連日 素晴らしい相場展開です。私は こういう動く相場が大好き

です。一日 まったりとして 狭い範囲を右往左往する相場がお得意な方もいらっしゃるかと思いますが、私は こういうトレンド変化が出るマーケットになると イキイキしちゃいます!
一昨日のFT紙に出ていた記事で ここで紹介しようと思っていたものがあったのですが 毎日疲れちゃって書く時間が取れませんでした。
原油が連日高値更新を続ける中 OPECを代表とする産油国は増産を渋っています。その理由のひとつが 最近のドル安。
ドルインデックスのチャートを見てみると 2005年冬に 92.63の高値をつけ そこから 今週の底値 80.02まで 約14% ドルは下落。OPECの計算によると インフレ・通貨変動調整後の原油価格は ここ1年 下落しているそうです。どういう具合に調整するのか 書かれていませんが(OPECの月報に載っているようですが...) 調整後の原油価格は 昨年6月時点で$44.30、1年後の今年6月では$43.60となるそうです。
モルガンスタンレーの計算によると ドル価値が10%下落すると OPEC諸国の購買力は5%減少するとのコメントを出しています。
ドイツ銀行のエコノミストは 原油高を和らげるために OPEC諸国に増産を要求しても インフレ・通貨調整後の原油価格は下落している為 彼らは増産には応じられないだろう と言っていました。
そうだったんですね...気が付きませんでした。原油をユーロ建てにしたり 円建てにしたりする話しがマーケットを賑わせていた訳が やっとわかりました。
そうは言っても 購買力が弱くなったOPEC諸国の消費動向は どうかと言うと これは全く別物のようですよ。最近のドル安を有効に使っているようで 中東の米自動車ショールームは 連日の賑わい。それに比べ通貨高になった欧州車と日本車(?)のショールームは 閑散とした状態とか...事実 米GM(ジェネラル モーター社)の今年6月の中東地域売り上げ高は 過去最高を記録。
ここまで読んで 私は疑問が湧きました。
マーケットの原油価格は 大体 $75、インフレ・通貨変動調整後の原油価格は $45
しかし 最近 マーケットを賑わせている国家資産基金(SWF)の ほとんどが産油国
クレジットカードのマスターカードによれば サウジ・クエート・カタール・UAE等の産油国でのカード使用量は うなぎのぼりで 消費の力強さを示している
HSBCによれば 中東諸国の輸入額は 2002年から今迄に 2倍になったそうです。輸入品の内容にもよりますが これは内需拡大が 強いペースで進んでるとしか思えません。
やっぱり 産油国の購買力が ドル安の為に 弱くなったと聞かされても 出て来る買収話しの8割くらいが 中東の会社・ファンドである事実を考慮すれば 全く 説得力なし!

オイル・マネー 強しですね。増産してガソリン代 安くして欲し~~~い

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