今の時点では 低所得者用特別手当てが最優先事項とも思えませんし これ以上 国債発行は 無理です” と言えなかったのか?いじわるな見方をすれば ブラウン首相は NOと言えない人を財務相に選んだのでしょうか?(それが 世間一般の見方ですが......................)

野党:保守党にしてみれば 労働党が 簡単に270億ポンドの手当てを実行に移すなら 自分達も全額借り入れを前提として 次回の総選挙の選挙公約として大幅減税を取り組む そして 医療/教育予算を大幅上乗せ なんて バカげた事を言い出さないとも限りません。

イギリス人の共通した見方は ブラウン氏は 財務相としては最高の人材だったが 彼の性格が首相として成功するのを邪魔しているというものです。性格とは 反対意見を受け入れるのが下手、即決が出来ない、他人に仕事を任せておけない、強情、ストレスに弱い 等のようですね。そして ブラウン氏は首相でありながら 実は(隠れた陰の)財務相でもあり ダーリング氏は ただのスピーカーに過ぎない というものです。つまり ブラウン氏は 首相/財務相 2つの仕事をしているのですね。

最近 労働党内部から ブラウン首相のままでは 2010年の総選挙には勝てないから 首相交代を示唆する動きが出ているそうです。しかし 野党:保守党は ブラウン首相が首相のままで総選挙に望みたい意欲マンマン。簡単に勝てるからでしょう

ps コメント たくさん頂きました。ありがとう!実は 昨日 大幅に損失を出し 爆死状態です。で 今週は もう取引出来ません。その代わりと言ってはなんですが これから 子供を連れて レストランに行って来ます。帰って来たら 必ず お返事します。Wakaさん 私 リンクしてなかった事 いまはじめて気が付きました。帰って来たら 真っ先にリンクします。Wakaさんサイドは リンク済みでしたら この場を借りて ありがとう!

行って来ます

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[ 2008/07/31 19:46 ] 政治 | TB(0) | CM(6)

アラブ人の大好き通貨

昨日(月曜日)は 外出の為 全くニュースをチェック出来なかったので 今朝 いろいろなニュースソースを調べていました。そして おもしろい記事を発見happy

ドイツ銀行によるレポートなのですが  中東諸国のディーラーや投資家が 自行のオンラインブローカーを通して どの通貨を取引する傾向が強いかについて書かれているものです。

今年第1四半期
1番人気取引通貨 ユーロ/ドル (全体の37%)
2番目人気通貨  ドル円     (24%)
3番目人気通貨  ポンド円    (17%)

今年第2四半期
1番人気取引通貨 ユーロ/ドル (全体の34%)
2番目人気通貨   ポンド/ドル  (28%)
2番目人気通貨   ドル円     (28%)
4番目人気通貨   ポン円    (%不明)

いずれの四半期も 上位3通貨で このブローカーの出来高80~90%を占めています!

私が ’おもしろい’という言葉を使った理由は 中東で こんなに円取引がされていたという事実 。そして ロシアに次ぎ 中東もポン円を翻弄している  という事実です。

古い話しで恐縮ですが 私が現役だった1990年代から2000年にかけては 円取引と言えば 日本人  (生保に代表される機関投資家、簡保、輸出企業 等) が メインプレイヤー。そして その次に ヘッジファンドや海外の年金運用者をはじめとする投資家  が来るという感じでしたね。しかし 時代が変われば 主役も変わる。

皆さん 驚かれるかもしれませんが 私は日本人ですが円取引をする事は 非常に稀です。日本に住んでいないと 円そして日本を取り巻く特殊事情が把握出来ないから というのが 今までの私の理由(言い訳?)でした。しかし こういう数字を目の当たりにすると 日本の特殊事情もへったくれもないんですね.......... 正直 ロシアや中東のオッサン達に いたぶられながら  円取引をする気 ないッス、私。ますます 円取引から遠ざかるN20でした
 
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[ 2008/07/29 18:35 ] マーケット | TB(0) | CM(11)

とことん追い詰められた英財政事情 その2

ごっつぁんです。その2に参りましょう

まずは その1で説明した財政安定化規律に於ける新たな財政ルールをもう一度復習します

<新たな財政ルール>
ゴールデン・ルール
・景気の循環を通じて、政府の借入れは投資目的に限り行い、国債発行額は純投資額(グロス投資額―減価償却)を超えてはならない。

サステイナビリティ・ルール
・景気の循環を通じて、ネットの公的債務残高を 対GDP比で安定的かつ慎重なレベルに保つ。

◎サステイナビリティ・ルールに関しては、現在 政府は、ネットの公的部門純債務残高が対GDP比で40%以下のレベルにあることを目標としています (これは、大蔵省の公的サービス合意において明らかにされているものであり、何らかの法的意思決定を経たものでは ありません)


果たして GDPの40%というのが どのくらいの規模なのか知る為に 英国のGDPサイズを調べてみました。ウィキペディアによりますと 2007年度GDPは 2兆7,720億ドル、単純計算で ポンド/ドル 2.0000で計算すると 1兆3,860億ポンド です。上記のサスティナビリティ・ルールを適用しますと GDPの40%=5,540億ポンドがネットの公的部門純債務残高の上限になります。

アッ、ちょっと待ってください。今 英統計局のホームページをうろついていたら 見つけました。

2008/9年度ネットの公的部門純債務残高対GDP比40%の上限 5,810億ポンドだそうです。逆算すると 英国GDPのサイズは 1兆4,525億ポンドとして計算していますね。

で 言いたかった事は 先週金曜日(18日)に発表された6月分PSNB (Public Sector Net Borrowing) 公共部門純借り入れ高は92億ポンド、ネットの公的部門純債務残高は5,553億ポンドとなり 対GDP比38.3%と 上限40%へ大接近。

ちなみに 1980年代半ばから現在までで ネットの公的部門純債務残高対GDP比 最大は 43.8%(1997年度)、最小は 29.8%(2002年度)という数字が 統計局のホームページに書かれています

ここで問題なのは ネットの公的部門純債務残高対GDP比が40%を越える事 ではなく 政府が40%上限を 更に上げるか否か なんです。 

その1にも書きましたが ゴールデン・ルール、サステイナビリティ・ルールともに 「景気の循環を通じて」達成しなければならない とされています。すなわち、これらのルールは毎年厳密に達成されなければならないというものではなく、景気の循環を通じて見た場合に、過去の財政状況の分析の上、及び将来の財政見通しの上の双方で達成されていなければならないということを意味します。次期総選挙を2010年(6月3日以前に実施)に控え 政府労働党は 増税や歳出削減を積極的に行なうとは到底思えません。だから 少しくらいGDP比が40%を越えたとしても なんだかんだ言い訳して終わりでしょう。特に 世界的な低成長率時代突入の現在 税収は低下し 借入額が増えてしまう事に ある意味では英国全体が不感症になるかもしれません。 しかし ネットの公的部門純債務残高対GDP比率を上げるという事は 将来 景気回復した場合にも 必要以上の借金をしながら国家財政を取り仕切る事になる危険性があります。

とりあえず どういう形(GDP対比率を40%以上にするか否か)になるにせよ 財務省は現在 土台となる資料作りの最中で 仕上がるのが早くて9月末になるそうです。

18日にPSNBの数字が発表された後 FT紙が「英財務省がブラウン英首相の財政規律を変更し、政府借入を増やすことを検討」と報じました。その後、英財務省はその報道を「全くの憶測」と否定しましたが そのまた翌日 ダーリング財務相は この比率変更について 既に数ヶ月に渡り 協議していると漏らしてしまい ポンドメチャ売りされました

次回その3は この件に関する私の個人的な意見を書かせて頂きます

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[ 2008/07/25 18:23 ] 政治 | TB(0) | CM(2)

