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どうしてポンド/ドルは、1.2450をスコーンと下に抜けないのか?

結論を先に書いてしまうと、

そんなこと 私にだってわかりません 


Twitterでその点について何度かコメントや質問を頂戴していますので、ブログで記事にまとめたほうが効率がよいと思い書いています。
その後 水曜日に発表された英GDPを受け、こういう質問も追加されました。



「見解を教えて下さい。日本時間15時発表後、ポンド円は下がりましたが、その後、一度は1459の水準に近い所まで戻し、上髭つけて再下落に転じました。こういうマクロ経済指標は、発表時に瞬時に全て価格に織り込まれるものとお考えですか?それとも、もう少し長い時間の中で織り込まれるものですか?

『短期視点のことは、長期目線の私はあまり気にしてません』、という回答が来そうな気もちょっぴりしてますが、長年、こうしたマクロ経済指標を丁寧にフォローされてきた松崎さんの見立てを伺いたく思います。ダウ理論的には、瞬時に価格に織り込まれる、との解釈なのかも知れませんが、宜しくお願いします・

私が知りたかったのは、15時発表の英国GDPが事前予想より悪く、(ポンドは)一度下落したものの、そのあと大きく上昇し、結果的に発表前の水準を上抜けましたよね。指標の結果はいつどこにどう織り込まれたのか、ということについての見解です。

言い換えると、失望売りを上回る買いがその後で入ったように見えるポンドのチャートをどう解釈すればいいのか?ということが知りたいんです。ちなみにポンドドルも失望売り以上に買われてます。ファンダは価格に全く反映されてないとすら見えます。実際はそんかことないかもですが。」



ここからは私の考えです。

① GDPについて
これはあくまでも私の考えです。

まずGDPというのはマクロ経済指標の王様 です。発表された数字が悪ければ、瞬時にマーケットは反応します。しかし、そこで終わるとは思っていません。

GDPが悪い  先行きの景気低迷が予想される  需要低下、雇用市場の緩み拡大  利下げというテーマが浮上するリスクもある

こんな感じですね。つまり 初動の反応が一段落しても、大手銀行の英国経済に対する予想の下方修正や、英中銀の利下げ前倒し観測など、時間をかけて影響が出てくると私は考えています。





② どうして悪い数字が出ても、ポンドは上昇したのか?
売りより買いが強かった としか答えようがありません  悪い数字が出ても、買いが沸いてくるというのは不思議ですが、絶対にないことでは ないんですよ・・・

よく言う 「Sell the rumour, buy the fact 噂で売って事実で買え」というのも、ご存知だと思います。

今回の場合は、前日の英・雇用統計の内容もあまりよくなかったので、市場がにわかショートになっていたことが考えられます。

前週にピル主席エコノミスト、今週はベイリー総裁が続けて、利上げのピークというか、「ここからどんどん利上げをするよりも、既に十分に高い金利水準を、長期に渡って維持するやり方も有効」 という発言をしているので、それを聞いて 売っていた人が多かったのかもしれません。





③ どうして1.2450が割れて、売りが売りを呼ばないのか?
これは私にもわかりません。見ている限りは、ある時 パックリと下抜けするように見えるのですが・・・

ここまでの値動きを見ると、誰かがずっと買っているのかな?とも思っています。

私がまだ銀行のディーリングルームで働いていた頃の話しなので時効だと思いますが、大玉を動かす顧客の中には ある一定レベルに腰を抜かすような額のオーダーをおきっぱなしにする人がいました。例をあげれば、ドル円の147.円ちょうどで買えるだけドルを買ってくれ という感じです。条件としては、私の銀行が買っていると分かるのはダメなので、わからないように買ってくれ というのです。もちろん そういう場合には銀行としてもやり方があるので、問題ありません。

