冗談でしょう?というのが 私の素直な感想です
知ってますか?お正月 お雑煮を食べながらTVでニュースを見ていたら 電気代 27% ガス代 22%値上げ

との報道。思わず お餅が喉につっかえそうになった。ガソリン代が これだけ急騰し 商品価格高騰しているので 来るな....とは覚悟していましたが この数字は厳しすぎます。2008年 暗い一年になりそう.....

先週 ロイターが 63人のエコノミストに聞いたところ 12人が1月利下げ、それ以外の人達は 変更無し という答え、マネーマーケットでは 40%の確率で利下げが織り込み済み。この”12人”のエコノミストの脳味噌を検査したい気分です
まぁ、ここで感情的になっても仕方ないので 経済指標を見てみましょう。やはり 金融政策変更に関して 重要度の高い数字と言えば CPI(RPI)と Average Earnings Index=AEI(平均賃金上昇率)でしょうか。
まず AEIですが 最新の数字は 2007年10月 ボーナスを含む平均賃金上昇率 4・0%(9月 4.1%)、ボーナスを除く平均賃金上昇率 3.6%(9月 3.7%)
AEIを見る時に注意して欲しいのは この数字が4.5%を上廻った場合 金融政策変更(引き締め)の可能性を意識する必要が出て来る事です。
4.5%という数字の根拠は 政府インフレターゲット 2.0% プラス Productivity Growth (生産性向上率) 2.5% となります。私が まだ 現役時代 UK専任エコノミストが この数字の重要性を 何度も繰り返して言っていたのが思い出されます。まぁ 今後 AEIが急上昇するとは 現状では思えませんが..........
次にCPIですが イギリスに住んでいて痛感するのですが CPIなんて どうでもいいんですよね、正直な話し。EU加盟してる手前上 CPIは必要だし それをメインに金融政策決定していますが イギリスの生の現状を知りたければRPIです。だから BoEも未だに CPI,RPI二重表示継続しているのだと 勝手に理解しています。
最新のCPI 11月 2.1% (10月 同じ)、RPI 4.3% (10月 4.2%)、RPIX 3.2% (10月 3.1%)です。
蛇足になりますが CPI=Consumer Price Index, RPI=Retail Price index, RPIX=Retail Price Index Excluding Mortgage Interest Paymentsとなります。ここのブログでも 以前 説明しましたので
こちらを参照して下さい

今後 BoEが利下げしても RPIが比例して下落するとは思いません。その理由として 信用収縮により銀行の資金繰りが苦しい為 住宅ローン金利は利下げがあっても カットされない危険性が大きいからです。ちなみに 英国にある103社の住宅ローン取り扱い金融機関が 先月の0.25%利下げ後 どう反応したか という調査によれば、18社は 住宅ローン金利据え置き、16社は 0.25%以下のローン金利カットだったそうです。
それだけでも腹が立ちますが もっと頭に来るのは 先月の0.25%利下げ後 預金金利は 0.3~0.5%!も カットされている事です
ちょっと 体調が非常に悪いので これだけにしますが、私は 大方の予想通り 2月のBoE四半期インフレレポートの内容が分かる2月BoE金融政策会合までは 利下げなし と思います。
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