補欠選挙投票日

お早ようございます
うっかりしてました。本日 スコットランド グラスゴー東部選挙区で補欠選挙がある事 忘れてました。

私はスコットランドの事 よく分かりませんし グラスゴー東部選挙区 というところが どういう地域なのか 全く知りません。Skyニュースの記事を読むと 次のように書かれています

グラスゴー東部選挙区
2005年に行なわれた同地区ので補欠選挙の投票率は 48.2%
この地域の失業率 6.7% (スコットランド全選挙区内で 2番目の高さ)
選挙区住民の 56.7%が車を持っていない
選挙区内の13.2%の家庭が 片親家族

片親家族は 英国中 充満してますので これだけでは 何も判断出来ませんが、住民の半分以上が車を保有していないと言うからには 貧困度が割りと高い地域と見て間違いないと思います。と言う事は 労働党支持者が多いと想像されます。

スコットランドという地域柄 SNP (Scottish National Party スコットランド国民党)支持率が高い為 労働党地域とは言え 苦戦が予想されます


ps 全く 補欠選挙とは関係ありませんが、昨日からのポンド買いの背景には 英企業買収話しがあるようです

1)フランスEDFによる英Britishエナジー買収話し  総額 110億ポンド
2)スペインBBVAによる英HBOS買収話し   総額 150ポンド+


この噂話により ユーロ売り/ポンド買いが加速した模様です

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[ 2008/07/24 17:25 ] 政治 | TB(0) | CM(2)

とことん追い詰められた英財政事情 その1

日本では 全く注目されていない英経済指標のひとつにPSNB (Public Sector Net Borrowing) 公共部門純借り入れ高 という数字があります。一番 新しい数字(6月分)が先週金曜日(18日)に発表され それが週末の新聞を賑わしていました。今回は PSNB そして英労働党政権の財政規律に関して 記事を書いて行こうと思います。かなり長くなると思いますので 2~3回に分けて書きますね

1979年に成立したサッチャー政権は、戦後の国有化政策のツケとも言える「英国病」(行政の肥大化、高福祉・高負担、強い労働組合、経済の低生産性等)への対応が最優先課題でした。サッチャー政権は このような状況に対応するために 大胆な行政改革積極的な民営化を実施した事は ご存知の方も多数いらっしゃると思います。サッチャー政権が1990年に終焉し 同じ保守党のメージャー政権が発足。この政権下では財政面でも ある程度の余裕があった為か 行政サービスの質の維持/向上にも配慮されるという変化が生じ 国民を行政サービスの「消費者」としてとらえ、そのような「消費者」のニーズに的確に答えようとする姿勢へ変化していきました。

そして 1997年5月に労働党:ブレア政権誕生。新政権の行政改革に関する考え方は、「大きな政府」対「小さな政府」という従来の思想的対立軸にとらわれるものではなく、国民にとって「よりよい政府」を作るという実用主義的なものへと変化していきました。1999年3月に、政府が今後の行政改革の在り方についての基本的スタンスを明らかにした白書 “Modernizing government”(政府の近代化)を発表しましたが そこにも書かれているように 「結果指向」の行政を目指すことが強く打ち出されています。

労働党は財政政策として 1998年6月に経済・財政戦略レポート(Economic and Fiscal Strategy Report)を発表し 国家歳出を ①向こう3年間の各年の歳出上限が定められる事項(DEL)と 単年度の歳出事項(AME)とに分ける ②このような予算事項の枠組みに合わせて、3か年を1タームとして歳出の総見直しを行い、その後3年間の歳出の枠組みを決定する という今までに例のない財政政策への取り組み姿勢を明らかにしました。このレポート発表の際の記者会見(1998年6月11日)で、当時のブラウン蔵相は、それまでの予算制度への反省点として、①長期的計画性を欠いた一年ごとの予算編成作業 ②長期的な資源配分を省みず、年末の性急な予算消化をもたらす単年度の予算制度 ③(行政活動の)結果ではなく、予算額のみに注目した増分主義的予算配分等を 指摘したそうです。

(具体的に言いますと 英国において、このような複数年度予算的仕組みが導入された背景には、それまでの<単年度予算>主義の下においては短期的な視野からのみ行政活動が行われ、そのために行政活動によって何を達成しようとするのかという結果指向の考え方が生まれず、予算等のインプットのみを重視する傾向があったことに対する反省。このような問題に対応するために、各省庁に対して、3年間の歳出の確実性と、その利用に関するある程度の裁量の幅を認め、それと引換えに 行政活動の成果を的確に生み出すことを各省庁に対して求めるという姿勢を鮮明にしました)

この<3ヵ年 1ターム>をベースにした労働党による税制/財政改革への取組みは その後 同年12月に 財政安定化規律(The Code for FiscalStability)の導入と これに基づいた財政運営、経常支出と資本支出との厳密な区分とに 特徴付けられて行きました。

財政安定化規律とは 何を指すのでしょうか?
財政安定化規律においては、それまでの不適切な財政運営が経済の不安定化要因となってきたとの反省に立ち、財政運営の基礎となる考え方として、安定、透明、責任、公正、効率という5原則が打ち出されてます。また、財政は明確な目的とルールに基づいて運営されるべきとされており、これを受けて 政府は新たな財政ルールとして、ゴールデン・ルールと、サステイナビリティ・ルールとを定め、その後の財政運営はこれらの基本的ルールに忠実に乗っ取った形で運営されて来ました。

<新たな財政ルール>
ゴールデン・ルール
・景気の循環を通じて、政府の借入れは投資目的に限り行い、国債発行額は純投資額(グロス投資額―減価償却)を超えてはならない。

サステイナビリティ・ルール
・景気の循環を通じて、ネットの公的債務残高を 対GDP比で安定的かつ慎重なレベルに保つ。

◎サステイナビリティ・ルールに関しては、現在 政府は、ネットの公的部門純債務残高が対GDP比で40%以下のレベルにあることを目標としています (これは、大蔵省の公的サービス合意において明らかにされているものであり、何らかの法的意思決定を経たものでは ありません)

政府は、80年代末から90年代初めにかけての財政運営において、景気循環の影響を十分考慮しないまま 財政緩和が行われたことが、経済の不安定性を高めたとの反省から、財政運営において景気循環を十分に考慮しつつ、慎重な態度で運営するべきとされています。このような考え方を受けて、ゴールデン・ルール、サステイナビリティ・ルールともに 「景気の循環を通じて」達成しなければならない とされています。すなわち、これらのルールは毎年厳密に達成されなければならないというものではなく、景気の循環を通じて見た場合に、過去の財政状況の分析の上、及び将来の財政見通しの上の双方で達成されていなければならないということを意味する と理解していいように思います。非常に グレーな部分ですよね、これは。

この続きは また後ほど

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[ 2008/07/22 22:46 ] 政治 | TB(0) | CM(0)

明日 書く予定の記事

お早ようございます

早いもので 6週間の水泳教室も 本日が最終日となりました。
クロールを習いに行ったのですが 思いがけなく 背泳ぎが自分に合っているのを発見し ルンルン気分です。もちろん クロールも 頑張りますよ!とりあえず 背泳ぎで 100メートルは泳げるようになりました。しかし 水泳の指導員の方も仰っていましたが みんな <楽に泳げる日> と <どうも 今日は泳ぎが上手く行かない日>があるそうです。私も 腰を悪くするまで 週4回 5マイルづつ(8キロづつ)走っていたのですが やはり <一生 走り続けられるのではないか?>と錯覚するほど 楽に走れる日と <500メートルくらいでゼイゼイしてしまう日>と 極端でした。水泳も そうなんですね。焦らず 2012年ロンドンオリンピックを目指して 地道に頑張ります

水泳教室の後 いつもの 算数教室へ行きます

明日か あさって 時間を作って 英国財政規律変更の危険性について 書こうと思います。腐ってます、イギリス

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[ 2008/07/21 17:57 ] 未分類 | TB(0) | CM(8)

御願い!

