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スコットランドで2度目の住民投票の動き

昨日からスコットランドが騒がしくなってきました 


*スコットランド・スタージョン自治政府首相からの発表
昨夜遅い時間に、スタージョン自治政府首相は、50ページに渡る 「EUにおけるスコットランドの立ち位置」 の報告書  を発表しました。そして記者会見が実施されましたが、そこでの発言は、



・EU単一市場(シングル・マーケット)へのアクセスが100%保証されていることが、スコットランド経済にとって、絶対に必要

・スコットランドはEUからの離脱は容認できても、シングル・マーケットへのアクセスがなくなることは、絶対に容認できない

・ハードBrexit となった場合、スコットランド経済が受ける打撃は、2030年までに、1,100億ポンドとなる。8万人の失業者が出ると予想され、今後10年間で個人所得は 2,000ポンド減額される計算だ

・今回の報告書では、スコットランドとシングル・マーケットが切っても切れない関係であることを証明している

もし、スコットランドがシングル・マーケットに残ったとした場合、(人の移動が自由になるため) 欧州の移民は、まずスコットランドに入国し、そこからイングランドで仕事を探すなどの問題がおきかねないことも認識している。この点については、イングランドが対応すべき  


スコットランド スタージョン



記者会見に参加した記者が、「スコットランドだけが、英国連合王国から独立したり、スコットランドだけがEUから特別扱いされた場合、スペインが黙っていないのではないか?」   と質問しましたが、同首相は、「スコットランドが喜んでこういう決断をしたと思っているのか?国民投票から6ヶ月経っても、英政府が何も案を示さないので、やむにやまれて決めた報告書である。」と答えています。



*スコットランドの他の政党からの声
スタージョン首相は、SNP(スコットランド国民党)に所属しておりますが、他のスコットランドの政党が、SNPと同じ見解を示しているわけでは、ありません。


・スコットランド労働党
シングル・マーケットへのアクセスよりも、英国連合王国の一員として生き残るほうが、より大事であると考えるため、2度目の住民投票には反対という姿勢です。

・スコットランド保守党
EUシングル・マーケットも大事であるが、英国連合王国4ヶ国間の貿易なども非常に重要である。もし、スコットランドだけ、EUと特別交渉を行えば、スコットランドとイングランドとの関係が悪化し、結果としてスコットランド経済や雇用市場にとってマイナス要因となる。

・スコットランド自民党
スコットランドは、連合王国4ヶ国と一丸となり、EUとの交渉に当たることが望ましい。


簡単に言ってしまえば、SNP以外のほとんどの政党は、【英国>シングル・マーケット】 という認識で共通 していました。

スタージョン首相は、場合によっては2度目の住民投票の実施も視野に入れているようですが、スコットランド自治政府議会で採決を取った場合、SNP単独では負けます。

議会における各政党の配分ですが、議会議席数: 129に対し、

・SNP          63
・スコットランド保守党  30
・スコットランド労働党  23
・スコットランド緑の党  6
・スコットランド自民党  5
・その他   1



*メイ政権からの反応
スタージョン自治政府首相からの発表を受け、メイ首相は

「この発表を真剣に受け止めている。英国政府としては、英国連合王国の4ヶ国のうち、スコットランドだけが独自の交渉をEUと結ぶことは望んでいない。」 と発言。

そして、ハモンド財務相も、「英国連合王国それぞれが、違った内容のBrexit交渉をすることは、不可能であるという認識だ。」と語っています。





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 ※早朝などの市場流動性の低下や経済指標発表時の相場急変など、市場の状況によっては拡大する場合があります。

ロンドン金融街:シティ 大丈夫か?

