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2008 051234567891011121314151617181920212223242526272829302008 07

バーナンキ議長発言

今 気が付いたのですが この記事は本日3つめです!

バーナンキ議長がバルセロナで開かれた国際金融会議(IMC)年次総会で講演し 議長自身がドルに関して言及したのを聞いて 椅子から転げ落ちるほど 驚きました。議長発言の速報をインターネットで見たのですが 英語の書き間違い絵文字名を入力してください かもしれないと 何度もページをリフレッシュしてしまいましたよ......FRB議長自身が マクロ経済を語る際に自国通貨安によるインフレ懸念を口にせざるを得ないほど 事態は悪化しているのでしょうかね。

今回の発言により FEDによる利下げは もう限界に達したと理解してよいかと思います。昨年からのサブ・プライム問題で住宅市場が悪化し続けている米国ですので 利下げ打ち切りを正式表明するのは非常に危険です。経済成長を助け 輸出促進を促す利下げ その反対に インフレ抑制を目的とした利上げ。しかし このまま放っておけばスタグフレーション冷汗3。政策金利をいじらずに済む唯一残された手段である自国通貨高によるインフレ鎮静政策(大袈裟!?)は 
4月18日そして5月7日に このブログで私が書いてきたシナリオでした。

ここで疑問なのは この発言が 単なる口先介入で終わるのか それとも (マーケットがこの発言を短期的なポジション調整と捉え 再度ドル安マーケットに走った時)実弾介入が出るのか という点です。余談ですが 米国では1962年以来、為替介入の決定は財務省及びFRBの緊密な連携 を軸にして行われていますが、財務省に介入の決定優先権が認 められており、介入業務の執行はNY連銀が行うことになっています。

本日のIMC年次総会では バーナンキ議長に続き トリシェ総裁、白川総裁が発言されましたが どなたもバーナンキ議長のドルに関する発言を補う/強化 又は 同意する発言はされていませんので 実弾介入という見方は 正直 私自身 今の時点では持っていません。

まぁ 介入があるかどうか考えるよりも 今回の”これ以上のドル安勘弁してちょ!”発言が本物であるのなら ここから商品市場の価格調整が入ってしかるべきですので 今後は商品市場価格変動に注目rainbowです。本日も原油価格は3ドルくらい下げていますし 金も下落、米国債は買われ(イールド低下) 株式指数は下落。原油に関しては よく分かりませんが、金に関しては ここから本格的なベア・マーケットに入ったと判断し ロングを手仕舞い ショートメイクするファンドがいるのでしょうか?くどいですが ロングを手仕舞い 様子見をするのと ロングをド転・ショートにするのでは 全く違いますから......

少なくとも 本日のバーナンキ議長のドルに対する言及により 今後のFRB政策金利変更の判断材料として ドルのレベルが非常に大切になる事は間違いありません。そして これまた このブログに繰り返し書いておりますが 私個人としては ドルインデックスが74台で安定推移したら ドルロングポジション作成に踏み切ります。ちなみに本日のドルインデックスは 久し振りに73台で引けています(高値 73.50)


ps しかし タイミング良過ぎませんか?バーナンキ君発言...唖然1.
CFTCが商品相場の価格操作調査に乗り出したと発表し、ソロスさんは原油価格はバブルだと言い ポールソンさんは中東SWF訪問中................出来すぎてるなぁ.........バイキンマン

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[ 2008/06/03 22:05 ] 経済 | TB(0) | CM(4)

アイルランド 国民投票

6月12日に アイルランドで リスボン条約批准の是非を問う国民投票が行なわれます。リスボン条約とは、欧州連合基本条約の事を指します。EU拡大により既存の欧州連合基本条約の修正が必要となった為、2007年6月より改正内容の協議が始まり同年12月13日にポルトガル・リスボンで最終草案に合意・調印された為 リスボン条約と呼ばれています。ウィキペディアにリスボン条約に関して詳しく書かれてますので 御興味のある方は 是非 お読み下さい。

欧州連合加盟27カ国中 アイルランドを除く全ての国は 自国の議会で批准手続きを行なう事になっています つまりアイルランドだけは憲法の規定により国民投票の実施が義務付けられているようです。現在のところ EU加盟15カ国の議会が 同条約批准賛成を承認し 残りの11カ国も2008年末までに批准賛成間違いなしと太鼓判を押している模様。ここで問題になるのは 同条約は1カ国でも批准しなければ発効しないため、唯一 国民投票という形をとるアイルランドの投票結果はEUの未来に大きな影響を及ぼす危険性がある事です。万が一 国民投票結果がNOとなった場合 他のEU加盟国の国民が 自分達にも国民投票をする権利を求める行動を誘発する危険性が出てきます。

5月25日に行なわれた世論調査では 賛成 41%(+3%)、反対 33%(+5%)、分からない 26%となっており 今後の予想が難しくなってきました。アイルランドは2001年、EU拡大に備えた機構改革のためのニース条約を国民投票で否決した経験がありますので 油断禁物。それ以外にはリスボン条約の前身である欧州憲法が2005年にフランス、オランダの国民投票で否決され、結局発効できなかった苦い過去もあります。

BBCニュースでの報道です。ご覧になって下さい。


ps 頂きましたコメントへのお返事は 明日 必ずさせて頂きます。遅くなって ごめんなさい

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[ 2008/06/03 13:29 ] 政治 | TB(0) | CM(2)

バーナンキ

*DJ Fed Bernanke: Confident Dollar Will Stay 'Strong And Stable'
*DJ Bernanke: Fed And Tsy To 'Carefully Monitor' Exchange Rates
*DJ Bernanke: Lower Dollar Led To 'Unwelcome' US Inflation Rise
*DJ Bernanke: Fed 'Attentive' To Dollar's Effect On Inflation
*DJ Bernanke: Current Fed Rates Appropriate For Growth, Prices
*DJ Bernanke: Inflation Expectations 'Significant' Risk
[ 2008/06/03 13:15 ] マーケット | TB(0) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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