今日わ。
早速ですが 業務連絡(?)あり

私のブログの読者の方で 商品取引(特に オイル関連)をされていらっしゃる方 いますか?私 処々の理由があり 英クルード油、米クルード油、ガソリン、高熱用オイル 等 私のブローカーさんが プライスを出してくれるものの取引を開始する予定なんです。為替も もちろん 続行ですよ!

もし 商品取引の先輩がおられましたら 是非 御教授頂けたら と思いました。
コメント欄 又は このブログ左側にある<メイル フォーム>から直接 私にメイルを送って頂けましたら 非常に幸せです

土曜日 いつもの算数教室のお手伝いの日ですので そろそろ準備します
よい週末をお過ごし下さい

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[ 2008/07/19 18:43 ] 未分類 | TB(0) | CM(11)

英国連邦公務員ストライキ

英国連邦(イギリス、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)全域に渡り 公務員の賃上げ要求ストライキが昨日より始まりました。既に 2.45%賃上げ合意というニュースを いつだったかに聞いたような記憶があるのですが、よく調べてみたら 組合側は 最近の過酷なインフレを考慮し 6.0%賃上げを要求、折り合いつかず スト突入 と言った具合です

今回のストは ブレアー前首相が政権についた1997年5月以来 最大規模。ストライキと聞いて すぐに思い出すのが 今から5~6年前に行なわれた消防士によるストライキ。英消防隊組合は ナント 40%の賃上げを要求。その頃は 街を歩いていると 消防服を身に着けた消防士達が ”私達の賃上げ要求に協力を!”と叫びながら 署名運動をしていました。私は 署名しませんでしたよ。

イギリスの公共機関労働者達の給料が低いのは事実です。消防士だけではなく 教師、警官、看護婦等 数え上げたらきりがない。私の凄くよく知っている人で 警官がいるのですが 4日間日勤/夜勤を勤めると その後 3日間 お休みになります。そのお休み以外に もちろん 有給あり。その人は 結構 地位が上なので 今後一切 夜勤無し、有給も使わないとダメだから 1ヶ月日勤のみ労働日数10~12日、それ以外 お休み という具合。給料いくら貰っているのか聞いた事ありませんが 住宅ローン手当て等 各手当ては付いているようです。定年後の年金は 優遇されているという具合。悲壮感ないんだよなぁ~、全然。

私が消防士ストライキ協力署名しなかった理由は 消防士の給料が安いのではなく イギリスの階級制度が残っている限り 公共機関労働者に属する者の給与所得が一般サラリーマンより低いという事は避けられない事実だと思ったからです。言葉がきつくなるかもしれませんが、消防士という職を選んだ時点で 給料は低いと分かっていた筈です。なんだか 上手く言葉に言い表せないんですが <生活者>としての私は 消防士の生活苦を理解出来て同情もしますが <納税者>としての私は 勘弁してよ..... と思ってしまうんですね。

今回 公務員ストライキと前後して 英国の代表的な3つの組合(Unite,GMB,Unison)が 高給所得者を対象とした所得税上げを叫び始めました。正式には 来週予定されている”次期総選挙に向けての労働党政策協議会”の席で 持ち出される議題らしいです。内容としては 年間所得10万ポンド以上の人を対象に 現在所得税率としては最高税率40%を 50%へ上げ それにより得られた税収入を低額所得者対策に使用する というもの。正直 冗談じゃないぜ!と声を荒げたくなりますが 私が叫んだところで 何も変わりません。

日本人の大好きな”そもそも論”を始めますと、そもそも英国労働党は 1900年 イギリス労働組合会議(TUC)、社会主義団体、協働組合などが協力して結成されました。そして現在でも労働党は、団体加盟している労働組合、社会主義団体などの各種団体、地区労働党の連合組織として運営されています。当たり前と言ってしまえば 当たり前なのですが、最大の支持基盤は労働組合であり、彼等による”政治活動基金=政治献金システム”が 労働党財政の90%*を占めると言われています

*この数字なんですが 調べる記事/解説等により 40~90%と分かれます。流石に 90%は ちょっと....無理 ありますよね。しかし 最近の労働党支持の低迷振りを反映してか 労働党への政治献金者が激減しているそうで、以前 献金した金 返せ!と裁判起こす個人献金者や 今後の献金を凍結する動きが 後を絶たないという話しもあります

で、話しをもとに戻すと、労働党にとって組合の存在は 政治献金に留まらず、圧倒的な動員力を示す労働組合の選挙協力は欠かせないものです。これらの事は 労働組合の政治活動としては当然のことでしょうが、見方を変えると 労働組合は強力な圧力団体であり 金と人を提供することで政党をコントロールしようとしている という考え方が出てきても不思議ではありません。日本の政治ほどではないにせよ「応援しているのだから自分たちの要求を聞くのは当然ではないか」というような見方を助長することにもなりかねません。総選挙がそう遠くない現在 そして 労働党始まって以来の最低支持率に悩むブラウン首相、もしかしたら 私達の生活をますます苦しくさせるようなエゲツナイ税制改革を発表する事になるのでしょうか?本気でイギリス脱出考え始めざるを得ないN20でした

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[ 2008/07/18 22:40 ] 政治 | TB(0) | CM(5)

今日のマーケット

お早ようございます
本当は こんな朝早く ブログを更新する余裕ないのですが あまりの急激な動きを目の当たりにし 手短に書く事にしました。昨日全然 マーケット見てませんでしたし 算数教室のから帰って来て そのままPC付けずにDVD観て寝てしまったので 今朝起きて ポンドレベルに吃驚!

後だしジャンケンのようで 申し訳ありませんが、ポンドについて書きます
2.0000台に乗るまでは 米系をはじめとして それなりの売りが出ていました、たぶん オプション関連玉だと思います。しかし 昨日のPPI Output 年率30%近い数字を目にし それでも ポンドを売る人がいるのであれば その人は 余程の度胸持ちか 底なしのアホですね。
最近のインフレ懸念より 英政府・中銀は 利上げしたい、でも 景気の腰を折るので それは出来ない。だから 自国通貨ポンド高は 大歓迎なんだと思います。それもあって このポンド高に関して 英国政治家・中央銀行からの(ポンド高牽制の)口先介入は 入らないでしょう。(英産業界からの懸念発言は十分に有り得ますが...)

それに反して 欧州はどうでしょうか?このユーロ高を屁とも思わない国もあれば 死活問題になっている国もあります。今までは 米国発のサブプライム・クレジットクランチにばかり目を取られたいた投資家も 欧州の景気後退振りを無視する訳には行かない状況になってきたと思います。スペインを例に取れば 不動産関連の失業者は 毎週10万人にも上るという記事を読みました。今回のインフレは世界共通ですので ECBも出来れば ユーロ高によりインフレを相殺したいはずです。しかし レベルが高すぎますね。(私が決める事では ありませんが.....笑)
今後 欧州各国の政府首脳から ユーロ高を牽制する発言が飛び出し 下手すると 実弾介入も出るかもしれません。

だったら ユーロ売ればいいじゃん という意見も当然出て来ます。私も その一人なんです
しかし ちょっと待ち! ドル円が79円台まで行った時を考えてみると マーケットが100円割れた時に 90~80円と言う予想が出回っていました。中には 70円、50円というのも ありましたが 100円が割れ 98、96円が割れた途端 毎週2円+落ちて 80円まで一気に行きました。それと同様に ユーロも 一番最初の1.60台記念パーティー時点では マーケット参加者も ブレーキを踏みながら 参加でしょうが 一度 1.60台に目が慣れて来ると 介入が出なければ 1.65 そして 一瞬 1.70とか言うレベルまで断末魔の吹き上げをしても 全くおかしくありません。究極のオーバーシュートですね。だから 私は ユーロが売れません。たぶん 今日明日にも ドル買い/ユーロ売りの必要性を述べた 各銀行のアナリスト・レポートが出てくるに違いありません。ここからは 欧州要人発言に 今迄以上に注意を払って行きましょう

ポンドに話しが戻りますが 今日みたいな日は ショートから入るのは 危険です。一度 狂うと 落ち着きどころを探すまで意味不明な動きをする通貨です。多分 PivotもEWレベルも 全く意味を成さない相場展開だと思います。くどいですが この通貨 こういう動きの時は 落ち着くまで 待って下さい。合併絡みのポンド買いの話しも出てます。

コメント たくさん ありがとう! ちょっと これから外出ですので 帰ってきたら お返事させて下さい。ありがとうございます!