昨日のFOMCに起きて参戦されていらした方々、お疲れ様でした! 私は密かに、もしかしたら利上げ、あるんちゃう? と思っていた一人でしたが、見事に外しました。

ジャクソンホールで、「利上げ? 今でしょ?」 という内容の発言をされていたフィッシャー副議長が据え置きに票を入れていたのも、驚きました。

まぁ FOMCの決定については、明日の セントラル短資FXさん のコラムで書かせていただくとします。


*ユーロ建て クリアリング業務がロンドンから消える?
ブログでササッと書ける内容でありませんので、来月から日本に帰った時にやらせていただく、いくつかのセミナーで詳しく説明させてください。本日はほんのさわり部分です。

ここで話すのは、あくまでも 「クリアリング(清算・決済)」 に関することです。

くれぐれも、ロンドン金融街:シティに拠点を置く銀行が、EU各国に自由に金融商品やサービスを提供できるパスポート制度の話しではありませんので、誤解なきよう、お願いいたします。

前置きが長くなりましたが、本日 ブルーンバーグが、

「Banks Said to Plan for Loss of Euro Clearing After Brexit」

というタイトルの記事、載せてまして... またしても、ブルーンバーグでして...

Brexit の後に、このクリアリンク機能を、欧州大陸に持っていかれるかもしれない ということに関しては、ブルーンバーグだけでなく、FT紙もロイターも他の新聞でも以前から報道されていましたので、特に驚かないのですが、本日わざわざ記事にしているのがブルーンバーグだけなので、ムムム... と思いました。

日本のブルーンバーグ記者の記事に問題が多いようだ.・・・ということを知ってから、こちらの英語版のブルーンバーグ記事にも特に注意してみていたのですが、やはり他社が一切報道せずに、ブルーンバーグだけが「独占?」記事を書いていることが意外と多く、困っています。


*クリアリング機能って、そんな大事なの?
はい、大事です。

ロンドン・シティのクリアリング業務は、金融先物、特に金利スワップがメインですが、国際決済銀行(BIS)によると、

・2015年 世界全体のデリバティブ商品の取引高は、550兆ドル

・金利スワップの取引高  435兆ドル    こんなに大きかったんだ... 

・ロンドンをベースにしている世界最大のクリアリング業務会社: LCH は、世界全体のデリバティブ取引の半分以上のクリアリング業務を行っている 

・LCHの毎日のクリアリング高は、3兆3000億ドル
 内訳:  ドル建て  1兆7600億ドル    ユーロ建て 8366億ドル


英 クリアリング LCH



*どうして、クリアリング業務を欧州大陸が欲しがるのか?
理由としては、ユーロを使っていないロンドンが、ユーロのクリアリングを独占するのは、おかしいんじゃないか? 万が一のことがあれば、金融市場の安定という部分でも問題が生じる可能性がある ということです。

そこで、欧州中銀(ECB)は、欧州最高裁判所(ECJ)に 「ロンドンでやるの、おかしいんちゃう 」 と提訴したのですが、2015年3月に 「特に問題ないと判断したので、このままでええやん 」 とECJの判決が出て、欧州大陸の関係者は悔しい思いをしたのです。

この時の屈辱が未だにECB内部には根強く残っているようで、今回のBrexitが決定してから、虎視眈々とロンドンのクリアリング業務をユーロ圏へ戻そうとチャンスを狙っているようです。

特にフランスは意欲満々で、オランド大統領の口を開くたびに、クリアリング業務を欧州へ返せ!と訴えておられます。






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Brexit と 金融街シティー

昨日のポンド下落は、 55年ぶりのマイナス・インフレ にマーケットが大きく反応しましたが、実はそれ以外にも材料がありました。

それは、EU離脱の是非を問う国民投票についてです。

保守党の単独過半数政権が決定してから、Brexit (Britain 英国 + Exit 離脱 = Brexit) 絡みの話題が、ギリシャのユーロ圏離脱 (Grexit) と同じくらい、ロンドン市場では話題になってきました。

Brexit.jpg


*ドイツ銀行からの発表
ロンドン金融街シティーにある世界の金融機関で2番目に資産額が高いのが、ドイツ銀行です。

この銀行のロンドン進出は、1873年であり、老舗中の老舗という位置づけです。英国全体には、16箇所のビジネスセンターがあり、9,000人の従業員をかかえています。実は、うちの娘も今年、ここの銀行の就職試験を受けました w

このドイツ銀行が、国民投票の結果、英国がEUを離脱するのなら (Brexit) 事業の一部をシティーから撤退する可能性があり、既にそれに向けた「準備チーム」が設定されたそうです。

