最近 イギリス そして ポンドについて どう思うか?というメイルを 頂くようになりました。最初は 一人づつ お返事を書こうと思っていたのですが 少しづつ 質問の内容が違うので かなりの量になってしまうな と気付きました。それだったら いっそのこと ブログに まとめ書きした方が 他の方も読めるから一石二鳥かな...という事で 号外を発行する事に決定。クリスマス目前で 時間が限られている為 3~4日に分けて 書く事になると思います。
まず 初日の今日は 先週 私が遭遇したある出来事。直接 為替には関係ありませんので 読みたくない方は 読まなくても結構です
このブログを最初から読んで下さっている方は 私が自宅の増築・改装を行なっている事を御存知かと思います。今年の1月末から始まり 11ヵ月後の今 やっと終わります。ちょうど 2日間に渡って行なわれる12月英中央銀行金融政策会合初日に 改装工事代金の一部を支払う為 銀行へ現金を下ろしに行きました。
イギリスの銀行は (銀行によりますが)1,000ポンド(20万円+)以上の現金が必要な場合 数日前(銀行によっては前日)に必要額を伝える義務があります。私は 今月も 今迄同様 前日に銀行へ出向き 約100万円相当のポンド現金が翌日必要だと伝えました。その時に 現金を引き取る際に 身分証明書を持参して下さい と いつも言われるのですが、今回は 2種類の身分証明書が必要 と言われたのです。あれ?今までと ちょっと 違うな...とその時 思ったのですが あまり気にせずにおりました。
翌日 言われた通り 身分証明書を2つ持参して 銀行へ。今迄ですと 身分証明書とカードを提示すると ”少々 お待ち下さい”と言われ 身分証明書の確認、2分後には現金を取り出し レシートに私がサイン、5分以内に 全工程終了でした。(イギリスは 日本の銀行と違い、一人の顧客に対し 一人のカウンター担当者が対応。担当者の事務手続き中 顧客は その人のまん前で待つ)
しかし 今回は 全く 違う対応。
自分の名前と金額を伝え カードと 2つの身分証明書をカウンターの女性に手渡しました。そうしたら その女性は ”あちらの席でお待ち下さい”と 私に言います。私は ????になって 仕方なしに カウンターから離れ 近くのテーブルのそばにある椅子に座りました。マネージャーらしき年配の女性が カウンターの女性のところに来て 二人で 何か話しています。私 こういう経験はじめてだったので もしかしたら 間違ったカードを持って来てしまったのかな と心配になってきました。10分くらい待ったのかな?やっと 私の名前が呼ばれたので カウンターに戻ると 年配の女性が ”この現金の使用目的は?今後 どのくらいの頻度で 現金が必要になるか? その際には 現金はいくら必要か?”と聞いてきました。イギリスに住んで約20年、たかが100万円相当のポンドを下ろすのに こんな質問を受けた事 はじめてでした。誤解のないように申し上げますが 私は このお金を銀行から借りた訳ではなく 自分の口座にあるお金を下ろしただけです。聞かれた質問に正直に答え その後 5分くらいして やっと現金を手にする事が出来たのです。
銀行を出て 駐車場まで歩く途中に どうして 急にこれだけ現金引き出しが厳しくなったのか と考えました。私の服装がひどくみすぼらしく見えたのかな とか 最初は アホな事を考えていたのですが、真剣に考えると これって やっぱり 銀行に現金がないんでしょうね。最近のクレジット・クランチで 資金繰り かなり厳しくなっているようですが こんな末端の私みたいな庶民にまで こういう形で降りかかってくるほど 悪い状況なんですね。
この出来事が起こる前までは 12月BoE金融政策金利変更なし と100%自信を持っておりましたが、この出来事を経験し 0.25%引き下げ と考え直しました。
どうして 金利変更なしに それだけの自信を持っていたかは 明日 書かせて頂きます。
イギリス 非常に厳しい2008年になる事は 間違いありません
付け足し:
この出来事を Trading仲間のイギリス人男性にしたら 彼は怒っていましたよ(笑)。自分の口座にあるお金を 何に使おうと勝手だろ、お前(私の事) そんなオバハンに どうして正直に答えたんだよ?って プンプン。他人の事に干渉しないイギリス人らしい態度です。その日の午後 この話しを うちの前に住むイギリス人のオジサンにもしたのですが 彼も お金の使用目的を聞かれたら ”None of your business”(お前に関係ないだろう?)と答える お前(私の事)は正直すぎる と呆れてました(笑)
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