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[ 2008/07/15 18:04 ] マーケット | TB(0) | CM(6)

米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)

今週に入って 以前からきな臭い噂で持ちきりだった米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が 崩れて来ました

事のはじまりは9日(水) WSJ紙が 両社が資金調達できなかった場合の対応策を米政府が緊急協議しているという報道でした。

そして 10日(木) NYタイムス紙が米政府高官の話として、ファニーメイとフレディマックについて、経営不安が深刻化した場合に備え、両社または1社の国有化が検討されている (政府の管理下に置く計画がある) と報じました。同紙によると、政府が検討している国有化計画では、国による株式の買い取り価格はほとんどゼロとし、株主責任を明確化する。その上で、公社が保有または支払い保証しているローン債権で発生する損失は国民負担とする という内容。

正確に言ってしまえば これらの報道が出る前からずっと やばいって話しには なってたんです...... と言うのも 両社は、民間金融機関から住宅ローン債権を買い取って証券化するのが中核業務で、米国の住宅政策を支えてきた格好になっていたのですが 長引く住宅不況でローンの焦げ付きが急増→両社の資産は劣化→巨額の資本増強を迫られるとの観測が強まっていたんです。しかし 株価下落が激しく 存続に必要な増資を行う能力をめぐり投資家の懸念が高まっていた矢先の報道となってしまいました。ちなみに 両社は住宅ローンの焦げ付き急増で1-3月期には3・四半期連続の赤字を計上。

この報道を受け 米連邦住宅公社監督局(OFHEO)ロックハート局長は ”両社は十分な資本と利用可能な資産を持ち、市場での借り入れもできる状態にあると指摘しました。しかし このオジサンの言葉には 誰も耳を貸さず 両社の株価は 1991年来の安値更新。これにより 両社が今後 住宅ローンを買い取り、ローン金利の上昇を抑制するため必要となる資金の調達能力がかなり抑制されてしまう事になり 住宅関連株も続落。まぁ 冷静に考えれば 当然ですよね。これだけ株価が下落しちゃえば 増資とかしても投資家は飛びつかないでしょうし そういう形で株を希薄化してしまえば 他の<危ないと噂されている>金融機関の株価も連動して下落スパイラルを起こす可能性ありますよね。そうなれば 米国に限らず 世界的金融システム不安の引き金にもなりかねない。慎重に事を運ばなければなりません、これは.....

で 偉そうな能書きは この辺にして 次に行きますよ。
この日(木曜日)は バーナンキ米連邦準備理事会議長が下院金融委員会で証言を行なった日だったんです。世界中の人達が バーナンキさんの発言に耳を傾けている最中 とんでもない所から オットット発言が...... それは プール前セントルイス地区連銀総裁でした。 おっさん ブルームバーグのインタビューで、ファニーメイとフレディマックが「破たん状態(insolvent)」にあり、米政府による救済が必要になるかもしれない って 言っちゃた..........私は とにかく バーナンキ君に専念していたので ”バーナンキ君 特別に株価を下げるような発言してないけどなぁ”と 訝しげに画面を見つめていたんです。まさか プール前総裁が Insolvent なんていう言葉を使っているとは知りませんからねぇ...... 次は もっと手の空いている時に発言して って 頼みたくなりました、この人に......

そして 本日11日(金) 両社の株価が、寄り付きで50%近い急落。理由は両社が国有化された際には、株式の買い取り価格はほぼゼロになるとみられる為、投げ売りが殺到。

ポールソン米財務長官は声明を発表し、「現在の形態のまま支援することが最優先の課題だ」と述べ 国有化観測を否定。現行の民間株式会社という枠内で立て直しを図る考えだと 姿勢を明確にしました。しかし 逆の見方をすれば 国有化でないのであれば 経営不安悪化説が再燃。何をやっても ダメな時はダメですよね、本当.....

ベアー・スターンズ、最近では リーマンブラザーズと 米金融監督の枠組みが時代遅れであることがはっきりとしてきました。今後 市場の監督と市場の規律向上は避けて通れない道です。しかし 運悪く 今年は11月に大統領選挙を控えている為 規制改革が年内に行われる可能性は低い模様です。そして バーナンキ君やポールソン君が投資銀行破たんに備えたシステム作りの必要性に言及していることについて ”事実上、米系の投資銀行のいくつかが、今後、苦境に陥ると、予めマーケットにメッセージを出しているとも言える”というイジワルな見方をするアナリストも出てきました

アメリカに限らず 世界的な現象として 大方の企業は減益方向に収益見通しを下げる可能性がありますから 株から債券への資金シフトは当然起こります。そして 債券と言っても 長期より短期、格付けの悪い国よりも よい国 という資金の流れが鮮明にならざるを得ないですよね。あと キャッシュ比率は 今後も上がり続けると想像されます。こういう時って 収益を上げる事よりも 資産の安全性を高める事に重点が置かれるからです。ないとは思いますが 最後の手段として 米政府はPPTで株価操作する可能性も捨て切れません。そこまで 事態は深刻化しているように見えます.....

欧州でも 最近 各国が国債たくさん発行しているのですが、本日予定されていたスペインの15年債かな?(10年債だったかも...) 発行取りやめになりました。市場環境がよくない というのが理由でしたが 不動産ブームで湧きに湧いたスペインですが 最近の住宅市場の低迷で 毎週10万人という失業者を出しているという報道があったくらいです。スペイン政府は 資金面での<最後の救済主>が 自国の中央銀行なのか 欧州中央銀行なのか という素朴な疑問を投げかけているそうです。

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[ 2008/07/12 03:31 ] 政治 | TB(0) | CM(7)

為替に関係ない話しで ごめんなさい

イギリスの義務教育は16歳で終了します。義務教育終了時に行なうGCSEという国家試験が終了し まだ 顔に にきび一杯の若者達が 社会へ旅立っていく時期になりました。社会へ旅立つ前の実地訓練とも言える<職業実務経験>というものが 学校教育課程で義務付けられています。

うちの娘も GCSEを3週間前に終え 今までの”どっぷり勉強漬け”から一転し 毎晩パーティー漬けになっておりました。しかし 今週から <職業実務経験>開始です。彼女の学校のお友達は 短い人で1週間だけ、長い子でも2週間。しかし うちのは 3週間申し込みました。この実務経験は 通常 自分が将来つきたい仕事 又は よく分からないけど漠然と憧れている仕事を提供してくれる会社へ ”どうか 私に実務経験をする機会を与えて下さい” という手紙に履歴書を添えて 3~4月に送付。しかし 現実は厳しく この手紙を出しても 返事を貰える人は ほぼ皆無。万が一 返事が来たとしても ”既に実務経験者の応募数が多く 予定人員が一杯になったので 今回は御期待に添えません。あしからず”という断りの手紙。結局 親、親戚、友人の両親などの つてがある人以外 希望職種を経験するのは 非常に難しいのが実情のようです。