5月27日に行われるエリザベス女王の施政方針演説には、【2017年までにEU離脱の是非を問う国民投票の実施に関する法案】が盛り込まれる予定で、この演説後に保守党政権に対する内閣信任投票が終了すると、本格的に、国民投票法案が動き出します。

既にEU加盟各国の首脳に対して電話で根回しをしているキャメロン首相ですが、2017年の国民投票実施について、ドイツとフランスから待った!  が出た模様。というのは、ドイツは総選挙を、フランスは大統領選挙をそれぞれ2017年に控えており、英国の国民投票で邪魔をされたくないからです。

そのため、今 英国では、国民投票の1年前倒し、つまり2016年(来年!)  に実施されるという見通しが高まってきているんです… 

これについては、6月に日本に一時帰国した時に、セミナーでたっぷりお話しする予定です。あらためて、セミナーごとに告知の記事を載せますが、今 お時間があれば、申し込みお願いいたしま~す 
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ここからのマーケットは、ギリシャのGrexit、そして英国のBrexitに振り回されるかもしれません。



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スコットランド住民投票:民主主義の勝利

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 



英国在住の私にとっては、歴史的イベントとなったスコットランド住民投票。
独立反対という結果となり、とりあえずこれで一段落しました。

しかし、こちらでは、「権限譲渡」を巡り、熱い戦いが始まったばかりです。

本日のコラムでは、日本ではあまり報道されていないであろう【住民投票のその後の課題】を中心に、お話ししてみようと思います。

主な内容は

・住民投票結果

・住民投票配分

・住民投票は、一度きりか?

・サモンド自治政府首相の辞任

・新自治政府首相は?

・マーケットの反応
投票日2週間前から投票日翌日まで
投票日翌日のマーケット

・英国は並みの普通の国となるのか?

・権限譲渡の拡大

・新スコットランド法案誕生までのタイムライン
最大限の分権 Devo Max案
ウェスト・ロジアン問題

・まとめ
相場見通し



コラム記事の一部を抜粋しますと、
>>>もし各党が≪公平な権限譲渡≫を選挙公約に盛り込んだとして、その内容が有権者に対して説得力に欠けるものとなった場合には、保守党や労働党の支持者が、UKIP(英国独立党)へ鞍替えしないとも限りません。そしてUKIP党が総選挙で大勝すると、本当の意味での「英国のEUからの離脱議論」が過熱することは火を見るより明らかです。

労働党のある議員は、このキャメロン首相の提唱を聞き、「The Genie is out of the bottle」 と落胆の色を濃くしており、ここから英国連合が【連邦制】へと移行するのか?と恐怖を隠せない様子だったようです。<<<


どうぞごゆっくりお読みください 


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マーケット・ビューの過去記事は このリンク を使って頂ければと思います 

投票後の様子

投票所が閉まる前から4時間くらい、ずっとTVニュースや特番を見比べていました。頭が痛い…

そして、ブログ記事を書き上げて更新ボタンを押した途端、ネット接続が切れました
スタンプ うさぎ 悔し泣き

ええと、書きたかったことは、YouGovが投票後に1800人を対象にしたOnline調査で、
賛成 46%
反対 54%

そして、YouGov社長が 「99%の確率でNOが勝利を収める」  と発言してから、なんだか白けてしまいました…

つい先ほど入ってきた情報では、エリザベス女王は、たぶん独立反対が勝つだろうという予想を聞き、明日午後に声明を出す予定となっているようです。キャメロン首相は、朝イチで首相官邸から会見をします。

通貨の番人:英中銀も同じ。
カーニー総裁は、金曜日午前6時出勤とか言ってました。

最後になりますが、賛成派代表:サモンド自治政府首相は、金曜日午前中にご自分の選挙区を訪問する予定でしたが、急遽キャンセルしたそうです。もしかしたら、そこで勝利宣言をするつもりだったのかも...

そして最悪な事態ですが、サモンド首相の選挙区の投票結果が、NO優勢だとも伝えられており、賭け屋さんでの 「サモンド首相辞任の可能性が30%」 という賭け率となっているとか…

いずれにしても、3時間くらい仮眠を取ります  
それではまたあとで~




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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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