週末も含め 私用で ロンドンから離れていました。
なんだかんだで マーケットを ちゃんと見れたのが 本日のロンドン午後2時半くらいから。既に ユーロもポンドも グングン上昇。円キャリーの巻き戻しも進行中でした。米株式市場がオープン、このマーケットだったら 落ちるだろうなぁ と思っているうちに ドンドン下落。しかし これだけのマグニチュードになるとは 正直 思ってもいなかったです
昨日今日のマーケットをじっくり見ていなかったバチが当たりましたね。事の発端は 日経金融新聞(日経新聞かもしれない)のNZD/円巻き戻しに関する記事

RBNZと日銀協調介入の噂(誰も信じていませんでしたが 値動きを説明する際の口実にされた感じです)

ロンドン午後になり 米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズが 120億ドルに上るサブプライムモーゲージ関連証券の債務格付けを引き下げる可能性を示した。格下げの対象となる可能性のある証券は、サブプライムモーゲージ債権を担保とした612の証券(住宅価格が今後8%下落、住宅ローンの返済不履行が増加するとの予想)

一気に米株下落

資金が安全性の高い米国債へ流れる

米長期金利下落

米ドル売り加速
一番 気の毒なのはドル円。朝方はNZD/円を発端とした円キャリーの巻き戻しで下落、午後は S&P社の債務格付け引き下げの話しに端を発したドル下落の勢いで下落 とダブルパンチ
これ以外に 興味を引いた話しは 昨日から本日に加速したドル安ですが、その後ろに控えていたのが中東系だという噂。複数の通貨に対して 総額 200億ドル規模のドル売りを 実施した模様。私は この噂を聞いた時に この中等筋とは 中銀なのか SWF(国家資産基金)なのか 真っ先に考えました。中銀でしたら 外国準備金のドル離れを意味するものなので 同時に米国債が上昇するのは ちょっと考えづらいな..(しかし よく考えれば 先週金曜日 米国債 ボコボコに売られてましたから この人達は先に米国債を売却し FXを今週に入って出してきたとも考えられますが...)同時に これが中銀のドル資産離れですと 他の中銀が追随する可能性大ですので ユーロやポンドの上昇は まだ継続中と見ざるを得ません。それに対して この動きが中東系のSWFの動きですと SWF監視強化の話しが出ている中での派手な動きですので ますます 米国が騒ぎ始めるでしょうし、それを嫌気した米国債売りが加速するような気がしてなりません
誰が後ろにいるにせよ このドル安傾向が続けば 米国はインフレ懸念台頭、それが 米国債利回り上昇(価格低下)を促すはずです。同時にドル安を嫌気し 米株式市場から投資家達の資金が逃げます。この資金が円キャリーによるファンディングであれば 株価の下落が激しければ激しいほど 円キャリーの崩しは確実に加速します。
安全性を求め 資金は一旦 米国債へ逃げるでしょうから 米長期金利は 5%から5%割れくらいにまで 戻るかもしれません。しかし その時点で ドルインデックスが80台を割っていたり 米株式指数が年初来安値を割っていたりした場合 米国債からも資金が逃げ 米長期金利が 5.25%+へ上昇しないとも限りません。本当の意味での 米トリプル安時代到来なのでしょうか?
私がいない間に 外人達から 多数のメイルが入っていました。聞いてくる質問は みんな同じ。”日本の主婦達が 持っているドル円やユーロ円、ポンド円のキャリーを手仕舞うのは どのレベルか?”というものです。私は ドル円は 118円割れは 一旦 やめる人が出てきて不思議ではない と答えました。ユーロ円は160円割れ、ポンド円は 238/240円割れ という大雑把なイメージを持っています
最後になりますが、毎月第3金曜日が 米株式指数のオプション期日です。その第3金曜日の前週の水曜日(今月ですと 明日11日)は 通常 オプション期日までの高値なり安値(又は それに近いレベル)を付け 反転する可能性が非常に高い日となります。ですので 明日 米株式指数が安値をつけ 来週金曜日まで 株価が上昇する可能性も <熱く>なりすぎず 頭の片隅に留めておきたいものです。
本日の動きが 円キャリーの終わりの始まり だとすると ひとつだけ腑に落ちない点があります。貴金属価格が上昇している事。これが あって 本日は円買いに入るきっかけがつかめませんでした。実力不足です
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