娘の学校は この<実務経験>を重要視しており、毎年 14歳以上の生徒を対象に 約50~70種の職業紹介をするキャリア・ガイダンスの夜を設けています。不思議な事に それだけ多くの職種全てに 娘の学校の卒業生か 在校生の父母、親戚の誰かが従事しており 在校生達は自分が興味ある職業についている人の前に列を作って並び 自分の順番になったら 質問をしたり 話を聞いたりします(一人10分以内)

ここ3年くらいは 金融業界、特にトレイダー/ディーラー希望の子供が多く 銀行、投資銀行、ヘッジファンド、ブローカー、投資顧問の机の前には 医者や弁護士と同じくらい 長い列が出来ます。卒業生や在校生の親で お医者さんになった人は掃いて捨てるほどいるのですが、女子校のせいか ヘッジファンド とか ブローカーとなると 娘のクラスメートのお父さん、他のクラスのお父さん2人 そして 1年上の生徒のお父さん これしか いませんでした。

娘は 3週間 実務経験をしますが 今週は 某欧州系銀行の為替ディーリング・ルーム、来週は 米投資銀行の投資顧問部、最終週は 上記の 株式ブローカー(1学年上の子のお父さんの会社)と決まりました。

とりあえず 今週月曜日から 某欧州系銀行のディーリング・ルームに行っています。朝6時半に起きて ディーリング・ルームには 7時45分に到着。それから みんなのミーティングを聞いて 毎日 違うセクションの人にお世話になるという感じのようです。月・火曜日はセールス・デスク、水曜日はオプション・デスク そして 今日木曜日は スポット・デスク。先程 メイルが来たのですが スポット ユーロ/ドル・ディーラーの横に座る機会に恵まれたけど 最初は ディーラーさん ”どうして こんな小娘の相手 しなきゃ いけないんだよう”という不満顔だったそうです(笑)。しかし 少しづつ慣れてきたら ”お前もポジション持て。ユーロ1本(100万ユーロ)好きにやっていい。でも ストップは 10ピップだからな”と言われたようです。今週月曜日から毎日 家に帰ってくるなり その日に言われた事で 理解出来なかった事を 私に質問していたので 今日 ”ストップが10ピップ”という事も理解出来た と言っていました。

ユーロ売りから入ろうと思ったけど 上がるの待ってたら下がってきたので 逆に 買いで入ったら 即刻 ストップ。1,000ドルのロスを引きづったまま セールスの女性と近くの日本食レストランへ行き お寿司を食べて 慌てて BoE直前に帰ってきたようです。そこから ユーロ 1.5700でロング。彼女は恐いから 1.5720辺りで 利食いしようとしたようですが 担当ディーラーさんが そのまま 引き続き 彼女のポジションを見ていたようです。彼女は バーナンキ・タイムから セールスデスクの手伝いをやらされ ポジションは 結局 1.5780近辺で利食った模様。私より ずっとお上手です(笑)

彼女は ディーリング・ルームの雰囲気が大好きだ と言っています。でも ディーラー全員が凄く恐い人達に見えて 何か聞かれても 即答出来ない と悩んでもいました。まぁ 16歳の女の子から見たら お兄さん、おじさん達が恐く見えるのかもしれませんね

ひとつだけ我慢ならない事がある というので 何だろうと思って聞いたら いつも 誰かが オナラをしている事だそうです(爆)。そういえば 私が働いていた時も ゲップとオナラが よく聞こえて来ました。こういう事って 変わらないんですね、困ったもんだ........

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[ 2008/07/11 02:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(10)

英中央銀行金融政策理事会

英中央銀行(BoE)金融政策理事会が本日より2日間に渡り 始まりました。明日木曜日 ロンドン昼12時に政策金利が発表されます。ロイターによると 72人のアナリスト全員が 変更なし との予想をたてているそうです。私も今回は 変更なし予想です

変更なしだったら ポンド どうなるんですか絵文字名を入力してくださいという素朴な疑問を みんな 持ちますよね、私も 同じです。先日 頂いたコメントの返事にも書いたと思うのですが ポンドって 今年になってから ファンダメンタルズでは売り、テクニカルで買い という相反する力により あっちに引っ張られ こっちへ押しやられ を繰り返してるように感じます。昨年11月に2.11をつけてから 年初には1.9336まで落ちました。5月に再度1.93台へ突入しておきながら 安値更新に失敗、しかし マーケット参加者は 戻ってもたかが知れてる、もう流石に 2.0000台は無理だろう と決めかかり 買いから入ろうとする人は皆無、みんながみんな 上がったら売り、更に上がったらナンピン売りの繰り返し。ナンピン売りの翌日 朝起きて ポンドが全然下がってないのを見て なんでやねん  気味悪くて 損切りカナシイ という展開だったと思います。ストップ用の買い以外 一体 誰がポンドを買っているのか?英国籍企業合併の為のポンド買い以外にも需要はあるのか? jumee☆whyL

IMFが発表した数字で面白いものがありました。 IMF 世界各国の中央銀行保有の外貨準備金の内訳です。リンクを貼っておきましたので 時間がある方はご覧下さい。

下記の数字は 全て 百万ドル単位です

1999年第1四半期
外貨準備金合計 1,606,057
ドル建て      882,325
ポンド建て      34,015
ユーロ建て     224,936

2006年第1四半期
外貨準備金合計  4,357,993
ドル建て       1,952,973
ポンド建て       115,857
ユーロ建て       720,098

2007年第1四半期
外貨準備金合計  5,362,392
ドル建て       2,257,764
ポンド建て       154,960
ユーロ建て       879,752

2008年第1四半期
外貨準備金合計  6,873,920
ドル建て       2,723,029
ポンド建て       203,067
ユーロ建て     1,158,409

2006年第1四半期~2007年第1四半期の1年間に於ける増加率は 外準残高全体 +23.0%、ドル+15.6%、ポンド +33.8%、ユーロ +22.2%。2007年第1四半期~2008年第1四半期の1年間に於ける増加率は 外準残高全体 +28.2%、ドル+20.6%、ポンド +31.0%、ユーロ +31.7% となります。つまり ポンドはここ数年ずっと 30%を越える伸び率を示しています。たぶん これは ポンドが他の主要通貨に比べ 常に高い水準の金利を維持している事によるのかもしれません。こういった外準用のポンド買いが後を引かない為 ポンドは金利水準が今後 大きく下落するというコンセンサスが一般的になるまでは いくらファンダメンタルズが悪くても 大暴落が望めません

それでは いつになったら <期待の>大暴落が起こる可能性が出て来るのか ですが、一番早い時期として 8月発表のBoE四半期インフレーション・レポート辺りと睨んでいます。その理由は キング総裁をはじめBoE理事達は 年内インフレ4%台突入確実 という見方を崩しません。しかし 今 英国を襲っているインフレは 英国発のインフレではないので BoEとしても自国の金融政策のみで この世界的なインフレと戦うのは かなり無理があります。これは 主要国の中銀全体に言える事ですね。
もし 現在~8月のBoEインフレ・レポートを書く迄の間に インフレは現在同様 悲惨な状態だが 見方を変えれば 行き着くところまで行った感もある となった場合を想定します。その時 英国の景気後退が激しく このままで行けば リセッション入り確実、下手すると 戦後最悪のハードランディングにも なりかねない、雇用状態も 悪化するばかり という感じになれば BoEのインフレ・レポートには  ハードランディングを防ぐ為にも早期の利下げの必要性がある みたいな内容になる可能性は十分にあると思うんです。そして これが ポンド売り誘発の引き金になると 私は思っています。

