トルコ中銀からの発表がありました。
結果から書きますと、
1週間物レポレート 前回: 4.50%

変更後: 10%
翌日物貸出金利 前回: 7.75%

予想: 10%

変更後: 12%
翌日物借入金利 前回: 3.50%

変更後: 8%
*変更後の反応市場予想 では、今までの主要政策金利であった「翌日物貸出金利を10% (225bpsの引き締め)」 にするというのがコンセンサス

実際には、12% (425bps) のバズーカ砲

クラスの引き締めとなった

リスク・オフ相場で売り込まれた通貨や逆に買われた通貨の巻き戻しが、一気に起きました。
安全通貨として買われていたスイスと円は売りが先行し、ドル円は102.80台から一時的に103.40台へ突入し、現在は103.20台での推移。ドルスイスは、0.8970から0.90台へ載せ、現在は0.9000をはさんだ動きに終始しています。
*ここまで反応するのかい?
Twitterなどを見ていると、「トルコ中銀の発表に、どうしてここまで反応するの?」 というコメントをしていた人が何人もおりましたが、私はこれだけの反応は当たり前だと思っています。
インド中銀が火曜日に利上げ

トルコ中銀もさきほど利上げ

水曜日の南ア中銀もバトンを受け取り、何らかの対応をしてくるのであれば、これら一連の新興国が取った姿勢が「新興国が自力で危機から抜け出す」という前向きな姿勢と受け止められるのではないか?と考えられるので、先週からの大きなマーケットのうねりが、逆転することも考えられます。
*でも、欧州は夜中
そうは言っても、ヨーロッパは夜中です。やはり明日の朝、欧州が戻り、トルコ国内の反応などを見てから、あらためてどのように動くのか?が大事なのではないでしょうか?
トルコ国内の反応で注意すべきことは、1)政治的な面 2)経済的な面 などですね。
3月に統一地方選挙を控え 首相は今回の対応に反対の意を示すと思われます。政府の理解がとれないままのバズーカ砲発射

となったため、中銀も政策運営がしにくいでしょうし、もしかしたらこれをきっかけに首相の退陣要求が再燃するかもしれません。
経済的には、政策金利がここまで上がったことを受けて、インフレターゲットの5%達成が可能になるかもしれない代わりに、GDP予想の下方修正は避けられないと思います。トルコ経済のことをよく判っていませんが、住宅市場に冷や水をかけることにもなりますね。
今回の対応を受け、【トルコ発新興国ドミノ危機】

は避けられたかもしれませんが、中国のシャドーバンキング問題やアルゼンチンなど、まだまだ火種は残っていますし... なかなか難しいなぁ~
唯一明るいニュース

としては、本日のトルコ中銀の決断を受け、明日のFOMCでの100億ドル規模のテーパリング実施が、やりやすくなったことが挙げられます。
それでは、もう夜中過ぎましたので、PCを消して本でも読みます。
また明日もよろしくお願いします

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