すると、翌日にもまた 「147円ちょうどで買えるだけドル円を買ってくれ」という同じオーダーが来ます。

これを1週間とかずっと続けるんですよ 

どうして こんなにたくさんドルを買わないといけないのかは、誰にも判りません。顧客の事情ですし担当者も絶対にツッコミません。



今回のポンド/ドルの1.2450にも もしかしたらこのような秘密のバイヤーがいるのかは私には全くわかりませんが、こういう動きを見るたびに、「どこかが密かにビッドをし続けているのかもしれないなぁ」と割り切ることにしています。考えても答えが見つからない動きに 時間を消費しても仕方がないというか、イライラしても損しかないので、平常心を優先しています。


オプションなどの動きでサポートされているのであれば、時間の経過とともに 抜けるでしょう。

しかし、上述のような秘密の買いが出ている場合は、売っても売ってもそのレベルが下に抜けないので、売っていた人達は最後は損切りするしかなくなるので、流れが変わってしまうこともあります。

こうなるとファンダメンタルズもへったくれもなく、流れについていくしかなくなってしまう感じですかね

その意味では、この1.2450は抜けても抜けなくても とても重要なレベルであることだけは確かですね。


質問者さんが望んでいた答えになっていないかもしれませんが、これについては もうこれで終わりです  ピリオド





FXダイレクトプラス

[ 2023/09/14 01:40 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(1)

ポンド/ドル 日足と週足

こちらは、ポンド/ドル 日足にベガス・トンネルを乗せたチャートです。 1.2450辺りが抜けるか抜けないか ですかね 

Eric.jpg



次は、全く同じチャートを、ただ単に週足に変えただけのもの。
40SMA(オレンジ色のライン)が、1.24292にきています。

1.2450辺り  1.24292

この辺に気をつけてみましょう。


ポンド週足 





あと、チャートは乗せませんが、ユーロ/ポンドが 0.8600/8640あたりをどうこなすか も 大事ですね、ポンドにとって





フィリップ証券
[ 2023/09/13 02:55 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

ドル・インデックスとユーロ実効レート

先週金曜日のニューヨーク時間午後から本日(月曜日)にかけて、久しぶりにドルが下落しています。

6Untitled.png




しかしこの下落の前に何が起きていたかというと、8週間連続でドル・インデックス 週足は陽線で終わっています・・・ 

下のチャートの緑のハイライトのところが、8州連続の部分です。

長くマーケットを見てきましたが、日足や週足の『連続陰線、陽線』って、割と高い確率で、6~7本続くと、一旦終了することが多いので、8週間連続はかなり凄い記録だと思います。


Eric.jpg





で、一番お伝えしたかったのは、ドルの動向以上に際どいのはユーロだよ  ということ。

こちらはECBが毎日公表している ユーロ実効レート 。

ユーロ実効 9月11日


このように赤い点線のところで、かなり長い期間に渡り サポートされているんです。

下抜けしてくれれば楽になるのに・・・   と思いながら見ていますが、何度も期待を裏切られてきました 

お伝えしたかったことは、

① このままドルも調整の下げを継続、同時にユーロも下抜けした場合
   ユーロ/ドルの通貨ペアは、どちらも下げで動きづらい。
ユーロ・クロスの方が動きが良いかもしれません。


② このままドルは調整の下げ。ユーロはサポートされ、再度上昇
   ユーロ/ドルの上昇ですね。


③ 結局 ドル下げは長続きせず、ドルは再度上昇。ユーロ実効レートは無事に下抜けした場合
  当然ですが、ユーロ売り/ドル買いが湧き出てくるでしょう


④ 結局 ドル下げは長続きせず、ドルは再度上昇。ユーロ実効レートも下げ止まり、上昇に転じる
  それぞれの上昇速度により 通貨の動きが予想しづらい。


ま、そうこうしているうちに、木曜日のECB理事会になるので、そこは是非とも ガツン と一発  お願いします 




FXダイレクトプラス

[ 2023/09/12 02:14 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

ポンドを取り巻く最近の材料

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ポンド 8月





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[ 2023/09/09 01:00 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

金融政策の方向性に関するDivergence  

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FXさんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 



セントラル 8月14日





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[ 2023/08/25 22:47 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)
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N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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