しかし...................キング総裁がいつも仰っている事→英国は 経済成長率が下がり 景気活動が穏やかになれば インフレも下がる という事が気になります。私は経済の専門家では ありませんし キング総裁 (ノーベル経済賞候補になり得る英国の代表的な経済専門家) の意見に楯突くのも なんなんですが、この記事の中にも書いたように 今回のインフレはイギリス発ではないので 果たして どこまで BoEの金融政策で対応出来るのか 正直 かなり懐疑的です。と なると、イギリスGDPは下がるが インフレは上がりっぱなし=スタフグレーション, なんてこったうへー1 という事に落ち着いてしまう危険性も十分にあります。

ちなみに 昨夜 英商工会議所のオッサンが 明日の理事会での利下げ要求を出していました。私は このブログに何度も書いていますが イギリスの雇用市場にかげりが見え始めたら イギリス経済は落ちるところまで落ちる と今でも信じています。今年5月くらいまでは 住宅価格は下落、景気も悪いけど 雇用はしっかりしてる という中途半端な安心感がありました。しかし それ以降 英建築業界の大手3社が全て減益、人員削減を発表。そして 皆さんの御記憶にも新しい小売大手:M&Sの減益発表。これにより 建築業界だけでなく、金融・小売業界での人員削減も待ったなし状態 がいこつ になりました。こうなると イギリスは腰が弱いです。どこまで落ちるか 見守って下さい 鼻血

最後になりましたが ロイター社が行なった今後のポンド予想によりますと 半年後 1.90、1年後 1.87、一部では 来年の夏くらいまでに 1.85台 という予想も出ているようです

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[ 2008/07/09 23:47 ] マーケット | TB(0) | CM(5)

欧州 税制措置

世界的なガソリン、食料品高騰に対する緩和策の一環として 欧州委員会が税制措置を講じる可能性が出てきました。今すぐ 実施して欲しいものですが 次回のEU首脳会議が予定されている10月までに報告書をまとめ それから具体的な議論に入るようです

以前 このブログでも触れましたが 欧州連合加盟国はVAT (付加価値税、日本でいう消費税です) 標準税率を15%以上 (軽減税率 5%以上) にする事が義務付けられています。 それ以外の(私も あまり詳しくないのですが)たばこ税、酒税と言った個別の間接税にも それぞれの上下限や制限指令が定められております。

現在 EU加盟27カ国のうち 18カ国が それぞれ違ったサービや物品に対し VAT標準税率15%以下の税率適用がEUにより認められておりますが この<特別税率>の有効期限が 2010年に来ます。欧州税制審議長官 Kovacs氏は 2010年の期限が切れ次第 現在の(各国バラバラの)特別税率と適用可能サービスの統一化を目標に 各国との調整を図っている模様。これを合法化する為には 加盟国全体の満場一致が条件です。ここで 誤解のないようにお断りしておきますが、これは あくまでも オプションであり、あるサービス/品目に対する統一税率が15%以下に設定された場合 低い設定税率を選ぶか それとも 以前のままの15%以上の税率を選ぶかは それぞれの加盟国が選択でき 強制ではありません。例をあげますと 時計の修理代にかかる税率が<特別税率>適用項目に設定され EU議会で税率6%という特別税率が適用された場合 自国内で 特別税率を使用するか 以前のままのVATを適用するかは 加盟国各自の選択に任されます。

事実 ドイツやデンマークは これらの<特別税制>導入に対し 後ろ向きな姿勢カエルさん(ショック)を鮮明にしており 導入に前向きなフランスOKとの対立が懸念されているという声も聞こえてきます。ドイツやデンマークでは むやみに税率を減らすのは 国の税収入の減少に直結する為 特に 経常赤字に悩む国は安易に低い税率を導入すべきではない という慎重な姿勢を示しています。それに対し フランスは レストランの食事代に対して軽減税率適用を強く望んでいます。

追記になりますが 英国では 子供用衣料/靴、食料品(一部例外あり)、医療品(一部例外あり)、書籍、雑誌、新聞には 税金が かかりません。しかし それ以外は 日本の消費税の3倍以上の<17.5%のVAT>がかかります。イギリスに来た事がある方は 気が付いたかもしれませんが、こちらで スターバックスなどのお店に行って サンドイッチやケーキ類の棚をのぞくと 各品に2つの値段が付いています。ひとつは 持ち帰り用(ゼロ税率)、もうひとつは お店で食べる用(17.5%)の値段です。うちの娘はセコイので スタバに行き クッキーと飲み物を注文、その際 クッキーは持ち帰り、飲み物は スタバのお店で飲む と レジのお姉さんに言います。しかし 席に座ると こっそり クッキーの袋を開けて ボソボソ食べてます。たかが 40~50ペンスの違いでしかないのに...... このセコサ 一体 誰に似たのかしら???

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[ 2008/07/09 02:19 ] 政治 | TB(0) | CM(4)

お早ようございます

今朝の値動きについて 簡単にまとめます

本日は 韓国中銀が ドル売り/自国通貨買い介入を 10~15億ドルの規模で実施した模様。過去数週間に渡り 韓国をはじめ、タイ、インド、フィリピン、マレーシア等のアジア中銀達が インフレ対策も含め 大規模なドル売り/自国通貨買い介入をし続けています。本日のアジア時間は それらのアジア中銀が 外貨準備金残高調整の意味も含め 売ったドルの買い戻し(ドル買い)を 対 ポンド、ユーロ、円で実施しているという話しが出てきました。それで 主要通貨が対ドルで弱含む展開となったようです。

私は先週木曜日以来 取引をしていませんが、朝 為替、株、商品(原油と金、銀だけですが)を見比べて 驚いたのが 米株式指数の大幅下落に対し ドルの反応が鈍い。という事は ユーロ/ドルは 米株ではなく 原油価格連動の可能性が高い。それでは ドル円は どうかといえば これまた 米株連動してないんですね....あまり.....

しかし アジア中銀介入により アジア通貨高傾向がありますから ドル円、クロス円も同様に 円高傾向になってしかるべきでは ないか というのが 今朝最初に思った事でした。

ここからですが 昨日のドルインデックスの日足の形が非常に悪いので ユーロ1.5650近辺がサポートされる限り 一旦 1.5775~1.5835あたりまでの戻しが入って当然と見ています。しかし これも 全て 原油価格次第。原油価格に関しては 私 取引してないので よく分かりませんが 今回のG8で 何か出るという前提での価格調整以外の何物でもないように見えて仕方ありません。

ポンドに関しては してやられたという感が強いです。2.0000台に行く間に 何度 売っては切り また売っては切りを繰り返したトレイダーが多いのでしょうか?イギリスに住んでいる以上 ポンドは売りからしか入れない体になっています。しかし 過去数週間 ポンドは ファンダメンタルズでは 売りですが テクニカル的には要所要所のレジスタンスがブレイクし 買い となってしまいました。ところが 週末を挟んだ月曜日 ドル全面高で いきなりポンドは 欧州時間1.97台スタートです。3日(木曜日)の1.99台は 一体なんだったんだろう と呆れてしまいました、私

とりあえず ポンドに関しては 丁寧に上がったところを売るしかないです。今現在 日足の雲上限に張り付いています。これが上抜けて終わると 転換線目指し それが 抜けるかどうかを見極めるしか ないのかな....とりあえず 絶対に駄目もとオーダーとして 1.9965売りを入れています。

朝食 まだなので これから頂いて ジムに行ってきます
本日も頑張りましょう

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[ 2008/07/08 18:37 ] マーケット | TB(0) | CM(2)

++さんの御質問への解答です

今週 コメント欄で ++さんという読者の方から 質問を受けました

質問: イギリスでは 日本のように FXは流行っていますか? あと 税金の方も全然違ってくるのですか?

日本に住んでいると気が付かないのですが 一旦 外に出ると あれ?と思うのが <日本人は流行り物に飛びつく習性がある>という事です。別に悪い意味で言っている訳ではありませんので 気を悪くせずに読んで下さい。ある意味では 日本の<みんなで渡れば恐くない>という感覚に似ているのかもしれませんが 一度 誰かが流行らせると 国民総出で それに群がります。そして 国民全員が その専門家になります

日本人の異常とも言える<健康志向>にも似ているのかもしれません。私は2~3年に一度の頻度で日本へ帰国するよう心掛けていますが 帰る度に 健康によい!と言われる<何か>が流行っていて TVをつけると 毎回 みのもんた (私 あの人 苦手なんです.......)さんが まるで 自分が発見したかのごとく TVの昼番組で話してる。この構図は 全然変わっていないと思います。みのもんた と 為替取引を一緒にするのも気が引けますが 基本的には同じ発想だと思います。

イギリスに住んで20年になりますが この3~5年間くらいで 2つ そういう変化がイギリスでもありました。
1)国民全員 人気者シェフ化
イギリス人って あまり食べる物にこだわらない人達でした。しかし ここ5年くらい TVシェフと呼ばれる人気者の料理人達が登場し イギリス人全体が 俄然 グルメ化しました。まぁ これは いい事ですよね

2)国民みんな にわかインテリアデザイナー化
これまた TVの影響なのですが 聞いた事もないインテリアデザイナーが イギリス一般家庭を訪問し 家の中の模様替えをする。それと同様なものとして 自宅を売却する為に買い手に好まれるインテリア改造番組みたいなのが たくさんあって イギリス全体が にわかDIY、にわかインテリアデザイナーになってます

しかし 為替取引となると 流行とは言いがたいものがあります。いつだったかな...2006年か2007年の前半だったと思いますが どこかの新聞で為替取引をする女性達 (それも 主婦や若いお姉ちゃん達) という特集を組んだ事がありましたが それも 特に<流行>にはならず そのまま消えていった感じです。私の知っている人が 一般投資家を相手にしたブローカーで働いているのですが 彼に言わせると 新規口座開設者の約90~95%が 一年後までに消えていくそうです。

++さんがお聞きになった税金という点にも重なるのですが イギリスでFX取引をする場合 いくつかの手段があります。一般的なのは 日本と同じく レバレッジを効かせた外国為替取引です。私は やった事がないので 詳しく判りませんが 収益には 通常通り 40%のキャピタルゲイン税がかかる筈です。

英国特有の為替取引方法として スプレッドベット(Spredbet) というものがあります。これは 英国では<賭博>扱いとなる為 これから得られた収益には税金は一切かかりません(この取引は 英国納税義務者のみ取引可能)。スプレッドベットには 種類がたくさんありまして 為替が含まれる金融商品全般のスプレッドベット、スポーツベット(サッカーやクリケットの勝敗 又は サッカーを例にとりますと 試合開始後 何分後に誰がゴールを決めるか 等)、政治家に関するベット、不動産市場に関するベット 等 数え切れないくらいあります。2007年前半の時点で これらのスプレッドベット口座総数 15万口座と言われています。総人口6,000万人くらいですから 15万口座というのは 決して 多くないと思います

為替が含まれる金融商品全般スプレッドベットは (為替以外に)個別株、世界各国の株式指数、セクター別指数、各商品、エネルギー、貴金属、債券 これらの現物と先物取引が可能です。

それでは どうして 無税扱いのスプレッドベットが 日本の証拠金取引のように 流行らないのか? 理由としては そういうものがあるという事実を知らないし 調べようともしない、万が一 スプレッドベットの存在を知ったとしても 取引方法を詳しく調べる前に 面倒くさくなって やめてしまう 等 だと思います。

日本人は 3万円も5万円も出して 平気で商材を買っていますが、こちらでは そういう有料商材を見た事ありません(特に 探していないので もしかしたら たくさん あるのかもしれませんが.....)。MT4等のチャートをベースとしたインディケーターの組み合わせやシステム作りですと 無料のウェブサイトが いくつもあります。日本ですと 南緒さんが有名ですが 同様の有料売買シグナルサービスは こちらにも いくつもあるようです。

私は以前 英系銀行で働いていた事があるのですが そこで働いていたエコノミストが いつも ぼやいていました。”日本という国は ほぼ99.9% 高校卒業者であり 基本的な知識以上のものを備えて 社会へ旅立って行く。そこへ行くと 英国という国は 16歳で義務教育を終える時点で 小数点がついた掛け算、割り算が出来ないような奴が平気で社会に出て 仕事につくんだよ。こういう奴に 専門的知識を教えようとすると ”そもそも論”から始め それから 基礎、応用 そして 専門 と時間をかけて行かなければならない。こういう奴等を専門職人として育て上げるのには 想像を絶するほど 時間がかかる。それに比べると 日本人は 既に 基礎部分を備えているので 応用、専門 と一直線に進んで行ける。だから イギリス社会では 何かの専門職が不足すると 国内では失業者があふれていても 海外から専門家を雇う事になってしまうんだ。”

たぶん この事なんだと思います。料理をしたり 壁塗りをするには 特別な知識は必要なく 好きであれば誰にでも始められます。しかし 為替取引となると 好き だけでは 続けられません。

私の考え方は 間違っているかもしれませんし 日本で どのように<証拠金取引>が広められているのか 全く知りません。しかし あと5~10年後 証拠金取引が現在以上に人気を維持していられるのでしょうか?その答えは 日本の金利水準と密接な関係があると思います。たぶん 日本のゼロ金利がこれだけ長引かなければ 証拠金取引も こんな人気商品に育たなかったかもしれませんよね。その意味では ゼロ金利が長引けば長引くほど 証拠金取引に手を染める人は増え続ける という事かもしれません。

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[ 2008/07/04 02:09 ] 未分類 | TB(0) | CM(9)

木曜日のシナリオ

寝る前に簡単に 木曜日のイベントについて 私なりの見方を書きたいと思います
個人的には ユーロ 1.60達成記念パーティーという図を描いています。
しかし それと同じ位 先月の米財務長官ポールソン君の中東歴訪の<裏>事情が気になり 1.60達成記念パーティー中に FRBとECB協調ドル買い/ユーロ売り介入で ゲロ吐いて爆死というシナリオも 十分にあり と見てます。

くどいんですが これが普通のマーケットであれば ドル・インデックスを見ている限り 介入は絶対にやらない と思うのですが、世界的に 逃げ場がないほど原油価格が高騰し続ける中 ポールソン中東歴訪、それも ただ単に 石油供給量増やして欲しいと御願いに行っただけとは思えませんから 私は どうしても これが 気になって仕方ありません...............

ユーロ 1.60達成記念パーティー開催の条件
1)ECB利上げ
既にマーケットは 0.25%利上げを織り込んでいます。一部では 0.50%利上げというシナリオを描くエコノミストも おります。万が一 0.50%利上げをして トリシェ総裁が その後のプレスコンファレンスで ”今後 一切 利上げなし” を示唆する発言を したとしても やはり 0.50%利上げの意味は大きいのでは ないでしょうか

2)トリシェ総裁プレスコンファレンスでの タカ派発言
成長率維持よりも インフレ懸念重視
質疑応答で ユーロレベルに関する質問が出ても ”いやぁ このユーロ高 正直 まいっちゃってさぁ~~ 俺” などと軽率な発言をしない。ドルのレベルに関しては 以前通り ”米国のドル高政策を尊重する”とか 一応 口裏を合わせておく 

3)米雇用統計(NFP)がマイナス6万人より悪い
米FRBの年内利上げの可能性が 俄然 低くなる


ユーロ 1.60?ふざけんじゃぁねぇよ の条件
1)ECB0.25%利上げ

2)トリシェ総裁プレスコンフェレンスで 思ったよりも地味な発言を繰り返す
”欧州賃金レベルの ここからの上昇レベルは そんなに大きくない” とか ”最近の食料品、原油高で 欧州の一般家庭の可処分所得は どんどん低下している”とか そんな感じ

事実 トリシェ総裁のもとには フランスだけに限らず 欧州各国の政治家から ”利上げしたら お前 ぶっ殺すぞ”的な脅迫書簡が 何通も届いているそうです 

3)米NFPが マイナス6万より ずっと改善してる


皆さんも十分に御存知ですが 明日はNFPとトリシェ総裁プレスコンフェレンスが同じ時間に出ます。しかし 細かい事を言わせて頂くと NFPはNY午前8時半きっかりに出るのに対し トリシェさんの発言は 延々と続きます。

マーケットの予想をするのが私の仕事ではありませんが、現在 私が描いている図を御紹介します。
まず NY午前8時半 NFPタイム、つまり 数字の良し悪しで いきなり100ポイントくらいのドルの売り/買いが生じる。まぁ マーケットは悪い数字を事前に織り込み ドルショートで数字に望むと思います。ここで トリシェ総裁のプレスコンフェレンスがなければ ファンダメンタルズも へったくれもお構い無しに無理矢理 1.60台を達成してしまうのでしょうが、そうは問屋が卸さない。

たぶん 数字が出て 15分ちょっとくらいしたら 今度は トリシェ・タイムへ移行。プライスはユーロ中心になります。ですので ユーロ・クロスにより ドルカナダとか ドルスイスとかが 変則的な動きをする危険性大

NFP、トリシェ両タイムで 一番 <自分らしい値動き>が出来るのは ドル円なのではないか と思っています。ここ数日 ドル円は どっぷり 105-106.50っぽいレンジにはまってますから それを上下いずれかに抜ける絶好のチャンスと見ています

注: これは あくまでも 私個人の予想ですし 私自身 木曜日になって 全然違う相場観を持つ可能性もありますので 流し読みで御願いします。 頑張るぞ!

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[ 2008/07/03 07:38 ] 売買取引 | TB(0) | CM(13)

ランダムなニュース

皆さん 今日わ!今日は どんより曇り空 、天気がよくないと 出てくるニュースも 明るくないものばかり   今日は ランダムに 書きます

1)イギリス 再度 ガス料金上げ
冗談じゃぁ ないぜ 怒 というのが 最初の反応。昨日 天然ガス先物(1月期)が 最高値つけたそうですが、イギリスのガス供給会社6社全社が 早ければ2週間後から ガス代値上げ(最大30%)宣告 鼻血。正直 勘弁して欲しいです。イギリスのCPIは 年内で最高 4.6%まで跳ね上がるという予想が出ていますが 5%とかに行ってしまうのかな?景気減速によるインフレ沈静化と 英中銀キング総裁は語っていますが このままで行けば スタブフレーションの危険性の方が高そ.....どうにかしてくれぇ~~~~!´д`トホホ

2)イギリスの代表的な小売大手:マークス&スペンサー(M&S) 売り上げ激減発表
M&Sは 第1四半期(6月28日までの13週間)の既存店売上高は、前年同期比5.3%減少 と本日発表、過去3年で最悪の売上高の減少率だそうです。私は お肉類をM&Sで買うのですが そう言われてみると レジの待ち時間が短かかったような気がする(行った時間帯にもよりますけどね) M&Sって 日本にありましたっけ?香港には大きいのがあった....このM&Sは 大型店ですと 電化製品、家具からはじまって 衣類・レジャー用品、食料品 なんでもあります。普通店では 衣料品、レジャー用品、プレゼント類、食料品です。私がいつも行く近所の小型店ですと 食料品とお酒がメインで 衣料品(必需品が少数)、お花 そして 子供用のおもちゃと カード等の文房具類が売っています。M&Sの食料品の値段は 大手スーパーと比べると 高いので 消費者の足が引いちゃうのかもしれない.....

3)イギリス国内 郊外大型ショッピングセンター売り上げ激減
高騰するガソリン代の影響で 出来る限りガソリン代を節約しようとする消費者は 郊外の大型ショッピングセンターへ行かず 地元の商店で買い物を済ませているという事実が出ました。同時に インターネットでのショッピングも増加。この気持ち よく分かります。1リットル 1ポンド22ペンス(約260円)でした、一昨日 ガソリン入れた時 はぁ

4)米スターバックス 600店舗閉鎖、12,000人の従業員解雇
先週だったか 100店舗閉鎖のニュースが出ていたのですが、昨日 閉鎖数が600店舗に増えました。この600店舗というのは 全米店舗数の5%に当たるそうで このうち70%の店舗は 2005年10月以降にオープンされたお店だそうです。従業員総数は172,000人ですので 12,000人解雇となると約7%ですね。店舗閉鎖時期は 今年7月末~来年3月にかけて、閉鎖店が多くなる地域としては 特に住宅市場の低迷が厳しいカリフォルニア州とフロリダ州の名前が挙がっています。発表があった昨日のスターバックス株価は上昇してました。

私はスターバックスが大好きで よく買いに行きますが 私が行くお店は 結構繁盛してます

頂きましたコメントのお返事 今日の午後 必ず しま~~~す!

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[ 2008/07/02 20:48 ] 経済 | TB(0) | CM(2)

バークレイズ銀行 新株発行

皆さん 今日わ
ロンドンは 毎日の晴天で 私は理由もないのに ウキウキしています

早速ですが 以前 バークレイズ銀行増資による新株発行の件について くぁ~っさんにコメント欄で質問されました 。一歩 進展がありましたので 御報告です

私はずっと この銀行の株を持っていたのですが 2年前くらいに ほとんど売却してしまいました。しかし 端数株(1,000株未満)が まだ残っていたんですね。で 今回の新株購入手続きの書類が 昨日 届きました。

新株は合計14億700万株発行され そのうちの多くが カタールのQIA、チャレンジャー、日本の住友三井、中国のCDB, シンガポールのテマセク等の投資家の興味を引いたようです。それと平行して 既存のバークレイズ株式保有者に対し 現在のバークレイズ株14株に付き 新株3株が割り当てられるそうです。株価は この増資発表があった6月24日の株価より9.3%低い282p/株

でもねぇ...... 今現在 バークレイズ株って281pなんですぅ.....
私は端数株なので 新株の割り当てが 388ポンド(約8万円)と超少ないので 悩む事 ないかな。たぶん 応募します

で ここで言いたかった事は この新株購入手続きが出来るのは 英国、ベルギー、ドイツ、フランス、アイルランド、イタリア、オランダ、スペイン、モーリシャス、スイス、シンガポール在住の株主保有者に限るそうです。それ以外の国に住む人に対して なにか注意書きがあるのですが、詠む気なし。だって 細かい英語で何ページにも渡っているから.....

申し込み期限 7月17日ロンドン時間午前11時まで、申し込み金額と同額のポンド建てのチェック 又は 銀行為替手形を同封するよう 書いてあります。英国以外の国から申し込む際 どのような支払い手続きを指定されているのか 判りませんが、欧州大陸の人達の多数が ポンド建ての口座とチェックを持っているとは考えられないので 銀行為替手形で応募するのでしょうか。もし この想像が正しければ 7月17日以前に それらの為替(ユーロ、スイス、シンガポール売り/ポンド買い)が出ると想像されます。

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[ 2008/07/01 19:13 ] マーケット | TB(0) | CM(5)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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私も新イーグル・フライで
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